My Favorite Records of
Count Basie
at Southland 1940
with Helen Humes
& Jimmy Rushing
and
Downbeat DJ Program 1943
with Thelma Carpenter,
Jimmy Rushing &
Earle Warren
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At Southland 1940 1. Introduction / One O'Clock Jump 2. Ebony Rhapsody 3. Rif Interlude 4. Darn That Dream 5. Take It, Prez 6. Baby Don't Tell On Me 7. One Hour 8. I Got Rhythm & Closing saxophone
: WJZ broadcast, Southland Theatre Restaurant, Boston, MA, February 20, 1940 Downbeat
DJ Program saxophone
: AFRS "Downbeat" transcription #60, Hollywood, June - July, 1943 |
1935年8月21日、ロサンジェルスのパロマー・ボールルームは興奮のるつぼと化していました。スイング黄金時代、言いかえればビック・バンド黄金時代の幕開けです。それから1942年に至る約7年間をさしてスイング時代と巷間言われていますが、後にも先にもビック・バンドが我が世の春を謳歌したのは、ジャズ史100年の中で、この7年間だけですからビック・バンド・ファンにとって何とも寂しい限りです。 第二次世界大戦の煽りでショー・ビジネスは翳り、スイング時代の幕を閉じます。替わって兵営慰問がビック・バンドの職場と化していきましたが、このアルバムはその時代の側面を映しています。 1940年2月20日ボストン、エンターティメント・スポットのトップの地位にあった「サースランド・スイーター・レストラン」でプレイすることは、最高のギャラとNBCネットワークで放送されることから、バンドがトップの座に到着した事を意味しました。前半八曲が、その時のライヴをエア・チェックしたものです。 絶頂期のベイシー・バンドのプレイは、正に珠玉の数々。最盛期のレスターを中心にクレイトン、エディソン、テイト・・の快演に身を乗り出します。「Take It, Pres」は、グリーンの創り出す強烈なリズムとリフ・アンサンブルに乗って、レスターのスムーズでリズミックな独特のテナーに、エディソンの抜けるような美しいトーン、ベイシー魅力の結晶的演奏です。そしてサースランド放送のエンディングは「I Got Rhythm」です。猛烈なスイング・リズムに、若き日のディッケンソンの燃えるようなプレイ、エディソンの螺旋状に動く特徴あるフレージング、更にレスターの変化に富んだフレイズ、バンドはダッシュします。 後半は、軍隊慰問用に製作された「ダウンビート」トランスクリプション。レスターは1940年暮、ベイシー・バンドを退団します。替わってドン・バイアスが、後継のソロイストとなりました。「As Time Goes By」のセンチメント。映画「カサブランカ」(‘42製作)のボギーとバーグマンが重なって・・。 |