My Favorite Records of
Count Basie

at Southland 1940
with Helen Humes
& Jimmy Rushing

and

Downbeat DJ Program 1943
with Thelma Carpenter,
Jimmy Rushing &
Earle Warren


At Southland 1940
1. Introduction / One O'Clock Jump
2. Ebony Rhapsody
3. Rif Interlude
4. Darn That Dream
5. Take It, Prez
6. Baby Don't Tell On Me
7. One Hour
8. I Got Rhythm & Closing

saxophone :
Earl Warren, Buddy Tate, Lester Young, Jack Washington
trumpet :
Buck Clayton, Harry Edison, Al Killian, Ed Lewis
trombone :
Vic Dickenson, Dan Minor, Dicky Wells
rhythm section :
Count Basie(p), Freddie Green(g), Walter Page(b), Jo Jones(ds)

vocal :
Helen Humes, Jimmy Rushing

WJZ broadcast, Southland Theatre Restaurant, Boston, MA, February 20, 1940


Downbeat DJ Program
9. Introbuction
10. One O'Clock Jump
11. Rhythm Man
12. You'll Never Know
13. Blue Lou
14. The Chicks I Pick Are Slender, Tender & Tall
15. As Time Goes By
16. It's Sand Man!
17. Boogie Woogie
18. Yeah! Man
19. Closing (One O'Clock Jump)

saxophone :
Jimmy Powell, Earl Warren(as/vo), Don Byas, Buddy Tate, Jack Washington
trumpet :
Buck Clayton, Harry Edison, Snooky Young, Ed Lewis
trombone :
Eli Robinson, Robert Scott, Louis Taylor, Dicky Wells
rhythm section :
Count Basie(p), Freddie Green(g), Walter Page(b), Jo Jones(ds)

vocal
:
Thelma Carpenter, Jimmy Rushing

AFRS "Downbeat" transcription #60, Hollywood, June - July, 1943


 1935年8月21日、ロサンジェルスのパロマー・ボールルームは興奮のるつぼと化していました。スイング黄金時代、言いかえればビック・バンド黄金時代の幕開けです。それから1942年に至る約7年間をさしてスイング時代と巷間言われていますが、後にも先にもビック・バンドが我が世の春を謳歌したのは、ジャズ史100年の中で、この7年間だけですからビック・バンド・ファンにとって何とも寂しい限りです。
 第二次世界大戦の煽りでショー・ビジネスは翳り、スイング時代の幕を閉じます。替わって兵営慰問がビック・バンドの職場と化していきましたが、このアルバムはその時代の側面を映しています。
 1940年2月20日ボストン、エンターティメント・スポットのトップの地位にあった「サースランド・スイーター・レストラン」でプレイすることは、最高のギャラとNBCネットワークで放送されることから、バンドがトップの座に到着した事を意味しました。前半八曲が、その時のライヴをエア・チェックしたものです。
 絶頂期のベイシー・バンドのプレイは、正に珠玉の数々。最盛期のレスターを中心にクレイトン、エディソン、テイト・・の快演に身を乗り出します。「Take It, Pres」は、グリーンの創り出す強烈なリズムとリフ・アンサンブルに乗って、レスターのスムーズでリズミックな独特のテナーに、エディソンの抜けるような美しいトーン、ベイシー魅力の結晶的演奏です。そしてサースランド放送のエンディングは「I Got Rhythm」です。猛烈なスイング・リズムに、若き日のディッケンソンの燃えるようなプレイ、エディソンの螺旋状に動く特徴あるフレージング、更にレスターの変化に富んだフレイズ、バンドはダッシュします。
 後半は、軍隊慰問用に製作された「ダウンビート」トランスクリプション。レスターは1940年暮、ベイシー・バンドを退団します。替わってドン・バイアスが、後継のソロイストとなりました。「As Time Goes By」のセンチメント。映画「カサブランカ」(‘42製作)のボギーとバーグマンが重なって・・。

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