安太(あて)とは「紀伊国阿堤郡」の事で、
大同元年(806年)平城天皇の実名「安殿」(あて)を
はばかって「在田郡」と改められた。
今も有田川に「安締橋」あてはしが掛かっている。

小為手(おすて)の山とは清水町に「押手」(おして)
という地名がある、詳細は不明である。

「真木」とは立派な木良質の木具体的には杉檜

かつて小為手の山を訪れて、久しく時が過ぎてから、再びその地を通った際大きく景色の変わり様に
時が経てば人のみならず、自然もまた衰勢する事を痛感し、しかも古代人は神木と仰ぐ杉檜でさえ、時の流れに逆らえないという無常観をうた詠っている様である。



歌碑は 下津町小畑 熊野古道「拝の峠」にあり