国道42号線 海南消防署横にあります。
神亀元年(724)聖武天皇が和歌浦、玉津島に行幸された時、従籠した
藤原卿が詠んだ歌で。

「黒牛の海 くれなゐにほふ ももしきの 大宮人し あさりすらしも」

「ももしき」は大宮人の枕詞、黒牛の海の浜辺がそこかしこ紅色に美しく照り映えている、
宮廷のお供の女官達が磯遊びをしているらしい。

この歌から海のない大和国から初めて見る海に感動し、
紀伊国の風光を楽しんで、浜辺で無邪気に磯遊びをしている様子が
伺えます。