OTS乗車レポート(97.12.18)

 12/18は大阪港トランスポートシステム(OTS)の開業日、仕事のため一番電車には残念ながら乗れませんでしたが、ちょっと残業したあと、午後7時頃に初乗りしてきました。

 堺筋本町駅で中央線に乗り換え、[コスモスクエア行き]の近鉄8000系の先頭車両に乗り込みました。阿波座でOTSの第1編成とすれちがったのですが、先頭に[祝開業 テクノポート線]とあるのは予想通りだったものの、側面をみてちょっとびっくり。おびたたしい数の[ゴマちゃん](少年アシベのキャラクター)のシールが張られていました。
 中央線20系第1・第2編成の[ジンベイザメ]に対抗したのでしょうが、なかなかOTSもやってくれます。

 大阪港駅の手前で「これから先はOTSで、大阪市交通局の運賃とは別料金です」との車内放送が流れたので、運転手が代わるのかな、と思いきや代わりませんでした。
 そしてOTSのハイライト、大阪港咲洲トンネルを通過、複線線路が並んでいるせいでしょうか、地下鉄トンネルにしては幅がゆったりしてるな、という印象でした。

 その後、終点のコスモスクエア駅に着いて車両の動きを見ると、到着専用の2番線から一度終点側にある引込線に引き上げてから、出発専用の1番線に戻り、出発していました。阿波座ですれ違ったOTS第1編成が近鉄東大阪線長田まで行って戻ってくるまでの1時間10分、ベンチもないホームでひたすら待っていました。1番ホームの大阪港寄りの外壁には三連の水槽があり、ヒラメなどが泳いでいましたが、バックが青一色で何となく「地味」でした。

 コスモスクエア駅で地下鉄からニュートラムに乗り換える際に、中間改札があるのですが、そこでは6台くらいの精算機が待ちかまえてました。「運賃の取りこぼしはせえへんで」という強い意志が伺えます。

 コスモスクエア駅コンコースには「ちょうちょ」のホログラムみたいなものがあり、さらに地上にあがってみますと、北側にはライトアップした海遊館と阪神高速道路橋、東南側にはATC・WTCがみえ、まさにデートコース、といった夜景でした。

 そして、OTSニュートラムテクノポート線に乗る際切符を買ったのですが、長田方面と中ふ頭方面では券売機・改札機がコンコースを真ん中にして背中合わせにあり、それぞれ地図料金表には誤乗防止のためか、反対方面の料金欄を「空白」にしてありました。

 ニュートラムテクノポート線では最後尾に乗りこみました。コスモスクエアを出発しますと、上り勾配になり進行方向左に有料道路トンネルをみて一気に高架橋に上がり、ほどなく「トレードセンター前駅」に。ほんとにアジア太平洋トレードセンター、大阪ワールドトレードセンターの目の前でした。

 ATC・WTCのすばらしい夜景を見ながら、車両はもはや通過駅となってしまった中ふ頭へ到着、今回のOTS新規乗車は終わりを告げました。


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