今里筋線開業・乗車レポート(2006.12.24)

 2006年12月24日(日)12時に、大阪市交通局地下鉄第8号線「今里筋線」が開業しました。今里駅始発の最初の電車に乗ってきましたので、その模様をレポートします。

 午前11時30分頃、千日前線・今里駅に到着。今里駅線への長い連絡通路には、すでに長蛇の列が。

 列は交通局職員や警官の誘導でゆっくり進み、11時50分頃には、ホームに到着。ホームドアの上部には、大型液晶画面の案内標示が。海外旅行者向けに、日本語の下に英語、中国語、韓国語の3カ国の表示がされるようになっていた。そして、いよいよ80系(第8編成)に乗り込む。

 ほぼ満員の乗客を乗せて、午前12時ちょうどに今里駅を発車。長堀鶴見緑地線と同じリニアモーターカーなので、加速・減速性能がよいが、何回か急ブレーキでこけそうになる。車内の仕様で気がついたのは、小型リニアモーターカーなので天井が低いのは当然として、車内吊広告がないこと(長堀鶴見緑地線70系も同様)、蛍光灯カバーがないこと(大阪市交通局の車両は全部あった気がする)、扉上部のLEDで次駅のエスカレーターとエレベーターの位置の表示が出ること、など。また、運転室の後の壁には、日の丸とみおつくしの旗が掲げられている。

 また、ホームドアの内側にも、駅名標がついていて、駅ごとに色が変えるなどの工夫もされている。全ての駅が島式ホームで、途中駅は全て進行方向右側のドアが開いたが、関目成育駅だけが左側だったので「おやっ」と思う(後に、この駅だけはホームが2階建て構造[井高野方面:地下3階、今里方面:地下2階]だったためとわかる。)

 12時23分井高野駅到着。先頭車両の付近には、カメラマンが人垣をつくっている。大阪市営地下鉄では初のホームドアだが、腰あたりの高さのものにしてくれたことと、運転士室側の壁が少しホーム側に膨らんでいるおかげで、何とか撮影ができてありがたい。

 井高野駅の改札付近には、「乗車券面確認カメラ」なるものが。この路線は、各駅の駅員配置数が少ないそうなので、改札口に駅員がいない時にでも遠隔操作で切符を確認するのだろうか。

 改札口を出ると、開業記念グッズの販売コーナーに人だかりが。「今里筋線開業記念乗車券(1000円)」を買い求める。1号出口から地上に出ようとすると、途中に、民間会社運営の有料駐輪場(来年1月31日までは無料)が。中央に自転車用のスロープがあるため、階段はかなりなだらかで、長い。ラインカラー(橙色)の額縁のような出口を出ると、周囲は市営住宅が多く立ち並んでいる。これまで市営バスなどで都心に出ておられた住民の皆さんにとって、この新線はかなり便利になるだろうと思われた。

 その後、各駅に途中下車しながら、今里駅まで戻ることに。各駅では、開業記念のポケモンスタンプラリーのスタンプ押しや、「ピカチュウ」の着ぐるみとの記念撮影(瑞光四丁目駅)目当ての長い行列ができており、親子連れに人気を博していた。

 関目成育駅は、1号出口が京阪「関目駅」の改札の真横。乗り換えに便利そう。(でも、JR学研都市線と接続する「鴫野駅」のように駅名を揃えていないため、慣れないと谷町線「関目高殿」と間違えるかも。)

 最後に、本日撮影した写真の中からピックアップ。やはり、ホームドアのある路線での撮影は、なかなか難しいものです。


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