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T. 音を感じる
| 1 | 音叉を取り出し、小さい音なので注意して聴くように、と聴くための気持ちの準備をさせる。 | ||
| 「これはAの音で440Hzの純音が出せる。」などと少し難しい能書きを言っておくとよい。 | |||
| 2 | 生徒たちの前で鳴らしてみせる。 | ||
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| 3 | でも、聞こえない!のを確認する。 | ||
| もちろん、小さい音で鳴っているので、逆に聞こえないように注意して鳴らす。 | |||
| 4 | もういっぺん、聞いてみよう! と、今度は鳴らした音叉をピアノに接触させる。 | ||
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| 5 | (重要)すると、音が聞こえて、生徒達はなぜ、どうしてと、興味を向ける。 | ||
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| 6 | さらに、追い討ちを掛けて「黒板」「机」「人の頭」など音叉をつけて試してみる。 | ||
| ここで、音叉を耳の側にもって行くと、小さい音で鳴っているのを確認しておくとより効果的。 | |||
| 7 | 共鳴現象により音が増幅されて聞こえるようになったことを説明。 | ||
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| 8 | 全ての楽器もこの共鳴により、いい音がしていることを説明する。 | ||
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| 「頭」でも共鳴したように、人の声もこの共鳴を使って声を出せばいい声になる! | |||
| ここの体験により、抵抗なく頭声発声を受け入れていくようになる。 |
| 教材 「夢路より」 フォスター作曲 | |||
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| 1 | 前半の16小節を歌えるようにする。 | ||
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| 2 | ここで、教科書を閉じさせて、「今歌った部分に、休符はどこにあったか」と聞いてみる。 | ||
| 3 | 何の気なしに歌ってると、息が短めになって、勝手に区切って歌っている場合が多い。その場所が休符であると勘違いして、2小節目の終わりとか4小節目の終わりとほとんどの場合に答える。 | ||
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| 4 | ところが、楽譜には休符は書いてないので、答えは「ない」が正解。 | ||
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| 5 | (重要) 楽譜を見てるつもりでもちゃんとは見ていなかったことを自覚する。 | ||
| 6 | そこで、しっかり息を吸って、しっかり最後までのばして歌うことを大事にするように注意する。 | ||
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| 7 | ブレス(息継ぎ)を大切にして「フレーズ感」を持って歌わせるようにすると、歌い方が変わります。 | ||
| このことにより、楽譜への認識とフレーズ感が深まります。 |
| 教材 「トゥナイト」 | |||
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| 1 | 英語で歌う。 | ||
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| 2 | 生徒に歌詞を日本訳にするように指示する。 | ||
| 3 | 生徒訳例「こんやこんやすべてが始まった。私はあなたを見た、そして、世界はどっかへ行った。今夜今夜、あなたがここにいる、あなたは何、あなたは言う、あなたは行動する。きょう、一日わたしは感じを持っていた。きせきがおこる。私はしる。わたしは右。あなたは、ちょうど星だ。」のような訳になる。これくらいに訳すのはまだ、まともな方で、「what you are」のところは大抵うまく訳せない。 | ||
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| 4 | 今は音楽の授業で、英語の授業ではないから、少し違訳になってもいいから、曲の情景を考えて、イメージが伝わるように訳そう。 | ||
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| 5 | これを「今夜、すべてが始まった。私があなたを見た瞬間、今までの私の周りの世界は消え去ってしまった。今夜、あなただけがここにいて、あなたの存在、あなたの言葉、あなたの行動だけがある。今日、一日中、奇跡が起こるんじゃないかと感じてた。そして、今その気持ちが正しかったことがわかった。なぜなら、ここにあなたがいる。そして、星がきらめくように世界は変わってしまった。」などというように、情景が判るように訳す。 | ||
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| 6 | 生徒に詩の意味が伝わるように話してやるのが大事。 | ||
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| 8 | すると、ストレートに生徒に詩の意味が伝わり、気持ちよく歌うようになり、歌い方が変わっていく。 | ||
| 恋する気持ちが感じられたとき、歌はうまくなる! |
| 教材 「カーロ・ミオ・ベン」 | |||
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| 1 | 原語で歌えるようにする。 | ||
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| 2 | ポルタメントについて説明する。 | ||
| 3 | 「tannto rigol − caro mio ben」の間でポルタメントが使えるようにする。 | ||
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| 4 | 原語の歌詞を説明する。(前半は「愛しい人よ」と呼びかけるが、中間部では「なんとあなたはむごいのか」と嘆き、そのあともう一度前半の歌詞が歌われる。) | ||
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| 5 | ポルタメントはその中間部の歌詞から前半の歌詞へと戻るところの、曲の内容が変化していることろで使う。 | ||
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| 6 | ポルタメントの前は、「彼女をうらみ、嘆く気持ち」で強く歌ってるのが、ポルタメントで音を変化させながら「(しかし)、愛しい人よ」と呼びかけて歌っている。 | ||
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| 7 | その気持ちの変化のためにポルタメントが掛かっている。(「なんでそんなに冷たいねん!けど、やっぱ、あんたが好きやねん!」と大阪弁で表現してやるとよく分かる。) | ||
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| 8 | ポルタメントはその気持ちの変化の表情をつけるためのテクニックであり、音程が勝手に変化することとは違うことを話する。 | ||
| イタリアの古典歌曲を歌っていても、恋する気持ちは現代人と同じやで! |
| 教材 「野バラ」(作曲:シューベルト 作詞:ゲーテ 訳詞:近藤朔風) | |||
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| 1 | 日本語で歌えるようにする。(できれば原語でも) | ||
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| 2 | 日本語の歌詞を読む。(訳詩された時から時代を経ているので、解説する必要がある。例えば、「わらべ」という言葉にイメージを持っていない生徒もいるし、「めでつ」や「おもいでぐさに」などが必要) |
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| 3 | 子どもとバラのお話になっていることに気づかせ、その情景を想像して歌う。 | ||
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| 4 | 作詞者のゲーテについて説明する。 | ||
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| 5 | この詩の成立について説明する。 (ゲーテが、大学時代に民話採集に行った村で出会った女性と恋の実話を元にして出来た詩で、野バラは女性、子供が男性(ゲーテ自身)であり、二人の出会いと別れの詩であることを説明する) (原語で歌っていれば、子どもの表現がドイツ語の「Kind」や「Matchen」はなく「knabe」であることから「わらべ」は男の子であることを説明してやると理解しやすい) |
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| 6 | 日本語の歌詞を、ゲーテの恋に置き換えて説明する。 | ||
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| 7 | この情景を想像して歌う。しかし、すぐに歌い方は変わらない。 | ||
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| 8 | 次に、伴奏に注目させ、1番は子どもが野原を小走りに走っている音、2番は恋人二人が別れ話に緊張して心臓がどきどきしている音、として伴奏を意識して歌うようにする。 | ||
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| 9 | さらに、今度は一つ目のフェルマータに注目させ、1番は彼女を見つけた時の喜び、2番は別れを意識して見つめ合ってる瞬間として意識して歌う。 | ||
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| 10 | このよう具体的に情景を音楽に移し変えていくと、生徒たちの歌い方は音楽性豊かな表現に変わっていく。 | ||
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| 注 | 3番については、この訳詩はゲーテの詩からかなり離れているので、あくまで日本語訳によるか、ドイツ語の詩で説明するかによって、説明する内容を変える。 | ||
詩の裏に秘められた思いに気がつくと、歌い方は面白いように変わる。 (伴奏の音形を変えたり、フェルマータの長さを変えて、歌うときの気持ちの変化を引き出してやると効果的。) |
おまけ シューベルトはすごい人?
| 作曲家シューベルトへの関心を高める | |||
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| 1 | 中学校で習った、「魔王」を思い出す。 (さわりの部分を弾くと、すぐ思い出す。) |
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| 2 | 「この魔王の登場人物は何人」と聞く。 | ||
| 3 | たいていの答えは、「3人」(お父さん、子供、魔王)。 | ||
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| 4 | しかし、これは間違いと指摘する。すると「4人」と答える。(お父さん、子供、魔王、馬) これも、間違い。(「正解は、お父さん、子供、魔王、ナレーターの4人」) |
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| 5 | 生徒たちは、魔王を聞くと馬が走っている情景を思い浮かべている。そこで、なぜ、馬が走ってるように感じるのかに注目させる。 | ||
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| 6 | この点こそ、シューベルトの工夫であり、シューベルトは詩の内容により、その情景を伝えるために、伴奏を含めて歌曲に新しい観点での作曲の仕方を工夫した人であることを説明する。 | ||
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| シューベルトはなんとこの曲を、みんなとほぼ同じ18歳で作ったことを伝えると、さらにシューベルトに関心を持つようになる。 |
| 教材 「帰れソレントへ」 | |||
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| 1 | 例えば「イタリアについて知っていることを3つ上げよ。」と問いかける。 | ||
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| 2 | まず、返ってくる答えは、「スパゲッティ・パスタ」「長靴の形の国」「サッカー」など。 | ||
| 3 | スパゲッティの話題から、歌詞に出てくるオレンジの話題、イタリア人の食生活の話題で気持ちを開いておく。 | ||
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| 4 | 「美味しい食べ物がある所に文化在り」と言って、さらにイタリアについての知っていることの答えを掘り起こすと、「ローマ」や「バチカン市国」などが返ってくる。 | ||
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| 5 | そこから、イタリアは「ローマ時代から文化の栄えた国」、「バチカン市国はカトリックの総本山であり、宗教的には大きな意味を持つ国」、さらに深めるには「ルネッサンスの始まった国で、ダ・ヴィンチやミケランジェロやダンテを生み出した国」等、文化的にすばらしい歴史のある国であることを、指摘する。 | ||
| 6 | 外国の人に、日本について知っていることを聞いて「フジヤマ、サムライ、ゲイシャ」と答えが返ってきたら、みんなはどう思う。と問いかけ、今までのイタリアのイメージを変える準備をする。 | ||
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| 7 | イタリアという国にも素晴らしい文化があり、その文化に基づいて歌が、カンツォーネが成立している。「アモーレ・カンターレ・マンジャーレ!」。イタリアを象徴するこの言葉は、カンツォーネの雰囲気を伝えてくれて、この合言葉を身上とするイタリア人が歌う歌だと、関心を持たせ、このイメージを抱いて歌うようにすると、表情が変わってくる。 | ||
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| (ここで、後述のカンツォーネの鑑賞を合わせて行うとより効果が上がる) | |||
生徒達は、ローマ帝国、カトリック、ルネッサンス、ダ・ヴィンチ等の個々について聞いたことはあるが、それを、イタリアという国の文化には結びつけていない。イタリア文化を知識としてではなく、実体験と関連づけて感じることが大切。 食文化を通して、その国の文化を総合的に感じられるようになると、その国の歌の歌い方にも関心を持つ。 |
| 教材 「To night」 | |||
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| 1 | ある程度、原語で歌えるようにして歌へのイメージを作る。 | ||
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| 2 | ミュージカル「West side story」の挿入曲であることの説明。 | ||
| 3 | シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を下書きにしたミュージカルである。 | ||
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| 4 | 鑑賞の参考に「ロミオとジュリエット」のストーリーの概略を説明する。(物語を聞いたイメージ) | ||
| 学校の状況にもよるが、出来るだけ簡潔に10分から15分以内で ポイント @ 二つの対立する家 A 劇的な出会い B バルコニーの場 C 結婚式の場 D けんか(ロミオがジュリエットの兄を殺してしまう) E 仮死状態になる秘薬 F 連絡の行き違い G 葬儀と2人の死(これで両家の跡取り息子・娘が全部死んだ) H 死によって憎しみあっていた両家が和解する |
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| 5 | 「鑑賞」 | ||
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