メッセージ   2013年 9月29日

「預言者ホセア」 (ホセア書11章8節) 

「わたしの心はわたしのうちで沸き返り、わたしはあわれみで胸が熱くなっている。わたしは燃える怒りで罰しない。わたしは再びエフライムを滅ぼさない。わたしは神であって、人ではなく、あなた方のうちにいる聖なる者であるからだ。私は怒りをもっては来ない。」

ホセアは、不品行に走る北王国イスラエルに遣わされた預言者である。彼は姦淫の女を妻として迎え結婚生活を送ることを通して、神様の苦悩を共に担いつつ、神様からのことばを語り続けるという使命を託された。

人と人との契約の場合、一方がそれを破るなら、当然契約は無効となり、破った側にはペナルティーが科せられる。しかし、神様は人がその契約を一方的に破ってもなお、約束を守る方、人を愛し続ける方である。「罰しない」「滅ぼさない」「怒りをもっては来ない」と繰り返されるこれらの言葉は、神様の覚悟の現われだと言える。

その覚悟の集大成とも言えるのがイエス・キリストの十字架である。神様の壮絶な愛をしっかり受け止めて聖餐にあずかりたい。