メッセージ   2012年 7月 22日

 「み言葉による祈り」   (ネヘミヤ記1章1〜11節)

ネヘミヤは、エルサレム神殿の城壁が崩され、また人々が非常に困難な状況に置かれていることを聞かされ、座って泣き、喪に服し、断食して神に祈ったと告白している。その祈りの言葉は神の約束=聖書の言葉に基づいたものであった。彼のすべてを注ぎだすような祈りは、同時に聖書の言葉に根ざしたものとなった。み言葉によって祈ることを私たちも身につけたい。

彼の祈りは、城壁再建を決心し申し出るに至るまでおよそ四ヶ月にわたって続いたと思われる。神様のみ心を求めつつ、どうすべきなのか思い巡らせていたことだろう。そのような祈りと瞑想の結果が、神殿再建と言う大事業を成功へと導くことになった。

その祈りは、民の罪とそれに対する神の裁きを振り返った上での悔い改めであった。神様との関係において、新しく何かにチャレンジするとき、事を始めるとき、大切なのは自らの罪としっかり向き合い、そして悔い改めることだと言える。

おりしも私たちもまた会堂の改修工事という大きな事業に取り組んでいる。浴室のリフォームに加え、城壁再建とは反対に外塀の解体工事ではあるが…。福音がより伝わるようにと願いつつ決断したことではある。今一度改めて、自らの祈りの姿勢を振り返りたい。そして新たな思いで神様にこの教会堂をお捧げし、用いていただくという祈りを大切にしたい。心を一つにして献堂の祈りを捧げたい。