2004/3/27
SCHRANG ! / POVERTY STINKS
( 1998 / POKO / CD )

20日のイベントで某さんより
最近はパワーポップのレビューしないんですね。まあレスもないですしね・・・。
という嬉し恥ずかしなご意見を頂戴致しましたので
ここらで奮起一発しておきましょう。

なんだ・・・Poverty stinks かよ!って声が聞こえそうですが
彼らのオリジナルとしては6作目にして、現在において最後の作品。
(解散したのかなあ?)

作品内容に入る前に
このバンドのおさらいを簡単に。

フィンランドのバンドにて88年デビュー。(実はメジャー・デビュー)
90年にファースト・アルバムをIndieから出し、92年までに3枚のアルバムを発表。

日本に彼らの名前が伝わったのは その年のSNAP レーベルからのシングルや編集盤の発売からだったと思う。
そういう理由もあって、最初の3枚はあまり日本に入ってこなかったのですが
手に入りやすい日本独自の編集盤(アルバム3枚からの)も出てますので、まずはそこからトライしてみましょう。
(声がダメっていう人もいますしね。)

ここまでの彼らはギターポップ・ファン直撃の初期ビートルズやバーズといった
グイグイ判りやすい曲がほとんどを占めており
判っていても辞められない金太郎飴的中毒にハマった人も多かったでしょう。
(ほとんど知らないですが・・・。 笑)

名曲多数ですが、個人的には ' Don't Follow Me ' がたまらんです。

そこから2枚のアルバム(国内盤出ていましたので手にしやすいです。)を挟んで発表されたのがコレです。>前振り長っ!
その2枚のアルバムでは、随分と緩急もうまくなってきた一方で更に金太郎飴状態も続き
よほどのファン以外はここらへんで挫折したに違いないと思われます。

実際この6枚目にいたっては国内盤も出てないですし
当時ほとんどのお店で取り扱ってなかったです。

しかーーーーし!
これが、もう個人的にはたまらんわけですよ。
バンドとしては格段とステップアップしております。

ここで最初の行に戻って欲しいのですが
これはネオアコ・ファンにはダメな作品なのかもしれない。
はっきりうるさいし、湿っぽいし・・・・・。

それでも僕はこの作品が彼らの最高傑作であると確信しておる訳です。

勿論今までのファンにアピールするような曲も入っています。
1曲目の ' my sweet love ' なんかが顕著な例です。
(他にもモータウン調の曲とかも入っています。)

2曲目のタイトル曲(タイトル表記はフィンランド語?なので写真で確認してね。)を挟み3.4.5の流れ・・・・。
ここで僕はいつも涙が出そうになります。
5に至っては 続かない・・・続かないんだってばよーーー!って
心で叫びながら泣けます。

何か全然風合いの違う作品の様に書いてしまいましたが
彼らのことが大好きであれば違和感なく絶対気に入ってもらえると思ったりもします。
(異論あるかもしれませんが、レディオヘッドの影響が少なからず見えます。判りやすく言うと最後の曲とか。)

僕にとってはワナダイズとかエッグストーンより全然格上なんですがね。
なんで ' 貧乏臭さ ' なんでしょうか?(笑)

しかし9曲目が桑名正博のセクシャル・バイオレットNo.1に似ていると思うのは気のせいであろうか?


2004/3/29
50番さんより。

「桑名正博のセクシャル・バイオレットNo.1に似ている」
タイトルが“Number One”というのは、実に奇妙すぎる一致ですよねえ!

でもPoverty Stinksってパワーポップなんでしょうかね(笑)? 
ジャンル分けに意味がないのは承知してますけど
いわゆるパワーポップ好きで彼らを聴いてる人ってあんまりいないような気がします。
むしろギターポップ好きに「一度ちゃんと聴いてみて」と言いたいです。
そっちのが先決。
個人的には、最近のWannadiesの100倍いいです
(初期は大好きなんですけどね。Ric Ocasekがプロデュースしたあたりからダメ)。

HOME