(1)メンテナンス(加工)の種類

【新調】 畳表や畳縁の痛みに加え、畳床の痛みも激しくなった場合の加工。従来の寸法通りに全く新しく作り直すこと。
【表替】 畳の上面(畳表や畳縁)の痛みが激しくなった場合の加工。畳表や畳縁は新しくして、畳床は現在使用中の物を修繕し、そのまま使用します。
【裏返】 現在付いている畳表をいったんはずして、裏返して新しい畳縁を付けて仕上げます。

(2)畳がへこんだ

畳は特殊な商品以外、通常50~60mmの厚みがあります。
これは、畳自体がクッションの役割を果たすために必要な厚みですが、よく使う箇所や、体重をかける場所(ひざをつく所等)、 重量物が置いてあるところなどは、どうしてもへこみが生じやすくなります。
よく使うところとそうでないところでは、痛み方も変わってきます。
踏んだ時にフワフワした感じがあれば、修繕(メンテナンス)の時期だと思ってください。
表替の加工時に、へこみも一緒に修繕することができます。
しかし、このとき全面にわたってひどくへこんでいる場合は、畳床から新しくされることをお勧めします。 現在、畳は様々なグレード(強度)があります。
使用目的・場所に合ったグレードをお選びください。

(3)畳にすきまができた

畳は、まれに経年変化や温度、湿度の差によって、2~5mm位のすきまができることがあります。
これは、新築の場合、畳の部屋の枠材の乾燥状態に よって、すきまができる場合もありますので、一概に畳が原因とは言えませんが、もし、畳と畳の間にすきまができても、 次の表替等の際に、畳のサイズは修正できますので、ご安心ください。
もし、施工された畳が1年以内に1cm以上もすきまができるような場合がありましたら、当店にご相談ください。

(4)畳縁がやぶれた

高級な畳縁(麻縁や綿縁)ほど、デリケートにできていますので、磨耗に弱く、取り扱いに注意が必要です。
耐久性を求められる場合には、合成繊維でできた畳縁もありますが、風合いや高級感を重視する場合には、麻や綿糸で織られた畳縁が適していると思われます。
麻縁や綿縁で畳をご購入されたお客様は、畳縁が破れたときを、表替の時期の1つの目安とお考え下さい。