シマノ鈴鹿ロード

 昨年、ビギナーカテゴリーでレースデビューして、鈴鹿サーキットを2周することがいかに大変であるかを思い知った。それで、今年はトレーニングを 積んで、2周のオープンカテゴリー(年齢制限なし)に再挑戦した。

 約220名の一斉スタートでシケイン方向へ(F1レース等とは逆まわり)走り出すが、ゼッケン番号が小さかった(25番)こともあり先頭の5列目をキープすることが出来る。昨年は1周で力尽きたのだが、全体にペースが遅かったので、苦しむことなく1周を終え、2周目に入ることが出来た。
 2周目のシケインへの上りで前を走る選手のペースが極端に落ちたので先頭に立つ。思わず力が入って独走状態だったが、すぐに追いつかれたみたいで振り向けば先頭集団のトップにいるだけだった。ここで体力をかなり消耗したようで、先頭を交代したあと、スプーンカーブの上りが苦しくなり10列目あたりをキープするのが精いっぱいになる。ヘアピン、デグナ、ダンロップ、S時と続く下りカーブで は、どこを走っているのか分からない状態でいつのまにか第1コーナーに入っていた。ここからゴールまでの約700メートルは、緩い上りである。
 第1コーナーの出口で、先頭のペースが一気に落ち、気がついたらトップにいた。ここで、ペース配分を考えて先頭を譲ることも一瞬考えたが、譲れる選手が見あたらず、後続の集団を待つわけにもいかないので逃げることにした。
この時には再び元気になっていて、付いてくる選手はいなかった。ひょっとしてこのまま最後まで行けるかな?と思ったが強い向かい風でペースが落ちていく。
 ラスト200m。コース脇から「後ろから来てるぞ!頑張れ!」の声援が聞こえ、最後の力を振り絞ってダンシングする。しかし、それも続かず、FINISHの横断幕はなかなか近づかない。ゴール手前で3、4人の選手に追いつかれたときは、力が残っていなかった。
 ゴール後、実況の吉井アナウンサーの「スローモーションを見ているようなゴールスプリントでしたね。」との声がスピーカから聞こえた時は笑ってしまった。しかし冷水を浴びたあと、10分ぐらい立ち上がることが出来なかった。ゴール前で見ていた息子は、「なんで抜かれたの?」と残念そうだった。
 リザルトはすぐに発表されて、結果はやはり5位!
同着の3位が2名いて、3位とのタイム差は0.04秒!!
表彰台でメダルを受け取る4人がすごく遠い存在に思えた。

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