第4回ヒルクライム大台ケ原since2001

 今年で4回連続となるヒルクライム大台ケ原には、試験的に企画されたチーム対抗戦に参加した。
この種目はチームの3番目にゴールした選手のタイムを競うという、ちょっと変わったレースである。
早朝まで断続的に激しい雨となり、大会が実施されるか不安だったが、スタートの7時前には晴れ間も見えていた。
チーム対抗戦に出場する7チームは、チャンピオンと同時にスタート。
すぐにチャンピオンの姿は見えなくなり、7チームだけでレースが静かに進む。国道を占有しているようで気持ちがよい。
およそ5kmをチームメイトと走っていたが、突然チェーンが外れて一旦停止。
その後チームメイトに追いつくことはない(と思っていた)。
新伯母峰トンネルを過ぎて、ドライブウェイに入ると2分遅れでスタートしたレディースのトップに抜かれる。
昨年までは、レディースやMTBよりスタートが遅く、抜かれることはなかっただけにちょっとショック。
付いて行きたくても急勾配でペダルが回らず、さらにショック。
10分遅れでスタートした小渡君に早くも追い抜かれてビックリ。
脚力の低下と体重の増加を実感する、
 第1CPを過ぎると、雨が激しくなってきた。
手首に巻いていたアームウォーマーを腕いっぱいに伸ばすと、楽になった気がする。
緩斜面では元気が出るが、急斜面ではペダルが止まりそうになる。
スタートして1時間を過ぎると、スタミナ切れを感じてきた。
チーム4番目で成績には反映されないので、テンションも下がり気味。
第2CPを過ぎたあたりで、にぎやかなEverチーム3名に抜かれる。
彼らはチーム対抗では3番手かな?
下りではスリップが怖いので、ペダルを漕がずに安全第一。
 ところが、ラスト3kmあたりで、まほロバジャージが路肩でチューブを付け替えているのを目撃する。
まさかと思ってゼッケンを見ると600番台
ということは??私のタイムがチームに反映されるわけ??!
ホイールを貸すことも脳裏をかすめたが、気がつけば加速していた。
目標は50m前方のEverチーム。カーブで曲がり切れなくて、コースアウトしそうになる。
明らかに今までよりスピードが出ているが、すぐに息切れする。。。
やはり単独で追いつけそうにない。
 少し冷静になって、追い抜かれた選手を風よけにして、距離を徐々に縮めることにする。
長い緩斜面でやっと追いつき、ゴールスプリントのつもりでダッシュして追い抜く!!
Everさんはすぐに気がついたようだが、あきらめたのか追ってくる気配はない。
しかし緩斜面を過ぎると、予想に反して急斜面が待っていた。
ここで追いつかれたら巻き返す体力が残っていない。
視界から消えるまでヨロケながらもダンシングし、そのままゴールまでたどり着く。
 レース後、Everさんから「ずいぶんパンク修理が早かったですね」と感心された。
結果は1時間48分の3位で、大台ケ原では初の表彰台。
 この種目が来年実施されるか不明だが、平凡なタイムでもそれなりに楽しめるチーム対抗戦を来年も企画して欲しい。

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