ヒルクライム大台ケ原

 吉野魅惑体験フェスティバルの一環として、上北山村を中心にヒルクライム大台ケ原が行われた。
ヒルクライムは苦手だが、地元での開催でもあるので参加することにした。
前日に現地入りして、まず前夜祭に参加。
司会は、実業団の飯島誠選手の奥様とのことだが、見事な進行。
キナンマルイシの三浦恭資プロによる講演は、実業団選手の普段の様子がうかがえて、興味深かった。
ジャン・シャオチンさんの中国琴演奏は、心が癒された気がする。三浦プロの後だったので余計にそう感じたのかもしれない。
どちらも楽しめただけに、参加した選手が少なかったのが残念だった。

 さて、レース当日。会場から300mの富喜屋に宿泊したまほロバRC8名は、4時半に起床してレースに備える。こんなに早起きした記憶は最近ないぞ!
 会場では、レース仲間のM氏と再会して健闘を誓いあう。今年始めにシクロクロスのカテゴリー2に昇格を決めた時に、彼からお祝いのメールを頂いた時は驚いた。1カ月前まで元気にレースに出たり、Mプロのくろんど鬼練に参加していた彼は、アームストロングと同じ病気と闘っていた。何と慰めてよいかわからなかったが、ちょっぴり救われたのは、自転車レースに対して情熱を失っていなかったこと。そして、この大会を復活レースにすることを望んでいたこと。それが6カ月後に現実のものとなり、一緒に走ることが出来るのだからこんなに嬉しいことはない。
 いよいよ、レースはスタート。
以前試走したときは、チェックポイント後に息切れしたので、序盤は無理しないようにした。その時のタイムが1時間44分だったので40分を切れればいいと考えていた。予定通り?、新伯母峰トンネルの手前に先頭から離脱。トンネルを過ぎてきつい坂を25Tで登っていると「あれ!?KIMさん??(本当はもちろん本名)」と弾んだ声で自転車部のK氏に追い抜かれた。彼は3分後にスタートしたはずだったのでは?
練習の時から調子がよさそうだったので嫌な予感はしていたのだが、こんなに早く追いつかれるとは思わなかった。しかし、チェックポイントまでは、そのままのペースを維持して後半に備える。
 チェックポイントの給水には目もくれず、いよいよスピードアップ!
ここから経ヶ峰までは全力で頑張り、下りで休んで最後の上りを根性で越える作戦。ここからは後続から抜かれることはなくなり、抜いてばかりで気持ち良かったが、K氏の姿はいっこうに現れない。そのうち、脇腹と腰が痛くなってきた。モチベーションが下がりかけるが、声援を送ってくれるスタッフに元気づけられる。
3分後にスタートした選手と意味のないバトルをしながら、1時間41分でゴール。
 冷えたポカリスウェットは旨かった。冷やしソーメンも旨かった。
無事ゴールしたM氏ともがっちり握手。NHKのサンデースポーツではゴールの瞬間泣いていたけど、本当に良かったと思う。
 下山道からスタートポイントに帰る途中、大勢の地元の人に「お疲れさま!!」と出迎えられた時は、素直に嬉しかった。
手書きのプラカードには感動して涙が出そうになった。
閉会式にも賑やかしに参加。トップは1時間16分台とのことで、埼玉から来るだけのことはあると感心した。
最後に特別賞をM氏が受賞して、大会は幕を閉じた。
 番外に、神社の餅まきで10個餅をゲットしてサイクルキャップ2個と折り畳みスタンドを貰う。この時、無理な体勢をとって脚がつりそうになる。
なかなか、最後まで楽しませてくれる個性豊かな大会でした。来年以降もぜひ続けて欲しいものです。

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