サービスのタワラ印ハイゴールド21で軽い食事を済ませた後、用を足していると、
「第3位、シャープ自転車部」の放送が聞こえた。
思わず手を洗うのも忘れて、万歳していた。
チームメイトと上がる表彰台は格別のものがあった。
今回はAさんには気の毒だったが、チームで初めて入賞出来たのは良かった。
来年はチームジャージで表彰台に上がりたい。
チームレースなので、メンバーのレポートもアップします。なお、赤字は私の注釈です。
いよいよスタート、第1走者はKIMさん。 1周約6分で、集団が帰ってきた。
KIMさんは集団の5番手ぐらいで、よい位置だ。2周目も順調に周回完了、いよいよ3周目、なんとKIMさんが一人で集団から逃げて帰ってきた。一気に緊張が高まる。
いよいよ私の番、交代で慎重にクリートをはめてる間に後続には追いつかれる。
ちょうど他チームが交代するタイミングと合致したのか、走り出したときには集団は6〜7人ぐらいになってる。必死に踏んで集団に食らいつく。
「おい均等に行こうぜ!」
と叫び、こちらを見る兄ちゃんがいるが、こっちはついていくのが精一杯!
メーターは直線部分で40km超えてるし、チラッと見た心拍数は、大台ケ原でもみたことの無い「180」を示している。
先頭は打ち合わせたように交代を繰り返し、ペースを吊り上げる。 最終ストレートまえの直線で
今まで丸岡ロードの見通しのよい下りでしか踏んだことの無いトップギア(といっても13T)を踏んでいる自分に気づく。
最終の大きな交差点を曲がると、集団がペースアップ!
『耐久レースでそんなにスパートするなよ!!』と心の中で叫ぶ。
ちょうど東向きなので、ちぎれかけると風が意地悪をはじめるのでますますつらい。
ピット前をちぎれかけながら通過。 応援していただいている声が聞こえる。頭の中は「ついていかなきゃ」の考えしかない。
必死に踏むが集団とはじわりじわりと差が広がる。
いくつかのコーナーを抜け、前の集団を見ながら全力疾走しているとき試走のときはなんということ無かった道路の盛り上がりに乗り上げたと思った瞬間、自転車ごと跳ね上げられ、左側頭部から地面にたたきつけられる。
速度は40kmぐらいであろう。
転倒時の常だが、どのように転んだのかは覚えていないものだ。 恐らくハタから見ていると派手にこけたのであろう。
オフィシャルのおじさんと先頭集団の後ろを走っていたバイクが慌てて駆けつけてくる。
地面にたたきつけられた直後、全身に痛みが走るが、気が張っているためすぐに忘れる。体を確認、腕の派手な擦り傷とひざの打ち傷、パンツが摩擦で裂けているのを確認。
40kmでアスファルトにたたきつけられてもこの程度ですんだんだぁなどと悠長なことを考えている。
次に自転車、奇跡的にほぼ無傷のようだ。
おじさんが「大丈夫か!」と声をかけてくる。
「早くいかなきゃ!」という考えで頭が占領されているので、適当に返事をし自転車に跨り走り出す。
「おーい!チップ忘れてるで〜」といわれ、慌てて落車のショックで外れた計測チップを取りに戻る。(危うく記録4周で終わるところ)
この間、誰かに抜かれた記憶はあまり無い。 走り出してすぐに、コースが対向になっているところで先頭集団とすれ違う。
走りながら、傷の確認。 血はそんなに流れていない。やはり、一人旅&落車直後ではペースが上がらない。(力が入らない)
へろへろの状態でピットにたどり着き、僅か2周で小久保さんと交代。
とりあえず後を任せて救護所に向かう。
途中 つうばいつうの連中に声をかけられる。写真もひょっとしたら撮ってもらえたかも知れない。(傷だらけですが)
救護所で応急手当をうけている間はあと1〜2周ぐらいは走る気で満々だったが、手当てを受けている間に緊張の糸が切れ、ショック症状で
めまいがし、脂汗が出始め少し横にさせてもらう。
横になり、氷嚢を頭に載せながら、会場のアナウンスを聞く。
「シャープ自転車部 8位。。。」
なんと! あれだけ遅れて(といってもどれぐらいロスしたかはよく判っていない)8位か!
などと思っていたら 次のアナウンスで
「現在5位!」のコール。
お茶をもらい、体調も落ち着いたので、足を引きずりながらピットに戻る。既にレースは終盤を迎えている。
KIM奥さんの指摘でヘルメットを確認すると、内装がぱっくり割れている。
もしヘルメットが無ければ、今ごろ命があったかどうか。。。
その後は、KIM&K両氏の獅子奮迅の活躍で徐々に順位を上げ、ゴール!
4〜5位か? といっていたが、しばらく待って出てきた最終リザルトはなんと3位!
初めての表彰台は包帯&ばんそうこうだらけ。 落車はこれっきりにしたい。
落車直後は、「あんな危ない箇所があるなんて!」と思っていたが、その後レースが継続されるも、私と同じところで落車した人はいないようなので、自分のスキルと余裕の無さに反省。
僅か2周の走行も情けない。
帰ってから、家族の勧めもあり病院でレントゲン&頭部CT検査、どうやら
擦り傷&打撲傷だけですみそうです。
出場チームは35チームと少なかったのですが鈴鹿のエンデューロよりはレベルが高いだろうと想像していました。
コースは完璧にフラット。直角コーナーが10個所以上。集団で密集しないレースにはさほどきついコーナーでもないのですが、海の風が吹きさらしなので、向かい風をどう走るかがポイントかなという所です。
まず、スタートは我が部のエースKIMさん。(平地だけです)
3人で出場したので1人3周交替で2回まわる作戦です。
はじめの2周回は10人くらいの先頭集団の後ろに付ける好位置をキープしてピット前を通過。
3周で帰ってきた時はなんと、集団から1人抜け出して第2走者Aさんに交替。
ピットで交替するのにタイムロスするので少しでも集団より前に出て、交替した後追いつけるようにがんばったようです。
さすが!
2走のAさんが先頭集団から少し遅れてスタート。前の選手に付ければ良いのですが。1周目に帰ってきた時はバラけていて、単独走行になっていたようです。2周目を待っていたらなかなか帰ってきません。
ひょっとしたら、落車?
やっとピットに帰ってきた時はひじとひざ、肩に擦過傷をつくっていました。
前の選手を追いかけて夢中になった時、路面の出っ張りに車輪を取られてこけてしまったようです。
後でよく見るとヘルメットが割れていました。ピナレロプリンスが無事だったのが不幸中の幸い?
予定を変更して急遽私と交替。前に選手が1人居たので加速して追いつき、後ろに付きます。引き合いができるかな、と前に出て少し引いてさあ変わってもらおうと思ったら、離れてしまっている。そんな感じで前に居る選手を少しずつ拾いながら予定の3周を走りました。抜かれることはなかったので何とか順位は上げれるだろうとは思っていました。
次はKIMさんに交替。このころにはバルバというチームがが2人で交替しながら先頭を引いていました。KIMさんは3周で予定通りピットイン。
次のAさんは、負傷の為リタイアして、私と交替しました。前にいる12番と15番が交替しながら走っている後ろに付けてそのまままず1周しました。ピット前を通過した時、KIMさんが指を3本立てています。残り時間の関係で後3周走れということです。
前を行く2人が交替する間に抜いたので一人になってしまいました。でも、1周は楽させてもらったから、ここから3周だと思えば良いんだ、と自分を励まして踏み込んでいきました。
4周走り、最後にKIMさんに交替。途中先頭をぶっちぎっている2人がKIMさんを抜いて、ついに周回遅れになってしまいました。それにしてもダントツの力です。KIMさんが3周目を回った後タイムアップ。後1周のゴールタイムで着順が決まります。
ゴール後順位が気になりました。6位入賞はしているだろうと予想していました。
休憩している時表彰式をするとのアナウンスがあり、3位に我がチームの名前を呼んだ時はみんなで「ヤッター!」
初めてお立ち台に立った時は、本当にうれしくなりました。
涙までは出ないけど・・・。
賞金と賞状、メダル、記念品をゲットして帰ってきました。
周回数19,TIME 2:04:51 AV 36.52km
ちなみに1,2位とは、1ラップ+1分差、4位とは1分差でした。