自分と向き合う時間

京晴ねむ  2018

 

私は、ある高齢者のデイサービスで洗濯や掃除など週3回働いています。自分でも驚きますが、オープン(告知)で実習を通して採用となりました。介護世界では、資格もない未経験からのスタート。できることから始め、次へとゆっくりと進んでいく形で利用者様を見守っています。

私は、統合失調症で、この病気と長い間付き合ってきました。

それまで本などの知識を集めては私なりの対策をしてきましたが、ひとりでは限界がありました。

その時、統合失調症教室のチラシを通院している医院でみつけました。入りたいと思いましたが、すでに応募が終了していました。けれども4年前に母と二人でその教室に見学へ行きました。

それが自分を知るスタートを切りました。

最初は、「統合失調症って何?」からスタートし、そのクラス8人でテーマをみんなで決めて話します。

私は、よく「心が読まれている」などの症状がよく出ていました。

けれども、みんな同じ悩みで抱え、いろんな方法がありました。

回を重ねるごとに統合失調症の付き合い方を学び、こんな支援する相談所など教えてくれ、少しずつ楽になりました。

 

その時は、コンビニとファーストフードのWワークをし、クローズ(症状を隠す)で働いていました。

働きながら統合失調症の教室へも通いました。

クリスマスが終わりごろ、ある就労支援センターに見学へいきました。(引用者注:かんたん統合失調症教室の行事として実施した支援機関見学会の一つ)

けれども私は仕事の都合で、遅れて来ました。来てみると、“近所にある家族が楽しく暮らしている建物”で「どうしよう?」と悩み、勇気を出して「ピンポンー」とならし、ここの支援する職員と岡本先生が出てきました。そして合流となり、隅っこでそのお話を聞いていました。

その男性職員(担当)とOBの方が、インタビュー形式で話し始めました。

その時私は驚きました。

オープンで働いてしかも同僚と上手くいっている・・・・・。

本当に感動しました。

見学の資料を持って帰り、仕事へ行きました。けれども、ファーストフード店の対人関係は悪化するばかりでした。

 

統合失調症教室も2年目に参加をし、いろんな方々の出会いはありましたが、極度の過労とストレスで行けず、入院となりました。検査の結果、腎疾患でした。

入院中に岡本先生に電話をし、「休みます」と伝えました。

退院後は手話教室へ行き、職業訓練へ行くため行けない日がありました。教室へ再び来た時はこの年度は最後でした。

就職活動をしていましたが、総数何百件受けては不採用でした。やっと受かった医療事務でパートからスタートしましたが、理解してもらえない辛さ、腎臓の定期通院が出来ないので危機感をもち、伏見のある病院を辞め、主治医に「就労支援センターへ行きたい」と母の前で伝え、就労支援生活の担当の方へ電話をし、同じことを伝えました。

そして、過去に行った場所へ梅雨の時期に見学、お試し通所、登録となりました。

その時も、その教室も通っていました。

 

就労支援センターの生活は、家庭の事情で行かない日があり、通うのもしんどい日があったりして、行ったとしてもなれない生活に悪戦苦闘していました。

相手から質問されたら話しますが、自分から話すことは出来ない日々を送っていました。

けれども、担当スタッフの方と、面談を重ねるうちに、自分の性格が少しずつ出していき、医療関係の資格に合格しました。

足のケガで、就職活動と通所が出来ない時もありました。

つらい出来事もありました。

けれども、就労支援センターの利用者の仲間やスタッフの方々の励ましでその日常で楽しく過ごしていました。

 

統合失調症教室では、いろいろな症状を悩みながらテーマごとにみんなが話し、提案を出し、意見交換をしました。

ある年は女性のクラス、最後の日は教室一年生のときに一緒だった女性に再会しました。

家族との付き合い方や恋愛、症状のつきあいかたなど様々なテーマを話し合いました。

私は、いつも近況報告をしました。

就活の事、日々の暮らしを話していました。

 

母が入院中、ある年の夏、この一瞬にかけました。

担当の方の面談を重ね、履歴書を書き溜め、職務経歴書など作成をし、今のデイサービスの求人を見つけ、見学・実習・採用となりました。

実習の時も似た悩みがあり、担当の方に相談をし、乗り越えました。

そして採用・・・・・・。

私は、今いるある思いを就労支援のメンバーの方々へ託し、卒業しました。

統合失調症教室も就職のため、この夏に卒業しました。

今では、働いている場所が日常になりつつあります。

就労支援センターと統合失調症教室が思い出へと変わり、OGとして活動しています。

仕事では、慎重にコツコツとしています。

いつも人と比べては自分を責めてきましたが、今では「ありがとう、おつかれさま」と明るい励ましをし、日々働いています。

 

統合失調症の症状で悩み続けているあなたへお伝えします。

その教室で話したりなどをして未来が明るくなり、心が軽くなり、そこに仲間がいます。

私もこの2つの経験をして、つらい過去を乗り越え、自分を見つめる旅でした。

まず、統合失調症4コマ漫画から見てください。(引用者注;「4コマ漫画統合失調症とのつきあいかた当事者100人の経験」ホームページにリンクあります)

まず、一歩ふみませんか?

きっと、あなたらしい解決方法を見つかり、あなた自身が愛しくて唯一の味方として見つけませんか?

もし、知りたいとお思いなら、経験した私を含めて応援します。

最後までご回覧ありがとうございました。 (終)