忘れられない言葉

 初めの主治医の先生は、おじいちゃんみたいな先生で、ちょっといいかげんですが、17歳から診てもらいました。
その先生の口癖は「あせらんときぃー」「ボチボチ行ったらいいやんー」
当時の私には、「なんでそんなん言うの?」のクエスチョンがありました。

診察初日は記憶がとぎれとぎれで、「はっ」となったらそのおじいちゃんDrがいました。
来るたびに、当時のつらい私に、このセリフがありました。
なんでも話せたDr。母も、たよりないDrでも信頼していました。

けれども、治せる病気と信じていました。もとにもどれる、薬もたよらずに治ると!
けれどもある」本と巡り合い、買って読みました。精神分裂病=のちに統合失調症の症状が、おもいっきり当たってました。
その統合失調症だと分かったのが、二人目の主治医で、A42枚で知らされ(きょうの健康特集)、一生付き合う病気だと知り、受け入れました。それまでの私は、大嫌いな自分がいて、クローズで働いてました。
そのおじいちゃんDrは退職され、今の主治医に日々の私の心を診てもらっています。

その2つの口ぐせ、今の私はとても分かります。
17歳の夏休みになった統合失調症は、長い年月をかけて、薬、Drのカウンセリングで治る?病気。
あせったらさらに自分を追い込むだけだと思いました。

それを確信したのが、統合失調症の岡本クリニックの1年目のクラスの皆様や、よしこ先生でした。
それを知るまでは、「自分がこんな病気で」と責めては嫌いな自分、にくい自分がいました。

ゆっくり、自分とその家族の力で治す病気。母も私を見て、支えて今の私がいます。
どうか、Drに話すことからスタートしてください。ご両親、ご兄妹でもいいです。認知療法で「こんなのいややー」で話すのもいいです。
どうか心の毒を吐いて、話すことからスタートしてください。それと私みたいに、自分をにくまないでください。

どうにもならない、統合失調症の皆様におくります。
「あせらんときぃー、ボチボチ行ったらいいやん!」
ちょっとでもいいので、あせらずのんびり、自分を信じて下さい。

今の私は、ちゃんと働いてるよ!好きな事してるよ!私らしく生きてるよ!
それと病院へ通院は必ずね。今の私が見直され、自分が分かったり、「悩んでいたんだ」と気づくよ!

京晴ねむ  2016年