一年間の経験を経て最近感じ始めていること

 昨年の一月に高田さんのお話(※脚注)を聞いて、なんだか心に響くものがあった。
岡本クリニックで訪れた「そらいろ」の池田さんのお話を聞いたときも、なんだか別の方向から心に響いた。
それから何ケ月か経って、友人から一冊の本を紹介され、読んだ知的障害者の方々が働くチョークの会社についての本も心を打った。
そんな体験をしながら日常生活を送る中で、今回、言葉とつづるとこんな言葉や思いが出てきた。

 社会の中で働いていくこと、人とコミュニケーションをはかりながらいろいろとチャレンジして乗り越えていくこと。
その中で「人の役に立つことや、他の人から必要とされること、認めてもらうことは、自分の自信につながっていくと思うし、
そこから自分のモチベーションがあがったり、自己を肯定することにもつながっていくんじゃないか」と思った。

 それは人間が豊かになる、人間の人間的な活動のような気がした。
人間が生きていくのにとても大事なことのように思えた。
働くことは、お金を得て生活していくだけでなく、自分が成長していくことや自分が人間として豊かになる要素も含んでいると思う。
私は「人間は幸せになるために生きている」と思っているのですが、働くことで人間らしい幸せ(「 」内のこと)を感じられるのではないかと思っている。

 桃乃     2016年

※岡本クリニックの講座にて、京都府立京都高等技術専門校 就労相談員さんのお話をうかがいました