歯周病の多くが以前は歯槽膿漏といわれていました。これは「歯槽(歯ぐき)から膿が漏れる」といった症状を表したもので正式な病名は辺縁性歯周炎といいます。歯周病になると歯がぐらつき、歯ぐきから膿が出てきます。そしてぐらついた歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。また、1本にとどまらず口の中全体に広がっていきます。


歯肉(歯ぐき)と歯の間にはポケットという1mmくらいのすき間があります。歯みがきを怠ってしまうとこのポケットに歯垢がたまります。たまった歯垢が歯石をつくり、すき間を押し広げていきます。これを積み重ねることで歯肉が炎症を起こします。これが歯肉炎で、歯周病の第一歩です。 歯肉炎にかかると歯ぐきは赤く腫れ、リンゴをかじったときなどに歯ぐきから血が出ます。歯肉炎を放置しておくと症状はますます悪化し、歯周炎へと進んでいきます。この様に歯周病は主に歯ぐきと歯の間のブラッシングがきちんと出来ていないのが原因となります。

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歯肉(歯ぐき)が赤く腫れ上がり、歯を磨いたりリンゴなどをかじったりすると出血します。 ポケット(歯肉と歯の間のすき間)が広くなり、そこから出血したり膿が出たりして口臭を感じる場合があります。 ポケットでの炎症が慢性化し、歯根膜、歯槽骨が先端部より溶けてきます。このころは口臭もあり歯が浮いた感じがします。強くかむと痛みを伴い、歯がぐらついてきます。

歯根を支えている歯槽骨がほとんど溶けてしまいます。歯根が露出し、歯のぐらつきがひどくなります。硬いものは食べられません。


歯肉炎になった歯肉も歯垢をきれいに歯ブラシで落とし、ずっときれいな状態を保つと健康な状態になります。さらに歯みがきはむし歯の進行もおさえられるので、歯科衛生士に相談して、日頃から正しい歯みがきを心掛けましょう。

●正しい歯みがきによる歯肉炎の改善●

歯肉は全体に赤く腫れている。特に歯と歯の間は丸くはれ上がっている。あちこちから出血が見られる   気をつけてブラッシングを始めて20日後、すっかり歯肉はよくなっている。

●歯をみがくタイミング●

むし歯や歯周病の原因である歯垢が歯に付着するのに約8時間、歯垢が固まり、歯ブラシでとれなくなるのに約24時間かかります。ですから1日1回徹底的に歯みがきを行えばむし歯や歯周病は防げます。しかし1回の歯みがきで歯垢を完全に取り去るのは難しいので歯みがきは毎食後おこなってください。また、就寝前は必ずみがくようにしましょう。昼間は唾液の分泌がさかんに行われ、細菌の繁殖を押さえます。しかし、寝ているときは唾液の分泌量が著しく低下し、細菌の活動が活発になるからです。

当院では、歯周病治療として、1〜6ヶ月ごとの定期的なティースクリーニング(歯面清掃)、 スケーリング(歯石除去)を行うことにより、歯周病の予防に努力しております。 御気軽にご相談ください。

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