黒岩稲荷
黒岩稲荷の付近は昔から黒岩と呼ばれていた。稲荷社の後には比較的大きな陰陽石があり、この石は鉱物質を含んでいるのか黒みがかっている。このような岩があるので黒岩と呼ばれていたのであろうが、何時頃からこの陰陽石があったのかはわからない。恐らく山岳信仰の名残りだろうと思われるが、我が国の仏教伝来が通説では538年であることから、それより古い歴史をもつ巨岩信仰が相生の黒岩にもあったのではなかろうか。稲荷はこの巨石の神として、後の世に祀られたものであろう。