中世フランス文学作品(翻訳)

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中世フランス文学の翻訳を紹介します。代表作品の翻訳はできるかぎり網羅する予定です。

なお、あらすじは記憶に従って書いているので、多少の間違いや思い違いがあるかも知れません。あらかじめ、ご容赦ください。



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フ ランス中世文学を学ぶ人のために
 私も一応執筆者の一人なので手前味噌に なりますが、現在日本語で読める最高の入門・解説書です。フランス語が読めない学部生でも読み進めることができるほど平易に書かれています。が、内容は相 当に高度な情報まで網羅されています。その意味では、原文で中世フランス語を読もうという大学院生にも必ずや役に立つはずです。

 詳しい内容をお知りになりたい場合には、出 版社の現代思想社の該当頁をご覧下さい。


フランス文学などと言うと、それだけで、 気取りが鼻につく人もあるだろう。そういう人にこそ、ぜひとも読んでもらいたい作品である。

 この作品は、悪漢狐ルナールが、動物世界で縦横無尽に活躍する、フランス語で書かれた最初の動物文学である。とはいえ、『ごん狐』みたいな、可愛らしい子 ギツネの物語を想像してはいけない。
(右へ続く)
(本書は右書物の抜粋である)。


ルナールほど、「いたずら狐」というあだ 名からほど遠い存在は無い。その「無償の悪行」、「理由なき非道ぶり」は、むしろ、マルキ・ド・サドの登場人物を思わせるほどである。

 この「生きた悪魔」は、次々と、仲間の動物たち、とりわけ、ライバルの狼イザングランをひどい苦境に陥れては、痛烈な捨て台詞を残し、被害者を尻目に、そ の場を立ち去るのだ。(左下へ続く)


そのあまりの非道ぶりに、読者は震撼する に違いない。いや、読者が震撼するのは、ルナールの非道ぶりにではなく、その非道ぶりを楽しんでしまう、サディスティックな自分に対してなのだ。

 とはいえ、大急ぎで付け加えよう。本作品には陰湿さは全くない。そこにあるのは、底抜けの笑い、モラルを越えた笑いである。


12世紀のフランスでは、古代の物語作品 が次々と俗語(初期のフランス語)に翻案され、「古代物語」というジャンルを形成した。本書は、ウェルギリウス作の『アエネイス』に基づくが、登場人物は 皆、12世紀の騎士のように振る舞い、アエネイスとディドンの恋には、大幅な脚色が加えられるなどの、独自色が、随所に見られる。叙情詩にならい、「恋愛」を主題に据え始めた、ほぼ最初の叙事詩が本作品なのである。

ブルターニュに伝わる古い物語に基づいて 作り上げられた、短編叙事詩(レ)の作品集。
不遇の騎士の前に突然現れた絶世の美女(妖精)、白鹿を狩ろうとして瀕死の重傷を負った騎士を、塔に幽閉された奥方のもとへと導いていく無人船、年老いた 領主に嫁いだ若い奥方のもとへと、鳥に姿を変えてやってくる、若い騎士。「ブルターニュもの」ならではの「驚異」に満ちた物語群である。

トリスタンは、叔父マルク王の婚約者イ ズーを迎えに行く。だが、帰途、船上で、二人は「惚れ薬」を飲んでしまう。もはや、トリスタンはイズーなしで、イズーはトリスタンなしで、生きる事ができ ない.。(『トリスタン物語』)

 義理の息子ロランの推薦で、危険な敵地への使者となったガヌロンは、敵王を前に言い放つ。「ロランこそが諸悪の根源。」二人はロランを亡き者にする計略を 練り始める。(『『ロランの歌』)


12世紀フランスの巨匠、クレティアン・ ド・トロワの代表作を収録。
さらわれた王妃の救出に向かったランスロは、旅の途上、軍馬を失ってしまう。恥を忍んで荷車に載るか、それとも? この一瞬のためらいは後で大きな痛手と なるのだ。(『荷車の騎士』)
「あれは何ですか?」そう尋ねさえすれば、漁夫王を始め、多くの人を救うことができたのに! ペルスヴァルは聖杯をそのまま見過ごしたのだ(『聖杯物語』)

森の中で盗賊に襲われ、女は、夫の目の前 で犯されてしまった。盗賊が立ち去った後、木に縛り付けられた夫の前に立った女は、剣を振りかぶるや、夫めがけて振り下ろした(『ポンチュー伯の娘』)。
領主の妻は、夫の甥に言う。「私を愛して欲しいのです」甥は答えて「もちろんです。お殿様の奥方として、十分に愛を捧げましょう」「私の言うのは、その愛 ではない」(『ベルジー城主の奥方』)

購入してから、ずいぶんなるのに、まだ、 読んでません。とほほ。

狩りのさなか、誤って叔父を殺してしまっ たレイモンダンは、森の中をさまよううちに、妖精メリュジーヌと出会う。二人は恋に落ち、結婚する。彼女の言葉通りに振る舞ううちには、何もかもがうまくいった。広大な領地を手に入れ、幾分怪物じみた姿とはいえ、子供にも恵まれた。が、ある日、レイモンダンは、結婚の際の誓いに背き、水浴び中のメリュジー ヌの姿を盗み見てしまう。彼女は下半身は、光沢を持った鱗に覆われたヘビだった。
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