〜例えばこんな場合〜
最近メディア等で環境問題がよく取りざたされるようになってきた。一方企業も家庭も、何かにつけてコスト削減重視といった状況である。そのせいか、例えば、最近自転車通勤するサラリーマンも増えているという報道もある。環境にも、身体にも自転車の方がいいという意識が徐々にではあるが増えてきているのかもしれない。
山村サイクル（仮名）は父から引き継いだもので長年やってきたが、こういった社会状況の変化もあってか、最近少しずつ売り上げが伸びてきた。また少子高齢化社会とはいうものの、この町では意外と子供の数も多いようで、子供用の自転車も売れている。
こういった状況から、今まで一人で自転車店を切り盛りしてきたが、そろそろ会社設立に向けて取り組もうと考え始めている。その際には従業員も雇って、お客の要望にタイムリーに応え、サービスも充実させて事業を少しでも拡大させていきたいと思っている。
しかし、自分なりにいろいろ調べてみると、会社設立や従業員を雇うとなるとそう簡単なことではなさそうだということが、ジワリと分かってきだした。
会社組織として事業を営んだ場合、経理（帳簿の付け方）はどうしないといけなくなるのか、従業員を雇うとどのようなことをしなければならないのか、その社会保険手続きや年末調整はどうしなければならないのか、そして、会社組織として事業を拡大していくにはどうしたらいいのかといったことなど、大きな問題が一挙に目の前に降ってわいたように出てきて、どうしたらいいものか迷ってしまった。また相談しようにもどういった人に相談したらよいのかも分からず、いろいろと考えている中、時流に乗って事業を少しでも拡大していくことが最優先課題であり、また夢でもあり、一人で専門外の事に悩むよりはひとまず専門家に相談してみようと思った．．．。
