トップページ事業承継をお考えの方へ例えばこんな場合

事業承継をお考えの方へ

〜例えばこんな場合〜

矢木(仮名)は大学の理学部を卒業後、とある製造業の会社に就職したが、5年程努めて退職し、バネを製造する会社を興した。一口にバネと言っても、圧縮コイルばね、引張コイルばね、ねじりコイルばね、皿ばね、板ばね、特殊ばねなど、多種類におよび、また小さなものから大きなものまでいろんなサイズのものがある。その用途も幅広く、鉄道車両、雪上車、船舶などの輸送関連、免震台の揺れ防止、原子力を含む発電所関連、果てはロケットエンジン、素粒子加速器などの宇宙関連といった具合で、その他にも様々な用途に使われている。矢木の興した関西バネ工業は、そういった各種各様の精度の高いばねを作っており、今日では、その存在価値は大きくなっている。矢木は30年かかってここまで会社を立派なものにしてきた。

矢木はまだまだ第一線でバリバリ仕事をやっていく気力を持っているが、会社の将来を考えて、自分が健在な内に、そろそろ後進に道を譲る準備に入ろうかと以前から密かに考えている。矢木は自分なりにこれまで事業を問題なく引き継ぐためにどのようなことをしなければならないのかについて調べてきてはいたが、いろいろと複雑な問題が絡んでいることが分かってきた。例えば、事業の継承そのものを円滑に進めるベストな方法は、相続対策は、M&A対策は、株の承継や株価対策は、経営上の決定は、自分が引くに当たって現在の会社をどのようにしてゆけばよいのか、といった諸々のことが頭に浮かんでくる。また候補者の面も考えないといけない。できればこの会社で働いている自分の長男に引き継いでもらいたいというのが本音ではあるが、何分にもまだ若過ぎて、無理押しすれば社内に余計な軋轢を生じかねない。一方、会社は将来規模的にも拡大して発展して欲しいとの思いから、M&Aのことも今のうちから視野に入れておきたいと思っている。

こういうケースはやはり専門家の意見を聞きつつ、一企業としてきちんと対処すべきところだと思い、業界の社長会や異業種交流会などに出席しては、知人にそれとなく信頼できる専門家がいないかと聞いてみたものの、やはり自分の目に適った人を探してみようと思った...。

前のページに戻る

このページの先頭へ戻る

税理士・中小企業診断士・
行政書士・
ファイナンシャルプランナー・
弥生会計認定インストラクター

杉山税務会計事務所

〒573-0171

大阪府枚方市北山1-59-9

メール

TEL/FAX072-396-1105

【税務署一覧】
国税庁の府県別税務署一覧にリンクしています。
大阪府
兵庫県
京都府
奈良県
和歌山県