1999年9月〜11月

BOOK

「8時だヨ!全員集合伝説」居作昌果

今や伝説の番組「8時だヨ!全員集合」を生み出したプロデューサー居作氏が明かす番組秘話。おもしろくない訳ない。当時無名に近い存在だったドリフを局内の反対を退け大抜擢。お化け番組とまで言われる人気番組に作り上げた男の物語。反骨心溢れるこのプロデューサーにしてこの番組あり。一読の価値大いにありですよ。

CD

「a day of my life」原田知世

もはや完全にシンガーとなった原田知世のセルフプロデュースによる新作。決して派手さはないが実にまっとうな良くできたアルバム。鈴木慶一やトーレヨハンソンとのここ数作での仕事が無駄ではなくちゃんと活きている。中学生の時からのファンとしては嬉しい限りです

BOOK

「悪人志願」本橋信宏

アンダーグランドの世界に生きる様々な人達のルポ。出てくる人達は村西とおる(AV監督)杉山治夫(臓器密売人)江頭2:50(芸人)山本竜二(役者)池田草兵(元運び屋)苫米地英人(脳機能学者)などなど。おもしろくないはずないよ、これ。

CD

「墨提夜景」VA

カーネーションの直枝政広、棚谷祐一に上田ケンジ、豊田道倫が創立したバンブルビーレコードのオムニバス。世の中にはまだ聞かぬ音楽がたくさん存在する。決してメジャーな音楽だけがいいという訳じゃない。400万枚売れた音楽よりカセットテープに吹き込まれた誰も知らない小さな音楽のほうがいいということもある。そんな小さな音楽がここにはある。

CD

「Road to Louisiana」Harry&Mac

ハリー細野とマック久保田が組んだというだけでもう十分でしょ。でこの二人がぽーんと出してきた音楽がこれ。このマックのイノセントな唄を、ハリーの身軽さを、聴いて感じろ!音楽は音楽でしかなく、だからこそ胸を打ち、人を導くのだ。

CD

「JP」クラムボン

とても新鮮な音楽。「新しい」ってことじゃなくて「新鮮」ってとこがこのバンドのいいとこ。ジャズの身軽さ、奔放さを身につけたポップミュージック。音楽の初期衝動がここにはある。

BOOK

「からす」太田光

爆笑問題・太田光の早すぎる自伝。がここにあるのは自伝と名を借りた太田による「笑い」の実験である。虚と実を笑いで紡いでいく太田の狂気的な感覚。

BOOK

「キムラの目」木村祐一

才人・木村祐一による笑いの写真随筆集。何気ない日常の一コマを独自の切り口で突っ込む「キムラの目」に狂いはない。一つのWhy?から生み出される想像が最も笑える答えを導き出す。

BOOK

「まだ運はあるか」萩本欽一

アンチ欽ちゃんの方にもぜひ読んで頂きたい。萩本欽一という人がいかに「常識」という枠の外で生きているかがわかる。また欽ちゃんのダークサイドが垣間みれるのも興味深い。そして今現在の自らの位置をかなり冷静にみてるのにも驚く。<東京が終着駅だとしたら今、自分はもう横浜あたりで座席から立って上着持って網棚から荷物下ろしてる状態。今から自発的に弁当買う気はない。誰かが「いっしょに弁当食おう」って言ってくれるのなら静岡まで戻るかもしれない。でも誰も来なかったら東京駅で降ります。>という欽ちゃんの言葉は深い。ちょっと衝撃的ですよ、この本。おすすめ。


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