OFF!!'s Weekly Chart log
<<2006年12月24日付ランキング>>
1
YUJI ONIKI&鈴木祥子「A WINTER TRAVELER'S TALE」@拾得
2
「ラブシティ」曽我部恵一
3
爆笑問題×伊集院光対談(「TVBros」)
4
吉田豪hon-nin列伝「中川翔子」
5
「それは一瞬の出来事だった」堂島孝平
<解説>

そんな訳で解説です。
06年最後のライブは、YUJI ONIKI&鈴木祥子「A WINTER TRAVELER'S TALE」@拾得。
そう言えば昨年末も祥子さんで締めだったな。
で今回はYUJI ONIKIバンドとの対バン。
ロックの歴史と深みを感じさせるYUJI ONIKIバンドも素晴らしかったが、とにかくウーリッツァーの音と祥子さんの声。
何回も聴いてるけど、その度に鳥肌が立つ一瞬がある。
アンコール、ラストのクリスマスソング「have yourself a merry little christmas」、光が降り注ぐような素晴らしい演奏は今年ラストのライブに相応しいものだった。
曽我部恵一の新作「ラブシティ」がやっぱりいいんだよね。
「愛ってなんだろう?」とメロウに自問自答する一曲目「土曜の夜」からグッとくる。
まるで無理の無い音楽。
今、現在の生活の中で、生まれてきた音楽。
小さな喜びとか小さな悲しみ、ちょっと切ない気持ちとか、やりきれない苛立ちや焦り。
全部入ってる。
その上で、ちゃんと音楽の魔法がかかってる。
それこそが希望なんだよね。
「TVBros」誌での爆笑問題×伊集院光対談が面白い。
太田光のここ数年の活動。
特に今年は顕著だったが、芸人として「やらないほうがいい」「やるべきじゃない」そんなことをあえてやっているように見える。
そこまでリスクを抱えて、でもやっちゃうんだ-という太田の芸人魂には強く惹かれた。
でこの対談では共通言語をもった二人が濃密に語り合う。
読んでてなんか奮い立つ感じがくる。
松尾スズキの雑誌「hon・nin」01号。
名インタビュアー吉田豪によるインタビュー企画「hon-nin列伝」に中川翔子。
これがすこぶるオモロ。
ディープなインタビューがしょこたんの核心に迫っていくスリル。
まだ続くであろう中川「ヲタ」サーガ。10年おきにインタビュー読みたい。
堂島孝平「smiles」からの一曲「それは一瞬の出来事だった」を今週は聴き倒す。
ま、なんつーか、そんな気分だったわけだ。


<<2006年12月17日付ランキング>>
1
「free soul nona reeves」ノーナ・リーブス
2
「東京飛行」オリジナル・ラヴ
3
芝田山親方
4
「ナイトトレイン・美少女」真鍋ちえみ
5
黒ゴマプリン
<解説>

そんな訳で解説です。
橋本徹氏選曲による「free soul」シリーズに初の邦楽アーティスト・NONA REEVES登場!
10年分のNONAのメロウでキャッチーで、グッとくる楽曲が詰まってる。
青臭くって切なくて、そんなNONAの魅力が巧く収められている。
僕はポップミュージックってのは悲しい音楽だと思ってる。
イノセンスの喪失、青春の終わり、終わりの季節…その瞬間、胸に広がる切なさこそがポップミュージックの核なのだと。
だからNONA聴くんだ。
しかしやはり愛情のある選曲はいいなぁ。
一回聴くと、すぐまたリピートしたくなる。これキッカケにNONAはもっと聴かれるべき。一家に一枚的なアイテムでしょ、これは。
オリジナル・ラヴの新作「東京飛行」は、剥き出しの傑作。
もはや田島貴男そのものの音、言葉。
あらゆる音楽を飲み込んだ先の一筆書きのような勢いあるアレンジ。
下世話とも思える歌謡曲的なメロも規格からはみ出してしまう音の綻びも全て含めて実に魅力的である。
かっこいい!
第62代横綱・大乃国=芝田山親方は甘党男子を代表する東の正横綱だ。
三度のメシより甘いもの好き、ケーキをむさぼる大男。
親方の凄いところは、ケーキ好きが高じて、自らケーキ作りを趣味としてしまったところだろう。
そのアグレッシブな姿勢は、同じ甘党男子として一目も二目も置かなければならない。
いや、もはやリスペクトすべきか。
ムーンライダーズの数々の裏方仕事をコンパイルした「ムーンライダーズのいい仕事!ソニー編」から、82年作「ナイトトレイン・美少女」真鍋ちえみを。
真鍋ちえみは当時アイドルグループ「パンジー」のメンバー。
アイドル豊作の82年にあって、ま、微妙な立ち位置、ズバリB級だったわけだが(当時・小学生の僕ですら「パンジー、なんか安っぽいなぁ…」と感じていたぐらい)、がこのラストシングルは阿久悠作詞、細野晴臣作曲、岡田徹編曲という豪華布陣で、「テクノ歌謡」の最高峰との誉れ高い名曲。
確かに「青空百景」以降の岡田氏の繊細で物憂げなテクノアレンジが奇跡的ですらある美しさ。
まさに「ムーンライダーズのいい仕事」である。
和歌山の「あおい茶寮」でクエ鍋の後、デザートで出てきた「黒ゴマプリン」が驚くほどに美味かった。
濃厚な黒ゴマの風味が、なめらかでクリーミーなプリンに包まれる。
もう一回、食べたい!


<<2006年12月10日付ランキング>>
1
西村哲也CLOCKWORK PORK PIE HATS@拾得
2
「con10po」スチャダラパー
3
「じゃりン子チエ」はるき悦巳
4
「サマータイムマシンブルース2005」ヨーロッパ企画
5
京都ぶらり旅
<解説>

そんな訳で解説です。
行って来ました!西村哲也氏率いるPORK PIE HATS、地元・京都での初ワンマンライブ@拾得。
中島かつき(ベース)、五十川清(ドラム)、大前チズル(キーボード)という凄腕達が生み出す強力なグルーヴ。
そこに西村さんのやんちゃなギターが炸裂する。
最初に言っておくけど、間違いなく京都最強!いや関西最強!
音の塊がゴンゴン打ち付けてくる感じ。
エッジが効いてて洗練された音を生み出す西村さんのエレキギター。
黒いグルーヴの上で、ハードかつマッドに変貌していく。
これがまたスリリングでかっくいーんだ。
そしてその音に痺れると同時に、曲の良さを再認識。
西村さんのメロディメーカーぶりを改めて思い知る。
いやぁ素晴らしいライブだった。
そんな素晴らしいライブが客7人てどうーいうことよ。
次回のライブには全員出席すること!
今、聴かないでどーする、オイ!
スチャダラ、久々の新作「con10po」が素晴らしい。
30後半、言うこと言う時期が来た。
重くてぶっといビートに乗せて、オモロの裏に込められた言葉の弾丸。
マジ、泣けたッス。
メロウなバックトラックに、空虚な日常にくすぶる30男の胸の内が描かれる「5 cups」、木暮晋也のざらついたギターに乗せて、やってられない世の中に異議申し立てる「ジャカジャ〜ン」など聴き応え有り。
今、聴かないでどーする、オイ!
ついに「じゃりン子チエ」全巻完読。
今もどこかにあるあの町、テツもチエちゃんもずっとあそこに居る。
幸福な時間をありがとう!と言いたい。
BSでやってたヨーロッパ企画の「サマータイムマシンブルース2005」を観る。
映画版観て、こりゃ舞台版は相当オモロイだろうなと思ってたが、やっぱ舞台的ないい脚本だわ。
生の舞台は多分この比じゃないだろうな。
全てが無駄であり全てが必要な台詞。
交差する時間軸、少し不思議な物語。
こういうの中学生とかに見せたいなぁ。
「おもろいなぁ」って感覚がその先の人生を変えるもんだからな。
平日に行く京都ぶらり旅。
ま、数時間だけど、それでも心洗われたなぁ。


<<2006年12月3日付ランキング>>
1
「青空百景」ムーンライダーズ
2
「THE WORST OF MOONRIDERS」ムーンライダーズ
3
「マニア・マニエラ」ムーンライダーズ
4
「ホントはみんな」高田渡
5
「わたしの台所」沢村貞子
<解説>

そんな訳で解説です。
最初に言っておきますが、今週の解説は若干手抜き気味です。…スランプなんです。
で今週はとにかくムーンライダーズまつり
80年代後半、高校時代に聴き倒した3枚。
アヴァンギャルドでパンクでラディカルでポップでリリカル。
ムーンライダーズの魅力が詰まってる3枚で、それはまんま僕の血となり肉になってる。
人生変えられたといっても過言じゃない。
全ての基準がこの頃聴いたライダーズによって作られてる。
そーいうことだ。
で話変わって、今週は精神的にも肉体的にもなんかやけに疲れてたんだが、高田渡の93年作「ホントはみんな」を聴いて心が和らいだ。
こんな風に優しい気持ちでいたいもんだ。
女優、故・沢村貞子さんのエッセイ「わたしの台所」を読んでる。
とても清楚で凛としてて、優しくユーモアがある文章。
こういう文章にすこぶる弱い。
しなやかな強さを持った背筋の伸びた女性。
こういう女性にすこぶる弱いのである。


今、あなたがご覧になっているHPは「OFF!!音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみください。