OFF!!'s Weekly Chart log
<<2006年9月24日付ランキング>>
1
鈴木祥子with大友良英@磔磔
2
カーネーション@心斎橋クアトロ
3
「DEADLINES」青山陽一
4
じゃりン子チエ
5
ハリセンボン
<解説>
そんな訳で解説です。
「女が男をあいする時-when a woman LOVES a man」と題された鈴木祥子ライブ@磔磔、観にいく。
ゲストにはギタリストの大友良英さん。
まるで身を削るかのような歌、胸に杭を打ち込むようにピアノの音が響く。
かと思うとウーリッツァーでは柔らかな顔を見せる。
今日のライブのテーマは「女性」だと祥子さんは言っていたが、僕みたいなダメ男は、得体の知れない強さと弱さと危うさ、それでいて揺るぎの無い魂を持った祥子さんの歌にある「女性」性に平伏してしまうのだけど。
大友良英さんの弾くノイジーな叫びにも似たギターとともに歌われた「竹田の子守唄」。
圧巻だったな。
そしてアカペラで歌う「love/identified」のストーリー性、前に美輪明宏のシャンソンを聴いてそのわずか数分の歌に込められた物語、その魂の表現に深く感動したんだけど、その感触を思い出した。
もうどんどん突き進んでいって欲しい。
彼女は芸術家なのだ。
アンコールでの「Close to you」、久しぶりの「Happines」も嬉しい。
歌いながらステージを去っていく祥子さんは、素敵だった。
名盤「Wild Fantasy」を引っさげてのカーネーション@心斎橋クラブクアトロに行ってきた。
あの深みをもったアルバムをどうライブで表現するのかと思ったら、これがめちゃめちゃ「やんちゃ」なステージで驚いた。
「Wild Fantasy」に加えてカーネーション・ヒットパレード的選曲で盛り上がるフロア。
これをロックと言わずにどうする。
タフでワイルドな三人に背中押される気持ち。
青山陽一、2年ぶり10枚目のアルバム「DEADLINES」を聴け!
中原由貴、千ヶ崎学、伊藤隆博といった気の会ったメンバーとの素晴らしいバンドサウンド。
青山さん、いまだ最新作が最高作をキープだもんな。
スゲー。
いろいろお気に入りあるんだけど、鈴木慶一作詞「Cherry Blossomは今」には特に痺れた。
官能的なギターから導かれる怒涛のグルーヴ。
新境地にして真骨頂。
あーライブ観て〜!
はい、相変わらず読んでますよ「じゃりン子チエ」。ついに30巻に突入!
新キャラ・周先生も登場。
もうずっとその世界に浸ってたい。
それにしても「おじいはん」がツボ。
オモロすぎる。
正統派ぶさいくコンビ・ハリセンボン。
いまや東京でもまさかの売れっ子ぶり。
久しぶりにコント見て、腹抱えて笑った。
コロコロコミックやん!実はしっかりしたネタに、あまりにもバカバカしい演技。
最高にくだらなくていい!

<<2006年9月17日付ランキング>>
1
「Metrotr-on-line 2006 august」Mio Fou
2
「ダークサイドにようこそ」パール兄弟
3
「じゃりン子チエ」はるき悦巳
4
ブックファースト梅田店
5
「Clappin'」Leyona
<解説>

そんな訳で解説です。
鈴木博文と美尾洋乃のユニット「Mio Fou」実に22年ぶりの新作が「Metrotr-on-line 2006 august」。
まさかこんな日が来るとは。
「湾岸スタジオ」の匂いが立ち込める。
鼻の奥がツーンとするよな感触。
淡く、深く、絵画のように音は響く。
懐かしさだけじゃない、今の生々しさを持った音に深く感動する。
静かな叫び声のような、鈴木博文のエレキギターがグッとくる。
パール兄弟の新作「ダークサイドへようこそ」はアニメサントラという体裁ながら、実のところ純然たるパール兄弟作品。
バカボン鈴木が復帰し、これでオリジナルメンバー4人中3人が揃ったことになる。
サエキけんぞうの「パール兄弟」というバンドへの執着というか執念に頭が下がる思い。
でアルバムはノンジャンル、ボーダレスとまさにパール兄弟。
窪田晴男、バカボン鈴木の深すぎる音楽性、抜群のテクニックに裏打ちされた、心・技・体が一体となった申し分ない音。
日本有数のミュージシャン達による生の演奏がきっちり録音されているという点でも、贅沢極まりないアルバム。
もちろんサエキの詞も絶好調。
「君に崩えホえ」なんて詞はサエキの真骨頂じゃないか。
相変わらず「じゃりン子チエ」激読中。
もうね、しばらくここは定位置だね。
カルメラのちょっといい話がホロっときてしまう20〜23巻あたりがイイネ。
久しぶりに大阪へ出たので、昔毎日のように寄り道していたブックファースト梅田店へ。
当時はまだ小さい店舗だったが、3階まである実に落ち着いた作りになっていて思わず長居してしまう。
本屋はいいなぁ。
Leyonaの新作「Clappin'」は風通しのいいアルバム。
色気とかわいげがあるLeyonaのヴォーカルが素晴らしい。
吾妻光良のペンによる「ワンちゃんのようにね」が最高。


<<2006年9月10日付ランキング>>
1
西村哲也とPOKE PYE HATS@京都アバンギルド
2
「グエムル-漢江の怪物」ポン・ジュノ監督
3
「じゃりン子チエ」はるき悦巳
4
「MUSIC」CORNELIUS
5

「Lovers Rock」二階堂和美

<解説>

そんな訳で解説です。
西村哲也さんのライブを久々に観る。
五十川清、中島かつき、大前チヅルからなるバンド「POKE PYE HATS」を従えてのロックでソウル、ファンクでパンクなステージに興奮。
とにかくこのバンドがめちゃめちゃ巧い。
グルーヴィーにも程があるって注意したくなるぐらい腰にクる音。
お客に突っ込まれるユルユルなMCとは裏腹に、西村さんの歌とギターはいつも以上に男前だった。
切れ味鋭いギタープレイを堪能。
エレキギターの衝動、パンクに暴れまくる後半の展開などは、これぞライブの醍醐味ってとこ。
このバンドでアルバム作って欲しいなぁ。
「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督、待望の新作「グエムル」観る。
頭15分、漢江に現れる怪物、この登場シーンの気持ち悪さと凶暴さにまず掴まれる。
怪物に娘を連れ去られた金髪のダメ親父(ソン・ガンホ)とその家族が、国家を敵にまわしてまでも怪物に戦いを挑む。
ハリウッド流のアクション映画、はたまた家族の絆を描く感動作。
でも僕は徹底的にブラックなコメディーとして観た。
テリー・ギリアムばりのブラックでワイルドな寓話。痛烈な社会批判、シニックなラスト-と一筋縄ではいかない展開。
ポン・ジュノ、あんたが怪物だよ。
我等がペ・ドゥナ嬢ももちろん素敵。
ジャージが似合う女優No.1の称号を与えたい。
そして健気に生き抜こうとする娘役のコ・アソンちゃん、未来の大女優発見だ。
現在、鋭意再読中の「じゃりン子チエ」。とにかく帰って読みたい!って気持ちで毎日働いてる。
今、やっと10巻まで読み進む。
おもろい、オモロすぎる。
笑えて泣ける。
「じゃりン子チエ」もしドラマ化するならば?がもっかの課題。
夜も寝れないぐらいキャスティング考え中。
で思いついたテツ=松本人志案は我ながらナイスアイデア。
皆さんのアイデア募集中です!(あて先はこちら
フリッパーズの再発を横目でみながら、コーネリアスの新曲「MUSIC」聴く。
あっ、これ好きだな。
シンプルな言葉と音が無限に拡がっていく。
この感覚こそが「MUSIC」なのだ。
「二階堂和美のアルバム」より、SAKEROCKを従えてのナンバー「Lovers Rock」が素晴らしい。
素直な音、その優しさと切ないメロディー。
大好きです、この感じ。
だって基準は切なさだもん。


<<2006年9月3日付ランキング>>
1
「二階堂和美のアルバム」二階堂和美
2
ハリセンボン・箕輪
3
「じゃりン子チエ」
4
西川忠志
5
「150〜300」吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ
<解説>

そんな訳で解説です。
二階堂和美「二階堂和美のアルバム」、一月遅れで購入。
先日ライブを見て、録音物も聴いてみたいと思って。
ライブではアコギ弾き語りだったが、今作はジャズあり、ロックあり、音響系ありと様々な音が入り乱れてる。
それでもとっ散らかった印象にならないのは、全ての音が彼女の歌の為にあるからだろう。
静寂もアバンギャルドも、彼女の自然な表情になってる。
素晴らしい音楽というのは様々な表情を持っているもんだ。
音楽は大量生産の工業製品じゃないんだから。
多分20年後も語られるアルバム。
「ダイナマイト関西」テレビで観て、ハリセンボン・箕輪はるかの天才的な大喜利センスに爆笑。
いやー、腹抱えて笑ったな。
25年前から読んでる、はるき悦巳「じゃりン子チエ」を数年ぶりに1巻から再読中。
笑えて泣ける人情喜劇。
大阪を舞台にコッテコテなイメージだが、その裏にある繊細な心の描写、その黙して語らずな表現の切り口に感動。
実は「あだち充」なんかに近いのかも。
それにしても、この歳になって、父親になって読むとまた泣けるツボが結構あるんだ。
今更ながら名作。
西川ファミリーの長男・忠志が、父・きよしを演じたドラマ観る。
いや、正確にはまだちゃんと観てないんだが、それでもきよしに扮した忠志見てるだけで幸せな気分になる。
今、思いついたが「じゃりン子チエ」実写化するなら、花井先生をきよし、息子の渉を忠志って配役はどうよ。
先週から引き続いて吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ「Seven&Bi-decade」を聴いてる。
中でも血圧がドンドン上がっていく「150〜300」が最高。
おっさんの凄み、もうクソ溜めみたいなヒットチャートを叩きつぶして欲しい。


今、あなたがご覧になっているHPは「OFF!!音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみください。