OFF!!'s Weekly Chart
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そんな訳で解説です。 一位、堂島孝平の新作「SMILES」!もう「堂々の」と言っちゃっていい。 音楽的なアイデアと閃きがドンドン湧き出してくるって状態なんだろうな。 しかしこのメロディメーカーぶり、デビュー10年でいまだにこの新鮮さを保ってるなんて驚くべきこと。 まさにノリにのっているポップな若大将!もう大絶賛しとこう。 今年は漫画読むぞ!ってことで早速読んでみたのが山川直人「コーヒーもう一杯」。 前に本屋で見て、その表紙の絵に惹かれてずっと気になってたんだ。 でこれが思ったとおり、僕好み。 個性的なんだけどかわいい絵柄で、描かれるのは「コーヒー」を脇役にしたちょっとキュンとくる感じの小さな話。 過剰なべたつきがなくて、ちょっと切なくて、かわいくて良いんだなぁ。 とにかくコーヒーが飲みたくなる。 先週に続いて文化デリック「ポップカルチャー年鑑2006」を読みふけってる。 本屋で見つけたら即買いのこと。 これ毎年出して欲しいなぁ。 青山陽一氏の初期作を聴き直す。 3作目「one or six」良いねぇ。 一人での録音曲と6人バンドでの録音曲、どちらも唯一無ニなんだもんね。 屈折してるようでストレート、真にオリジナルなソウルミュージック。かっこいい! ちょっと懐かしい曲。 PSY・Sの松浦雅也氏がパーソナリティを務めたラジオ番組「サウンドストリート」。 そこで松浦氏が毎月様々なアーティストとコラボして曲を発表するという「マンスリーソング」。でその一曲がSIONとの「冬の街は」。 松浦氏が操るフェアライトの音に、SIONの歌声と包み込むようなチャカのコーラス。 ライブ音源はCD化されてるが、オリジナル音源は確か未CD化のはず。 これぞ、隠れた名曲なのだ。 |
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そんな訳で解説です。 豊田利晃監督「空中庭園」観る。 不安定にゆれるキャメラが映しだす家族の闇と再生の物語。 闇を隠すための光が光を閉ざし、闇に落ちたときにはじめて見える一条の光。 小泉今日子が素晴らしい。 完璧な笑顔の奥に隠す深い闇。 ぞっとするほどの怖さ、でもその怖さを僕らは自分の中に抱えているのだ。 名作なり。 川勝正幸、下井草秀からなる文化デリック編著「ポップカルチャー年鑑2006」、もう読み終わりたくない。 二人が毎月行っているトークショー「文化デリックのポップ寄席」の全記録となる本書には、-今、見るべきポップ-が溢れている。 それはマーケティングなんてクソなもんじゃない。 二人のポップ中毒者が自らの目で耳で捉え感じたポップに対する深い業と愛の産物なのだ。 しっかりとした知識と記憶に裏打ちされた絶妙な語り口が気持ちいい。 この「OFF!!'s Weekly Chart」とも被る部分は多くてそこもちょっと嬉しいな。 もう何度かここにも登場してる矢野・兵頭。 洗練とは真逆の方向に突き進む面白さ。 オモロ話の魔術師ぶりにますます磨きかかってるぞ。 ここんとこメトロトロンレコードのアルバムばかり聴いてる。 メトロトロンとはムーンライダーズの鈴木慶一、博文兄弟が主催したインディレーベル。80年代後半から90年代にかけて、ライダーズのアザーサイド的作品を供給するとともにカーネーション、グランドファーザーズ、加藤千晶などなど若き才能を輩出した素晴らしいレーベルなのだ。 00年代に入って休止状態にあったのだが、06年ついに復活とのことで、楽しみだなぁ。 「時効警察」出演ということで、もう10年以上、美人女優・森口瑶子さんを見つめ続けていたことをカミングアウトしょう。 |
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そんな訳で解説です。 先週に引き続いて鈴木博文氏のブログ「wangan-noteron」に痺れている。 これだよ、この言葉のリズムだよ。 高校生の時、氏の最初の単行本「僕は走って灰になる」は僕の愛読書だった。 その本には「ぼくがいた場所」と題されて79年-83年に個人的に書かれた日記が掲載されていて、僕はもう何回も何回も読んだ。 僕が日記(のようなもの)を書き始めてもう随分経つが、無意識にお手本としていたのは、この氏の日記なのだ。 でこの「wangan-noteron」を毎日読むにつけ、あぁそうだったなぁとそのことを再確認した。 そうこれだよ。 でこれまた高校時代の愛読書「ムーンライダーズ詩集」を引っ張り出してくる。 自分自身の言葉の原点を探るように。 新作が待ち遠しい堂島孝平だが、04年のアルバム「FIRST BEGINNINGS」を聴き直し、改めてキラキラのポップと胸が張り裂けるような切なさに満ちた歌の数々に脱帽。 素晴らしいソングライター、いや、今更ですが。 高橋幸宏の「前兆」を聴く。 相当前に発表された曲だが、いいものはいい。 淡く、繊細な感情の揺れ。 それを感じられるかどうか。 多分、僕が惹かれる言葉や音ってのはそんなちょっとしたとこにある。 テレビで去年の「ハイドパークミュージックフェス」を観る。 雨の中「hibiki」を真摯に歌う高野寛の中に、音楽への、いや世界への深い愛と、真の強さを見る。 僕はこんな風に、何事に対しても誠実に向き合っていけるだろうか。 そんなことを思いながら。 |
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そんな訳で解説です。 内田けんじ脚本・監督「運命じゃない人」観る。 文句なしに面白い!以上。 いや、それぐらい面白かったのだ。 「シティ・オブ・ゴッド」(ブラジル版「仁義なき戦い」な傑作)真っ青のタイムスパイラルっぷり、三谷幸喜をも凌駕する張り巡らされる伏線と緻密な構成。 映画館のあちこちで小さなどよめきが起こってた。 とにかくこれ観て損はない。私が保証しましょう! ムーンライダーズの鈴木博文氏がブログを開設。 それがwangan-noteron。 既に鈴木博文節が炸裂。 なんとも嬉しい。 なにせ僕は鈴木博文の文章に憧れて日記書き始めたようなもんなんだから。 で触発されてアルバムも聴き直すがやっぱり良いのだ。 緒方明監督「いつか読書する日」。 静かでありながら、その奥に燃えたぎる想い。 大人の抱える切なさは、逃げ道がない分やっかいだ。 田中裕子と岸部一徳がまた素晴らしい。 二日後、三日後にじわじわ効いてくる映画ですよ。 で一位の「運命じゃない人」で、主人公の元恋人、実は…という役を演じた板谷由夏が…良い。 どストライク! で「いつか読書する日」で効果的に使われてたのが「RAINY DAYS AND MONDAY」PAUL WILLIAMS。 PAUL WILLIAMSってのがいいじゃないの。 切なさ2割増しですからねぇ、あの声は。 〜うん、あぁ切ない。 ほんとに切ないや…。 |
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引き続きお楽しみください。 |