OFF!!'s Weekly Chart log
<<2006年1月29日付ランキング>>
1
細野晴臣&東京シャイネス@京大西部講堂
2
「鈴木祥子」鈴木祥子
3
「疾走」SABU監督
4
「江口寿史の正直日記」江口寿史
5
阿闍梨餅
<解説>
そんな訳で解説です。
行ってきましたよ、細野晴臣&東京シャイネス!
もうね、とにかく楽しかったんだ。30年以上も前に作られた歌も、本邦初の新曲も、YMOのあの曲やはっぴぃえんどのあの曲も、細野さんが歌うんだぜ。
最高に決まってんじゃん。
軽妙なMC、腕のいいバンドマン達の心こもった演奏も素晴らしかった。
中学生の時にはじめて聴いた「風をあつめて」、大学生の頃、聴き倒した「HOSONO HOUSE」〜トロピカル3部作、迷った時の指針でもあり、それでいていつもどこか笑える細野さんの音楽。
もう20年以上、音楽ファンやってて、それでこんな日が来るんだな。
音楽聴いてまだこんな気持ちになれるんだな。
ずっと笑顔で聴いてたよ。
音楽はかくも素晴らしい。
鈴木祥子渾身の新作。
セルフタイトル「鈴木祥子」が素晴らしい。
ここまで見せてしまうんだ、この人は。
赤い血が流れるような、美しさと痛みを持ったアルバム。
ギリギリの気持ちの高まりをその音で表現した「PASSION」、カーネーションをバックに従えた「忘却」は音楽という表現を越えた強さがある。
とにかく聴いてみて欲しい。
SABU監督「疾走」を観た。
楽しい映画ではない。
でも今、この映画を撮るしかなかったSABU監督の宿命。
「疾走」というタイトルが全てを物語ってる。
本気の疾走に、胸が震えた。
中谷美紀、豊川悦司など真摯に丁寧に演じた役者陣にも拍手。
江口寿史がWEBに綴った日記をまとめた「正直日記」読む。
もーグダグダで、言い訳だらけで、でも笑えるダメっぷり。
なんか、男の子のダメ感に深く共感しちまった。
そして、なぜか「うぉー」って叫んで、もっとバカになりたいって思った。
今年はもっとバカになるつもりだ、俺は。
出来たてホカホカの阿闍梨餅を食べて、その美味さを改めて思い知る。
だって、柔らかくて、甘くてたまんねーんだもん。

<<2006年1月22日付ランキング>>
1
鈴木祥子@Cafe INDEPENDANT
2
「キングスロード」オリジナル・ラヴ
3
「LOVE SONG」オリジナル・ラヴ
4
麻生久美子
5
ゴマ油
<解説>
そんな訳で解説です。
鈴木祥子のライブ「音、そしてコトバ〜あるいは流れゆくエクリチュール〜absolutelyALONE in cafe INDEPENDANT」が一位。
「音、そしてコトバ」音楽が生まれた地点。
ここまで曝け出して、ここまで歌ってしまうんだ。
鈴木祥子はとても正直な音楽家。
もうホントウのことしか歌いたくない、そうじゃなきゃ歌う意味がないというふうに聴こえる。
そしてそれこそがロックミュージックの本質だと僕は思う。
ホントウのことは、いつでも痛みが伴う。
その痛みが音になり、コトバになり、音楽が生まれる。
素晴らしいライブだった。
オリジナル・ラヴの新作「キングスロード」。
文字通り音楽の「王道」。
歌う田島貴男のジャケット、それが全てを表してる。
歌わずにおれない魂の高まり。
そして10年以上も前のデビュー盤に収められていたのが「LOVE SONG」。
そこにある歌の原石。
歌は歌のために歌われるべきだ。
田島貴男、全身音楽家、全面的に支持。
「時効警察」、とにかく麻生久美子がかわいい!
もうそれだけ(きっぱり!)
ゴマ油を使うと、とりあえず美味しい。
例えば、炒りタマゴだけでもゴマ油で作ってみると、なんとはなしに洒落た一品になる。

<<2006年1月15日付ランキング>>
1
「12人の優しい日本人」
2
「時効警察」
3
「The 有頂天ホテル」三谷幸喜監督
4
「Lonely Buffalo」girl it's U
5
「東京は夜の7時」野本かりあ
<解説>
そんな訳で解説です。
やっと観ることができた三谷幸喜。「12人の優しい日本人」です。
随分前に映画版は観てるので、ストーリーは知ってるんだけど、それでも凄く興奮したな。
一幕物、12人の出演者の会話だけで進んでいく。
これ以上にないぐらいシンプルなのに、一瞬も目を離せないし、言葉を一言も聞き逃したくないって思った。
全く無駄のない脚本、無駄話も無駄な動きも含めて無駄がないという完璧な芝居。
役者陣もばっちり。
生瀬勝久、小日向文世は言うに及ばず、江口洋介も舞台栄えしてカッコよかったし、べらんめぇ口調の温水洋一も新鮮、そして山寺宏一の上手さに驚いた。
観終わった後の何ともいえない充足感。
思わずスタンディングオベーション。
幸せな2時間だった。
三木聡作・演出のドラマ「時効警察」がおもろい。
オダギリジョー&麻生久美子のコンビに、岩松了、布施絵里(ビシバシステム!)、緋田康人(元ビシバシステム!)、「ジョゼ〜」に出てて気になってた江口のりこ、とりあえず何観ても出てくる豊原功輔と光石研(しかしこの二人、ホント観る映画観る映画出てる気がするなぁ)。
この絶妙なキャスティングに溢れる小ネタ。
毎週チェックだな。
三谷幸喜監督「The 有頂天ホテル」観る。
実に気持ちいい作品。
なんかおもろかったなぁ〜っていう幸せ感だけが残る映画。
一つのホテルの中、2時間という時間の中で、オールスターキャスト、交差するエピソードが怒涛のごとくラストに収束するこの気持ちよさ。
で伊東四朗&角野卓造というベテラン二人が動き回り、笑わせ倒すんだから最高。
YOUの素晴らしい歌が聴けるのも嬉しいとこだし、篠原涼子もはじめていいと思った。
役所広司は当然の名演、押さえに回った戸田恵子も素晴らしかった。
元ラブタンバリンズのellieと斉藤圭一が、10年ぶりに組んだのがgirl it's U。
より強く、太く響くellieの声。
痛々しいまでに切実なその声に痺れた。おかえりって気分だ。
小西康陽が立ち上げた新レーベルがcolumbia readymadeからの第一弾配信が野本かりあによるピチの代表曲「東京は夜の7時」のカヴァー。
新しい詞、より早くなったBPM、まさに最新型。
そしてピチヴァージョンの完コピというPVには驚いたし、やられた!

<<2006年1月8日付ランキング>>
1
「少年頭脳カトリ」
2

原田知世 in 「サヨナラCOLOR」

3
「ALWAYS三丁目の夕日」
4
カーネーション「Harricane Festival」
5
内村光良
<解説>
そんな訳で解説です。2006年も相変わらずな感じで…。
で正月早々、98年-99年の香取慎吾主演のバラエティ「少年頭脳カトリ」のDVD観る。
作は当時シティボーイズショーを手掛けていた三木聡、演出は「ごっつ」「笑う犬」の小松純也、構成には倉本美津留、鈴木おさむなどが参加。
そして音楽は小西康陽。
面白いにきまってんじゃん。
土曜の7時放送でこの時間にナンセンスにもほどがあるやろっ!と嬉しくなったもんだ(当時の絶賛ぶりはここらの日記に)。
が残念ながら半年ほどでその枠での放送は終了。
深夜に移ってからは関西では放送されずだった。
シティボーイズショーのノリそのままに(爆笑必至の名曲「おとなトゥナイト」は「後ろ向き念仏」とセットで聴きたい)、モンティパイソンさながらのアニメやつなぎ映像(コーラス団の爆発なんてもろパイソン!)、フレイムグラフィクスによるポップなデザインに音楽(ピチカートによるテーマソングは未CD化)…。
改めて見てやっぱりオモロ。
岩崎ひろみちゃんもかわいいっ!ぜひDVD第二弾を!
竹中直人監督作「サヨナラCOLOR」観る。
スーパーバタードッグの名曲「サヨナラCOLOR」にインスパイアされた究極の妄想恋愛映画であり、ナタリーワイズ、ハナレグミ、クラムボンという現在最強のチームによる音楽が効いた音楽映画でもある。
女優を映す竹中目線は相変わらず愛情溢れすぎ。
ゆえに女優に思い入れ持てるか否かが鑑賞のポイント。
で原田知世なんですよ。
これ、ジャンルで言うと「原田知世」モノだから。
ベッドに横たわる寂しげな原田知世、竹中演じる同級生の医者と心通わし、微笑む原田知世、砂浜に凛と立つ原田知世、泣き崩れる原田知世…はい、大好きです。
山崎貴監督「ALWAYS三丁目の夕日」見る。
見事な昭和33年の再現ぶりで、繰り広げられる「ちょっといい話」。
大感動じゃなくて、あくまでちょっといい話なのが好感。
ストーリーより映像にこだわった監督、そこが逆に役者の好演を引き出した。
堤真一、薬師丸ひろ子の古きよき夫婦、グダグダのダメ男がはまった吉岡秀隆、堀北真希ちゃんは一番の拾い物。
こんなに演技できる子とは知らなかった。
感動作!と声高に叫ぶ映画ではない、ただちょっといい気分になるのがいいんだ。
カーネーション、昨年9月のライブ「Hurricane Festival」がDVD化。
これは地方ファンには嬉しい。
直枝さん弾き語り「幻想列車」、ちらっと映る太田さんが在籍したあの名バンドの演奏などなど、その他ドキュメント映像もたっぷりで大満足。
特に「からまわる世界」には痺れたなぁ。
クイック・ジャパン誌での内村光良インタビューは聞き手が高須光聖氏ということもあって、リラックスした中にも核心に迫るインタビューでなかなかオモロ。
そこに来て、先の「サヨナラCOLOR」での好演で俄然注目。
もうすぐ公開の初監督作は期待薄ながらも一応観とくべきなのか?

今、あなたがご覧になっているHPは「OFF!!音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみください。