OFF!!'s Weekly Chart
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そんな訳で解説です。 真心ブラザーズ3年ぶりの復活作「Dear,Summer Friend」に痺れました。 桜井氏作、YO-KING氏歌唱の黄金パターン。 もう出だしワンフレーズの素晴らしさ、そして胸を締め付けるサビ。 YO-KING氏のロックな切なさに満ちた歌声。かっちょいい! 5月に出た半野喜弘「アンジェラス」をやっと購入し聞き込む。 坂本美雨、ハナレグミ、原田郁子、湯川潮音、中納良恵、そして細野晴臣と豪華ヴォーカル陣をゲストにメロメロにメロウなラブソングを聴かせる。 緻密な音作りが生理的に気持ちいいんだ。 そして言葉の使いようがまたいい。 例えば「夢の匂い」「相対性ロケット」「サヨナラ、はらいそ」(唄うはハリー細野!)などタイトルの適度な湿り具合が大人だなぁ。 さて西村哲也「ウォーターメロン砦」ですよ。 ギタリストとしての腕も十分堪能できますが、何度も言うように単なるギタリストのソロアルバムとは思うなかれ。 密室的であると同時に、広大なイメージの原野を感じさせる曲。 ヴォーカルの熱と渋み。 相反するイメージが交差し拡がっていく。 「ウォーターメロン砦」ってタイトルが象徴的だ。 ホントにいいですよ、これは。 そうそう今作はアーティスト名も「ウォーターメロン砦」名義になってますのでCD購入の際にはお気をつけください。 吾妻ひでお「失踪日記」読了。 おもろい、いや、おもろすぎる。 数々の人気作を生み出していた吾妻ひでおが89年突然の失踪、その顛末を描く。 失踪後、シケモクを広い、ゴミ捨て場を漁るホームレス生活ぶりを描いた「夜を歩く」、2度目の失踪後、なぜか配管工となって働く日々を描いた「街を歩く」、そして文字通りの「アル中病棟」からなる連作なんだが、もうマジに悲惨な生活ぶりのはずなのに、丸い絵柄とユーモアで笑える作品となっている。 「全部実話です」という凄み、それでいてリアル過ぎず、マンガとして成立しているのが面白い。 阪本順治監督「亡国のイージス」観る。 まぁ、映画としては「がんばってるな」「力作だな」とは思うが・・・という感じで。 出演は真田広之、佐藤浩一、岸部一徳、安藤政信、吉田栄作、原田芳雄などで、もう男祭りと言うべき男映画(それにしても光石研と豊原巧輔は観る邦画、観る邦画いつも出てるなぁと思うのは気のせいか)。 でそんな中、意外に良かったのが中井“ミキプルーン”貴一である。 横分けハンサムで冷酷な敵役を渋く演じたのが、なかなか堂に入ってて評価上がる。 |
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そんな訳で解説です。 やっとここで紹介できます。 西村哲也氏のニューアルバム「ウォーターメロン砦」がついに発売されました。 西村さん本人からサンプル盤を頂戴したのが2ヶ月ほど前。 もう聴き込み倒してました。 ギタリストとしての腕は今更言わなくてもいいでしょうが、ヴォーカリストとしても大注目して頂きたい。 ロックなフェロモンを湛えたいいヴォーカルなんだ。 とにかく買って、聴いて下さい。 これもぜひ聴いてください。 ノーナリーブスの新曲「透明ガール」はまさに完璧なポップソング。 心弾むイントロからキラキラ輝くポップなメロディー。 よく聴くといろんな仕掛けが施されていてポップマニアも大満足。 ま、とにかく難しいこと言わずに、その音に身体ごと反応して欲しいな。 びわ湖ホールで「スズキ・コージ ライブペインティング」というイベント。 2日間に渡って、ロビーホールに設置された巨大キャンバスに絵を描いていくという試み。 結局、二日とも行ってしまった。 大胆なように見えて実に繊細。 絵がみるみる生命力を持っていくのがわかって、ちょっと感動しました。 美大の受験に失敗してから、完全に絵から足を洗ったんだけど、なんか久しぶりに描きたくなったな。 いろいろあった岡村靖幸。 名曲「カルアミルク」を聴いてたら、胸が熱くなった。 うまく言葉じゃ言えないけど、とにかくこの感じ、好きとしか言えない。 アチィーなぁー。 そんな毎日なので「冷やしうどん」ばっかり食ってます。 「冷やしうどん」風呂に入りたい気持ちです。 |
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そんな訳で解説です。 加藤千晶さんの8月24日発売になる、5年ぶり3枚目のアルバム「おせっかいカレンダー」を一足先に聴かせていただく。 発売前なので先にとっとこうかなとも思ったのだが、あまりに良くてここんとこ毎日聴いている状態なので一位にしちゃいました。 発売したらまた改めて紹介しますが、とにかく情緒とユーモアが心に触れる傑作ですので、こうご期待! ゲントウキの新曲「追憶のレイニーディ」が良い。 なんなのか、このグッドメロディぶりは。 田中潤、脂乗り切ってますねぇ。 出す曲、出す曲、名曲状態。 凄い。 「型絵染」の大家・芹沢_介の展覧会をひょんなことから見る。 のれん、着物、屏風からマッチラベルまで手がける職人にしてアーティスト。 十分芸術でありながら、複製される商品としての染物にこだわった姿勢。 ウォーホールよりかっこいい。 ひょんなことから友達に「ハのハの小天狗」という絵本を借りる。 味がありすぎる絵で描かれるナンセンス活劇。 でふと思い出したのがシティボーイズ。 きたろうと斉木しげるでこの絵本を映像化したら、さぞかしオモロイだろうと思いつく。 そうなると、もう絵本の登場人物がきたろう&斉木にしか見えなくなってしまった。 あとお姫様がでてくるんだが、それは「緒川たまきで」と友達から。 もう完璧なキャスティング。 矢野・兵頭、またまたランクイン。 なぜだ? いや、兵頭のフリートーク的なオモロ話で突き進む漫才が、やけにおもろいのだ。 |
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そんな訳で解説です。 クレイジーケンバンドの新作「Soul Punch」が素晴らしい。 前作からわずか1年足らず、間DVDやらシングル出してながらも全21曲という相変わらずの詰め込みぶり。 まずはこの量産体制が凄い。 かって小西康陽は「手塚治虫を目指す」と言っていたが、今の横山剣氏はまさに手塚ばりで質だけじゃなくて、量をも他の追随を許さない状態。 「男の滑走路」なんてド級の名曲をいきなり歌いきってしまう凄み。 ロックンロール、ソウル、ラテン、リズム歌謡とその引き出しを惜しみなくというか、もう溢れちゃってる感じで出しつつも、どこをどうとってもクレイジーケン印なユーモアを忘れない音楽。 怖いものなしでしょ、もはや。 ポン・ジュノ監督「殺人の追憶」を今更ながら観て、その質の高さに感動。 韓国で起きたいまだ未解決の猟奇殺人事件を題材に、事件を追う二人の刑事の姿をしっかり描いている。 重厚な人間ドラマでありながら、その画面は時にスタイリッシュに感じられるほどに乾いてる。 古いタイプのドラマなのに、新しいのはなぜだろう。 スマートで澱みない脚本と演出のなせる業か。 どちらにしろ映画の醍醐味を味わわせてくれる傑作。 先週に引き続き電気グルーヴ×スチャダラパー「電気グルーヴとかスチャダラパー」聞き込みつつ、僕等にとって90年代って何だったのかなんてことを考える。 「おい、そこの中年!」という一言から始まるこのアルバム、その言葉に思わず振り返る年齢に自分もなってる。 「ANI vs 瀧」なんていう夢のマッチメイクを楽しみながら、こうなったら「聖☆おじさん」目指しかないと思う、中年であった。 ネットでカセットテープ話が盛り上がる。 これは80年代の話。 SONYのHFシリーズやマクセルのXLTシリーズ、TDKのADなんかをまとめ買いしてた頃。 音楽と出会うことで、自分が、世界が変わっていくことを知った。 イ・ビョンホン主演のトンデモ純愛映画「バンジージャンプする」観る。 映画の内容はひとまず置いといて(いや、悪い映画じゃないんだけどね)、ヒロインを演じた故イ・ウンジュがやはりいい。 寂しげな瞳にグッときてしまうわけだ。 イ・ビョンホンをそっと抱きしめる彼女が菩薩に見えたね。 もう彼女の新しい映画を見ることが出来ないという事実に、胸が張り裂けそうな想い。 |
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そんな訳で解説です。 落語専門レーベル・ワザオギからの新作が昔昔亭桃太郎師「受験家族/寝床」。受験家族はとぼけた味わいとくだらなすぎるギャグがじわりじわり効いてきて、しまいにトランス状態に陥ってしまいそうな桃太郎印の新作噺。 そして42分に及ぶ古典・寝床はこれでもかとくすぐりを詰め込み、もはや「何なんだ!これは」という驚きの域に達する凄まじい作品。 狂ってますよ。 80年代後半から90年代にかけて青春を送った人間にとって「スチャダラパー」「電気グルーヴ」という字面をみるだけで、何かしらの想いに突き当たるはずだ。 彼等はいつも「知性」と「ユーモア」を隠し持って、僕等の気分を音楽にした。 そして30代後半に差し掛かる彼等が、「中年のふてぶてしさ」さえ飲み込んで05年に提示した音楽は、やっぱり「知性」と「ユーモア」が潜んでいて最高である。 そうだよ、なーにがオレン○レンジだ、なーにがDef○echだ、くそくらえってんだ。 Don't trust under30 over40だ。 藤子F不二雄が娘に贈ったという北村薫「スキップ」読む。 清々しい読後感に心洗われる思い。 丁寧に描写される日常、凛とした主人公の有り方が良い。 そして地に足付いた美しい文章はもろ僕好み。 偽善でも偽悪でもなく、誠実に正直に「今」を生きる・・それだけのことがこんなにも美しい。 「いい」作品です。 平成の名インタビュアー・吉田豪3冊目のインタビュー集「元アイドル!」。 そのタイトル通り、インタビューされるは伊藤つかさ、岩井小百合、いとうまい子、大西結花、宍戸留美などメジャー・マイナー問わずの元アイドルたち。 女性誌的なゴシップを避けつつも、「本人より本人に詳しい」と言われる吉田豪氏の徹底的なリサーチを基に引き出される「いい話」の数々。 追い詰められギリギリの精神状態になりながらも生き抜いてきた元アイドルの言葉。 そして吉田氏が「あとがき」に書いた、そんな言葉を引き出そうとする理由に泣いた。 BONNIE PINKのカヴァーアルバム「REMINISCENCE」がなかなか良い。 おおはた雄一、ミト(クラムボン)と3人で演奏されるフェアグランド・アトラクションの大名曲「Perfect」が実にいい。 憂いを秘めた彼女の歌声はホント色っぽいな。 |
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引き続きお楽しみください。 |