OFF!!'s Weekly Chart
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そんな訳で解説です。 もう今月はムーンライダーズ一色ですが、こればっかりはしょーがない。 「ユリイカ」6月号は大々的なムーンライダーズ特集。 約200ページに渡る大特集で読み応え有り。 なんつっても29年の歴史を語る鈴木慶一7時間インタビュー!が凄い。 さらに凄いことは、これだけの特集を組んでもムーンライダーズを読み解くことはできないというところだ。 記号と暗号が散りばめられた怪物の放つ音楽は、多くの人に多大な影響を与え人生を狂わせる。 かくいう僕も狂わされた一人で、15歳の時に受けた衝撃は今もあせることなく僕の胸の内にある。 大谷健太郎監督「約三十の嘘」観る。 椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、八嶋智人、田辺誠一、伴杏里の6人の役者が詐欺師に扮して繰り広げる会話劇。 もともとは土田英生率いる劇団MONOの舞台劇で列車という密室でストーリーは進む。 土田氏の作品はドラマチックな状況にあっても、そこにあるドラマチックじゃない部分を汲み取って、繊細な人間の感情のひだを描くタイプのものが多くてそこが僕も好きなところ。 で映画版は多分脚本チームに加わった渡辺あやの功績でもあろうが、恋愛感情を横糸によりその関係性をより繊細なものにしていく。 椎名桔平、中谷美紀の好演、クレイジーケンバンドの音楽との相性も良く、日本映画の佳作というところ。 テレビで大貫妙子を観て、久々にシュガー・ベイブの「SONGS」を聴く。 75年に作られたこの作品、シティーポップの代表作にして最高作。 「DOWN TOWN」の音の輝き、初々しいコーラスワーク、胸躍るポップ感、いまだこの曲を越えるシティーポップは作られていないんじゃないかとさえ思う。 絶好調の「タイガー&ドラゴン」。 高田亭馬場彦こと高田文夫が僅かな出演ながら全部かっさらっていった。 何だ、この軽さは!こんな大人に私もなりたい。 ここで聴ける「ラジオビバリー昼ズ」25日のオープニングトークは必聴。 朝の連続ドラマ「ファイト」で、ノー天気な旅館のバカ嫁を演じる三原順子がいい。 金八先生第一シリーズ以来の好演か。 想定外のコメディエンヌぶりに今あえて注目! |
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そんな訳で解説です。 行ってきました、ムーンライダーズ「Postwar Babies Tour」@心斎橋クラブクアトロ。 つい3時間ほど前です、興奮状態です。 ライダーズファンになって早20年。 が単独ライブへの参戦は初!だったのですよ。 以前、京都の某イベントでは観たのだが、その時は岡田さん欠席だったもんな。 でやっと来たと思ったら、今回はかしぶちさん体調不良で欠席。 6人勢揃いのライダーズはまたお預けになっちゃいましたが・・。 ま、楽しみは先延ばしにということで。 でかしぶちさんの代役にはカーネーションから矢部氏が登場。 矢部氏のタイトでぶっといドラムは、最初ちょっと違和感がなきにしもあらずだったが、そのドラムのせいか、ハードでゴリゴリのロッキンなライブが展開。 やるなぁ、このおっさん達は。 かっこいい!86年の博文氏のあの名曲とか、最新アルバムからよりハードになったあの曲やら、良明氏のメロウなアコースティックギターさばきとエレキに持ち替えてのジャジィーなプレイが堪能できるあの曲やら・・・いやいや結成29年の偉大なるロックバンドは、落ち着くどころか手におえない暴れん坊になっとる。 ケヴィンスペイシー監督・主演作「ビヨンドtheシー」が素晴らしい。 37歳で天逝した人気歌手ボビー・ダーリンの人生を溢れる愛と想い入れでまさに渾身の映画化。 伝記映画ながら、映画的な手法を巧みに使った構成で魅せる。 K.スペイシーが唄い踊るミュージカルシーンがまた素晴らしく、スペイシーのボビー・ダーリンに対する熱い想い、深い愛に胸打たれた。 土曜の昼間になぜか30分に渡る「矢野・兵頭」の長尺漫才がテレビで。 これがおもしろかった。 もはやネタというかフリートークに近いんだけど、でもやっぱりネタとして成立している。 そのサジ加減、世界の作り方。 もっと見たいと思わせる漫才。 でR-1覇者、ほっしゃんのエピソードトークの達人ぶりに脱帽。 矢野・兵頭と同じく、フリートーク的でありながらネタとして成立してるんだよなぁ。 話芸ってのはここから始まっていくのだなぁ。 山崎パンの「黒糖入りテーブルロール」(ネオソフトマーガリン入り)がおいしい。 ・・それだけっ。 |
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そんな訳で解説です。 もう何も言う事ないですがやっぱりムーンライダーズです。 しょうがないですよ、素晴らしすぎます。 聴けば聴くほど味わい深い、音楽で綴る戦後昭和史。 メンバーそれぞれが、それぞれの味を出しつつ、しっかりバンドサウンドとしても成立してる。 「データやりとりしてのセッション」とそのレコーディング方法についても語られてるが、結成30年になろうかというバンドが、円熟と先端の両極をやっちゃうんだもんね。 今作は穏やかさの中にビターな味わいがあって聴き込むほどに効いてくる。 素晴らしい。 毎年恒例のシティボーイズライブ観る。 今、最もバカなことを考えつく男、細川徹氏とのコンビネーションもいい感じになってきて、細川徹演出体制になってからの最高作ではないか。 特筆すべきは「逃げる警官」のコント。 もうね、腹筋ちぎれそうになるぐらい笑った。 くだらないよっ! 僕が国家なら、この三人の大人を人間国宝にするね。 50過ぎて不動明王になって唄う大人をはじめて観たよ。 素晴らしい。 いや、ムーンライダーズにしろシティボーイズにしろ、こういう大人には敵わないなぁ。 あと20年、こんな素敵な大人になれるだろうか。 滋賀県は堅田の20人も入ればいっぱいになるライブハウスで浜田博行&古谷充双頭クインテットのライブ観る。 ジャズ!ジャズ!ジャズ!で楽し。 なーんも考えずにただ音に身を委ねる。 イイネ、イイネ、イイネ。 この星に音楽があって良かったなぁとしみじみ。 で若きバンド・bonobosがそんな想いを歌にしたのが「THANK YOU FOR THE MUSIC」。 徐々に徐々にグルーヴが身体を包む。 センチメンタルで誠実な詞も素晴らしい。 いいバンドです。 石田衣良のSF作「ブルータワー」読む。 相変わらず、この人はうまい。 ま、ちょっとイヤミな感じもするんだけど、読者を運んでいく物語の力強さには唸っちゃう。 |
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そんな訳で解説です。 電気グルーヴ×スチャダラパーのシングル「twilight」が良い。 90年代を生き抜いた両雄が、今ここに邂逅する。 もう、それだけで同時代を生きたものとしては嬉しくなっちゃう。 80年代後半から90年代にかけてテクノ、ラップは「文化系のパンク」だった。 どこぞの誰かが「ワルソナヤツラハミンナトモダチ」だとか言い出した辺りでおかしなものになっちゃった。 その「わかりやすさ」に「なんだ、それ」と嘆くしかなかったのだが、「twilight」はそんな想いを吹き飛ばしてくれる快作である。 ここじゃないどこかに連れてってくれる、軽やかな音。 拡がっていくイメージの洪水。正しい音だ。 鈴木祥子のDVD「Life,/Music&Love」は、まさに「音楽する魂の辿る道」をドキュメントした傑作。 04年のライブを中心に、直枝政広(カーネーション)との対談や過去のライブ映像を交え、鈴木祥子の核に迫っていく。 僕が初めて彼女のライブを観たのは90年「Long Long Way Home」の時のツアー。 ロングヘアでギターを掻き鳴らす彼女に、紛れも無い「ロック」を感じた。 その直感は正しかったとはっきり言える。 福間未紗というシンガーソングライターをご存知か? 00年のこのアルバム以降は目立った活動はしてないようなのだが、このまま埋めれさせるにはあまりに惜しいアーティストなのだ。 癒しなんて甘っちょろいもんじゃない。 今にも壊れてしまいそうな、ギリギリの美しさ。 決して上手い歌ではないかもしれないが、ひどく心を揺さぶられる。 興味持ったら、一度聴いてみて欲しいな。 ホンコンである。 130Rのあのホンコンさんである。 関西ローカルのゆる〜い番組に彼が出てると、妙に安心して見れてしまう自分がいた。 的確なコメント、ボケ&ツッコミの使い分け、ブサイクネタでの掴み・・スーパーサブではないか! 「青空」てっ、かなり苦し紛れな感がありますが。 吉本の女性コンビではなく、文字通りの「青空」です。 このGWはあまり休めなかったが、その晴天ぶり、雲ひとつ無い「青空」が実に、実に気持ちよかった。 あ〜、気持ちいい〜。 |
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そんな訳で解説です。 今回は、頭3つ一位。とても順位つけられないので。 でまず、鈴木祥子の最新シングル「LOVE/IDENTIFIED」は素晴らしいというか凄まじい作品。 強さも弱さもひっくるめて、ここまで剥き出しで唄われた日にゃ、もう平伏すしかないのだ。 高い位置で緊張感を維持するフリージャズなサウンドに、吐き出されるメロディ、言葉、その息遣い。 鈴木祥子、本物のロッカーである。 市川準監督の詩情溢れる静かな傑作「トニー滝谷」。 風に揺れる木々、窓から差し込む淡い光、そしてそこに“ただいる”宮沢りえの美しさ。 好きとしか言えない世界。 東京で行われたEARTH DAY LOVE&MUSIC DAYライブのビデオを入手。 なんつっても出演、キリングタイム(ゲスト・小川美潮!)そしてカーネーション、ムーンライダーズっすよ。 三組三様のかっこよさに痺れる。 でアンコールに演奏されたカーネーション+ムーンライダーズの「夜の煙突」聴いてたら泣けてきた。 ムーンライダーズとカーネーション、この偉大なる二つのバンドに出会えたことは、僕の人生においてかけがえのない宝物だ。 でカーネーションがツアーで手売り中の新曲CDが「獣たち」と「ルネッサンス」。 前者はかっこいいギターリフで引っ張るあらくれたロックナンバー、後者は矢部さん作曲、大田氏のベースがうねるガレージソウルナンバー。 直枝さんのヴォーカルが色気あっていいんだよねぇ。 もう悩みもなんもかんもまとめて抱えてぶっ飛ばす勢いのカーネーション。 ついていきますとも。 なにげに見てた雨上がり決死隊司会の「アメトーク」。 ゲストにダチョウ倶楽部・上島竜平率いる、竜人会。 土田やカンニング竹山、劇団ひとりら後輩芸人にいじられつつも慕われる上島のダメ男っぷりに爆笑。 酔って絡んだあげく、リーダー肥後に怒られ、泣きながら土下座した話とか最高。 しかしダチョウ倶楽部においては、上島が一番の常識人だという事実が怖い。 |
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引き続きお楽しみください。 |