OFF!!'s Weekly Chart log

<<2004年9月26日付ランキング>>

1
「LOCOMOTION」SAKANA
2
「A マスコミが報道しなかったオウムの素顔」森達也
3
「エレキング」カーネーション
4
ティーアップ
5
おはぎ
<解説>
そんな訳で解説です。
SAKANA4年ぶりのオリジナル・アルバム「LOCOMOTION」がとにかく渋かっこいい。
余分な装飾を削ぎ落とした西脇一弘の爪弾くギターの真摯な響き、そしてポコペンの「歌」。
その「歌」にはどんな言葉も追っつかない。
誰にも似ていない、どこにもない、優しくて、深くて、切なくて、かっこよくて・・。
心を揺さぶる音楽。
これが本物です。
またまた森達也本です。
森達也の名を一気に知らしめたオウム真理教をオウムの側から追ったドキュメンタリー映画「A」。
オウム事件後の熱狂的なオウム報道、メディアの側にいる森が感じる違和感。
そしてオウムの広報担当としてオウムと社会の接点に立たされる荒木浩。
森は荒木を題材にドキュメントを撮りはじめる。
リスクだらけの撮影、得体の知れないオウムを「わからない」まま撮り続ける森。
そこから見えてきたものは・・。
正義の名のもとに正当化される暴力、鏡に映したかのように呼応するオウムと社会。
考えさせられる一冊。
ほんと、またまたカーネーションです。
カーネーション91年作「エレキング」を改めて。
もち、学生時代発売日に買ってます。
カーネーション過渡期の作品と言われるこのアルバム、今改めて聴くと爆発一歩手前という感じ。
しかしながら各曲のメロのポップさ加減が凄い。
直枝節が確立されたアルバムと言っちゃっていいんじゃないか。
当時どちらかというと「ひねくれ」「繊細」というイメージをカーネーションに持ってたんだけど、これ聴いて「カーネーション、骨太でかっこいい!」と印象を改めた思い出がある。
実際、学生時代の友人達に「これ、めちゃいいでぇ」と無理やり聴かせたりしたっけ。
今のカーネーションに通じる最初の一歩。
「マイ・フェイヴァリット・ボート」とかどう聞いても名曲だもんね。
吉本の中堅漫才コンビ・ティーアップ。
王道のいい漫才を聞かせるコンビで、ずーっと押してるんだけど未だブレイクに至らず。
どうしたらティーアップがブレイクするのか。
いや、ブレイクしなくても、そのおもしろさをより多くの人に認識させるには?
他人事ながら悩む今日この頃。
お彼岸に母手製の「おはぎ」届く。
これがまたうまいんだ。
今では妻の実家でも人気で、みなで「うまい!うまい」とほおばる。
おはぎのある国に生まれてよかったと思うね。

<<2004年9月19日付ランキング>>

1
CARNATION「1993-2004 and NOW」 in 大阪バナナホール
2
「エレファント」ガス・ヴァン・サント監督
3
南海キャンディーズ
4
「vacation」bird
5
栗の渋皮煮
<解説>
そんな訳で解説です。
行ってきました、大阪バナナホール。カーネーションです。
2Daysの二日目(あ〜二日とも行きたかった!地方在住サラリーマンは辛いぜ!)。
「1993〜2004 and NOW」ということでベスト盤「CARNATION IS THE GREAT R&R BAND!」DISC2からの曲を中心に。
前回同様、全体が見渡せる最後列のテーブルに陣取ってライブ拝見。
いきなり「スペードのエース」かよっ!と一気に持ってかれる。
「Something's Coming」「ハッピー☆アンラッキー」「60wは僕の頭の中で光ってる」「MORTORCYCLE & PSYCHOLOGY」etc・・。
カーネーションの名が、音が世に知れ始めた「コロムビア時代」。
93年は僕が社会人になった年で、ハード&ヘビーなサラリーマン生活(今でもだけど)の中、新作が出るのを心待ちにし、人生のサウンドトラックとして聞き込んだ名曲の数々。
思い出深い曲ばかりでもう・・。
ま、もちろん俺の人生もカーネーションも現在進行形。
カーネーションの力強く、魂こもった音楽に、俺もやらねば!と熱く燃える。
「OOH!BABY」のかっこよすぎる導入部、そして「やるせなく果てしなく」にちょっと泣いた。
カーネーションの音と共に2004年9月18日の夜を過ごせたことを神に感謝する。
ガス・ヴァン・サント監督「エレファント」観る。
正直言うとまだ整理ついていない。
いい映画なのかどうなのか?いや、そうじゃないな、きっと。
映画は99年に起きたコロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフにしているが、その視線は淡々としている。
事件が起こる前の数時間、ハイスクールに集う生徒達はごくありふれた一日を過ごしている。
だが何も変わらない一日は「最悪の記念日」になる。
理由や答えは姿を見せない。
心の歪みがもたらしたちょっとした裂け目に入り込んだ「悪魔」。
緩やかに流れる雲の下、銃声が響く学校の廊下の不気味さ。
目に見えない鬱積、怒り、恐怖、不安・・光の中に影が滲み、いつしか光そのものを覆い尽くす。
観終わってからもずっと心が揺れている。
でうってかわって「南海キャンディーズ」がオモロ!
MBSの漫才コンテスト「漫才アワード」出場の異色の男女コンビ。
以前も数回チャートに登場してるが、やっぱ最高っす。
「漫才アワード」最終10組に残ったものの最終決勝には残れず。
審査にものいい付けたいぐらい、おもろかったけどな。
俺に言わせりゃ、今、南海キャンディーズチェックしないでどうする!ってことです。
birdの新作「vacation」聴く(残念ながらCCCD)。
前作に続いて田島貴男プロデュース。
開放的な音、その裏の変態的なサウンド作りは田島ならでは。
birdの歌は、単に上手いだけの歌とは違い、包容力があって素晴らしい。
先週に続き「栗の渋皮煮」。
実家から大量に届いたブツを一日2個と自分に規制かけつつ。
日々、秋の濃厚な味覚を堪能。
ウマイ!

<<2004年9月12日付ランキング>>

1
「オリジナルサウンドケロック」鈴木さえ子
2
栗の渋皮煮
3
「Romeo,Juliet&Frankenstein U」The SUZUKI
4
おぎやはぎ
5
八木早希アナ
<解説>
そんな訳で解説です。
鈴木さえ子、実に15年ぶりのアルバムを探し回ってやっと購入。
「ケロロ軍曹」というアニメ(知りませんでしたが)のサントラですが、紛れも無く「鈴木さえ子」作品で嬉しくなる。
例えば「恋するシューティングスター」なんてタイトル、「LOST IN THE SKY」のピアノと声、「ロック印象派」から「テクノ印象派」に看板を変えただけなんてインタビューで言ってますが、鈴木さえ子健在也というべき音世界。
どこかクラシカルで、でもとっつきにくくなくて、キラキラとしてて、透明感があってetc。
つまりは「待ってましたよ、おかえりなさい」と笑顔で迎えたくなる音楽です。
実家から母作の「栗の渋皮煮」が届く。
これが届くと秋だなぁ・・と感じる。
甘く煮た栗を勿体無いから一日2個づつ食べる。
世の中にこんなにうまいものがあるのか!というぐらい大好き。
「ありがとう、おかん」と心で叫びつつ、栗の甘さにトロトロにとろける。
秋の夜長に聞きたい名曲ということで、鈴木慶一・博文兄弟からなるThe SUZUKIの「Romeo,Juliet&Frankenstein U」を。
クールなハウスサウンドのオリジナルもいいが、栗コーダーカルテットを従えたライブヴァージョンもお勧め。
鈴木慶一の郷愁を湛え、大人の胸キュンぶりを捕らえた詞もまた素晴らしい。
なにせこのタイトル、ロマンティックといわずしてなんと言う。
ロックとはロマンティックな音楽のことを言うのだ。
「ダウンタウンDX」に出た「おぎやはぎ」。
小木、矢作ともにオモロで最高。
お互いのメガネを褒めあう姿に爆笑したよ。
そう、世界には2種類の人間がいる。
メガネをかけている人間と、かけてない人間だ。
ちなみに僕もメガネ側です。
ネタ切れの時、出そうとずっと温存していたのだが、MBSの朝ワイド「あん!」に出てる八木早希アナがかわいい。
いや、それだけなんですが・・。

<<2004年9月4日付ランキング>>
1
「raise hands high」Nathalie Wise
2
「CARNATION IS THE GREAT R&R BAND!」カーネーション
3
「メリーゴーランド」堺正章
4
relax〜ペット・サウンズ特集
5
ジャリズム
<解説>
そんな訳で解説です。
ナタリーワイズの新作「raise hands high」が良い。
37分33秒の組曲形式で一気に聴かせる構成は実験的だが、無理が無い。
とても繊細で緻密だが、一筆書きのようにも聴こえる。
抜けていくような開放感、光を感じる音楽。
「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」そんな言葉を思い出した。
出ましたカーネーション、たっぷり2枚組みのベスト盤。
過去にも数枚ベストは出てるが、今作はロック色強い選曲。
入門編としてもお勧め。
オールドファンもボーナストラックにとっておきが入ってるので嬉しい。
なんにしろこうしてカーネーション周辺が盛り上がってくれれば、それだけで嬉しいよ。
ドラマ「キッド」主題歌、寺尾聰作曲、堺正章81年発表の名曲と言えば?
「高校生クイズ」には出てこないであろう出題ではあるが、答えはもちろん「メリーゴーランド」ですよ。
パルコの中古盤市でやっと7インチシングル盤発見。
10年近く探していたので見つけた時はちょっと声出たね。
早速、ターンテーブルに乗せるが、やはりいい。
堺正章のメロウな傑作、AORの名曲ですぜ。
今月の「relax」誌はビーチボーイズの、というかブライアン・ウィルソンの「ペット・サウンズ」特集。
特筆すべきは「マイク・ラブ」へのインタビュー。
ブライアンが作り上げたサウンドを聴いたマイクが「なんだこの音は、こんなのペットにでも聴かせるのか!」と激怒したことから「ペット・サウンズ」とつけられたという俗説。
僕も今まで信じていたし、天才・ブライアンに対してマイクは俗物で金銭欲がはっててというのはなんとなく常識となっていたが。
「僕は、このアルバムがとっても気に入っていた。素晴らしいレコーディング、素晴らしいバックトラック。何よりヴォーカルは、もう信じられないほどの出来だと思っていたよ。・・」だなんて、ホント、マイク、ごめん。
関西の深夜番組にジャリズム登場。
ネタは「かっこいいウンコのやり方」。
アホや・・でも、好きだ!

今、あなたがご覧になっているHPは「OFF!!音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみください。