OFF!!'s Weekly Chart
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そんな訳で解説です。 行ってきました21世紀最強のロックトリオ・カーネーションのライブ。 「SEX,ANGELS&ROCK'N'ROLL」ツアー最終、大阪バナナホール。 このツアー用に書き下ろされた「おそろいのお気に入り」からラスト、アンコール後のアンコールで直枝氏弾き語りの「やるせなく果てしなく」までたっぷり3時間でお腹一杯。 特に中盤「湾岸ストーリー」と題して初期の名曲陣をやられた日にゃ泣けた。 「ジョンとメリー」「カイト氏の朝食」「頭の中の傷」etcよもや2004年の今、こうして生で聴く日が来るとは! 「DUCK BOAT」(86年発表、片面はカーネーション、片面は直枝氏と鈴木博文氏のユニット・政風会というレコード)は高校生の時、狭い部屋で一人でよく聴いた。 アコースティックギターの透明な響きは当時はやった「ネオアコ」な音だったが、直枝氏のヴォーカルは繊細さと同時に骨太な側面を覗かせていたし、「ネオアコ」と括れないようなパッションと、いい意味での破綻がカーネーションはロックバンドだという印象を僕に強く与えた。 そしてメトロトロンから出たファーストアルバム「YOUNG WISE MEN」の靴底を大写ししたジャケットを手に取った時、カーネーションの強さ(それは弱さをも内包した)を実感した。 ・・とまぁまた余談が多くなっちゃったが、2004年のカーネーションを聴きつつ、カーネーションの軌跡は決して平坦ではなかったが、真っ当だったとしか言いようがない。 そこにカーネーションの音があって、多くの人がその音に魂を震わせ、こうしてここにいる。ライブハウスの後方でその状況を見て、やっぱりちょっと泣けてきた。 以前にもこのチャートで紹介した「町山智浩アメリカ日記」をもう一度。 6/25分の日記でマイケル・ムーア監督「華氏911」鑑賞直後の感想が書かれている。 一人でも多くの人に読んでもらいたくてここにあげた。 その「熱」に僕はどうしようもなく感動したのだ。 映画自体は僕はまだ見てないし、それについては何も言わない。 でもなんだろうこの胸の熱さは。 世界には多くの人が居て、それぞれ違った人間で、違った考えがある。 そして違った「正義」がある。 それは正しい。 だけど一つ、このことだけはわかっておかなきゃならない。 戦争が大好きな人たちが安全な場所で金儲けしてる時、戦争なんて嫌いだった人たちが、戦争なんて知らなかった人たちが殺し合いさせられる。 このクソみたいな構造が戦争の本質なんだ。 中島哲也監督「下妻物語」観る。 深田恭子扮するロリータファッションに身を包んだ「我が道を行く」桃子と土屋アンナ扮するヤンキー娘・イチゴの奇妙な友情物語。 あの「濱マイク」で松方弘樹と林家ペー・パー子に銃撃戦を演じさせた中島哲也監督が阿部サダヲや宮迫博之といった癖のある面々を脇に配し、アニメやCGを使って徹底的に細部にこだわった画造りで紡ぐストーリーは、意外にも骨太で真っ当な青春×友情モノ。 いつも明後日の方向を向いている深田恭子はまさにはまり役で、初めていいと思ったよ。 クールでひねくれた桃子がイチゴと出会い、自分探しの一歩を踏み出す。 エッジの効いた原色使いのポップ感と絶妙のタイム感で、この青春映画をべたつく一歩手前で仕上げた中島監督に拍手。 で村上龍原作、宮藤官九郎脚本、李相日監督「69」試写で観る。 主演は妻夫木聡、安藤政信。タイトルそのまま69年の青春モノ。 70年生まれの僕でも「69」という年が特別な意味を持つことは知っている(日本史も世界史も不得意だったけど、学生時代「ロック史」「サブカル史」については相当勉強したもんでね)。 で主演2人も嫌味なくていい感じだけど、金井勇太をはじめとする脇役陣がキャラがたってて素晴らしい。 「ロック」に出会った者ならわかるだろうあの初期衝動。 その熱気と若さとバカさ具合が見事に映像化。 またまたクドカン脚本の巧妙さに唸る。 これ「妻夫木君かっこいいー」とか言ってる娘らだけに観せるには惜しい作品。 彼女らのお父さん世代の方が絶対笑えるし理解できるだろう。 ある程度ロックな知識があるほうが楽しめるんだけどなぁ。 映画の感想が「妻夫木君かっこいい!」だけじゃあまりにも映画がかわいそう。 でもう一本映画、ピーター・ウェーバー監督「真珠の耳飾りの少女」観る。 現存する作品はわずか30数点、今だ謎が多い17世紀オランダの画家・フェルメール。 彼の作品「真珠の耳飾りの少女」がどのように生まれたか?というお題で紡がれた物語。 コリン・ファース扮するフェルメールと彼の家に使用人としてやってきたスカーレット・ヨハンソン扮する少女・グリート。 触れ合うこともない2人の間に流れる切なくも濃厚なエロティシィズム。 スカーレット・ヨハンソンがとにかく素晴らしい。 心の奥に閉じ込めた想いを一瞬の表情、視線、その唇に滲ませる彼女の演技にクラクラ。 今世紀最高の「唇」を持った女優だ!と言っておこう。 |
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そんな訳で解説です。 ついに出ました戸田誠司氏の10年ぶりのニューアルバム「There She Goes」。 HPで配信されていた試聴曲があまりに良かったので相当期待してたが、期待以上の傑作で感激。 思えば20年も前から「エレクトロ」な音を作り続けていた、この稀代のモダニスト。やっと時代が追いついたのかも。 鈴木慶一氏はその音を聴いて「エレクトロニカ・ソフトロック」と称したそうだが、その印象はサウンドとメロディーの美しい調和が生み出したものだろう。 例えば「So I'm In Love」(鈴木さえ子嬢のコーラスに涙)なんて曲を聴くと、新しさや古さを越えた永遠を思わせる音楽の美しさを感じる。 21世紀の「SINGING Circuit」(戸田氏が在籍したShi-Shonen、85年のファーストアルバム。これも20世紀の大名盤)傑作成! ティム・バートン監督「ビッグフィッシュ」やっと観る。 現実と空想が織り成す、実に映画的な愛情に満ちた作品で、思わず号泣。 愛すべき生まれて育ってくサークルに添えられた美しい水仙の黄色。 ティムバートン監督の映画にかける想い、エンターティメントを作り出すクリエイターとしての姿勢を見せつけられた。 荒れ果てた「幻の街」を救った主人公のように、ティムバートンは金や権力で歪められた「映画」という幻を、かっての「愛と夢に満ちた美しい幻」として取り戻そうとしているかのよう。 こういう映画を観ると、人生って本当に素晴らしい、そして人間を愛しく思える。 コーラスグループ・スムースエースの新曲というより、小西康陽の新曲「これから逢いに行くよ。」がいい。 これぞまさに「ソフトロック」なサウンド。 抜群のコーラスワークに小西丸出しな楽曲の相性はばっちり。 何度でも繰り返し聞きたくなる気持ちよさ。 そういえば小西氏と一位の戸田誠司氏はともに細野さん主催のレーベル・ノンスタンダード出身。 そしてともに「ソフトロック」がキーワードとなる新作。 あっ、ちょっとソフトロックを聴き倒したくなってきたなぁ。 「シュリ」のカンジェギュ監督作「ブラザーフッド」試写で観る。 朝鮮戦争に引き裂かれた兄弟のドラマ。 戦争が遠いものじゃない韓国、複雑な「北」との関係がもたらす緊張感がその背景にあっての壮大なストーリーは理解しがたい部分もあるかもしれないが、ハードコアな戦争描写といいストーリーを引っ張っていく「映像」の力といい、韓国エンターティメントの底力を見せ付けられた。 愛すべき映画というわけじゃないが、ここまでやるか!という韓国映画のパワーには正直驚いた。 ハリウッドと肩並べてるもんね。 邦画にはかなり贔屓目な僕もこんなの見せ付けられると、日本映画、全然負けてるやん・・と言わざるを得ないなぁ。 藤子不二雄A先生が脳梗塞で倒れた妻・和代氏との闘病生活をつづったのが「たのむよ和代氏、もう一度しゃべって」。 氏の克明なる日記で構成されてるんだけど、悲壮感はなく、逆に妻を愛し、人生を楽しむA先生の姿勢、その明るさが楽しい。 半身不随、失語症という状況からユーモアを武器に回復していく妻の姿を見守りつつ、時にはこっそりゴルフに出かけ、時には深酒して朝帰りし、妻に怒られたりするA先生。 人生は楽しむもんですね。 |
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そんな訳で解説です。 いよいよ発売が迫ってきた戸田誠司氏10年ぶりのソロアルバム。 期待は高まる一方ですが、ここで改めておさらいをということで氏が在籍したShi-Shonenが85年に発表したアルバム「Do Do Do」を聴き返す。 一曲目「瞳はサンセットグロウ」のイントロを聴いて、俺は本当にこの曲が好きなんだなぁ・・と実感。 中三の冬、初めて聴いた日のことが今でも鮮明に浮かぶ。 自分にとっては100点満点のポップソング。 矢口博康によるサックスソロを聴くたび胸がキュンとしちまう。 庵野秀明監督「キューティーハニー」観る。 さすがに30男が会社帰りに一人観るのはちと恥ずかしかったが。 で映画はポップなエンターティメント作で、さすがアニメーター出身だけあって構図の切り取り方、編集のテンポは抜群。 「ハニメーション」を使ったアクションシーンはまぁまぁというところだったが、それ以外の何気ないカットがいちいちドポップでキュートで良かった。 でサトエリは一世一代のはまり役。 完璧なハニーぶりでキュートなことこの上無し。 完璧なボディで見せるエロかわいいサービスカットに愚息も昇天!といったところか(アホな表現でスイマセン。ホントはエロよりポップなスタイリッシュさを感じます)がここではあえて、堅物の女刑事を演じた市川実日子がランクイン。 黒ぶちメガネの彼女こそが裏の主役で、もっと彼女を見ていたいという感じ。 決して美人ではないけど気高さと強さの裏に秘めた女性の美しさに惹かれた。 この映画を壮大な予告編にして、大げさなCGとか無しで、サトエリハニーと市川実日子のコンビで1時間、1クールのドラマにしてくれたら絶対毎週観るけどね。 駅前の中古盤屋でARB、86年作「ONE and ONLY DREAMs」100円で購入。 ARBで一番好きな作品だがテープしか持ってなかったので18年ぶりにCDにて。 当時ソロで活動していた白浜久(元少年院の先生という変り種ミュージシャン)をギタリストに迎えての1作目で、名曲揃いの傑作なんだよね。 白浜のメロディメーカー、サウンドクリエーターとしての才能と石橋のロックシンガーとしての力量が実にいい形で結実していてロック史に残るアルバムだと思うなぁ。 TV「爆笑問題のススメ」に、先日このランクで一位にした「スプーン」の森達也氏がゲスト。 そのモノの見方に深く共感。 なんでもすぐに答えをだしてしまう今の社会は本当に正しいのか、例えばこっちが「善」こっちが「悪」というように簡単に人間を切り分けられるのか。 善意の中に潜む悪意、複雑な人間の心、もっと悩んで葛藤すべきという氏の話はやはりオモロ。 「窪塚飛び降り」の報は「絶対、(清水健太郎系の)なんかやってるでぇ」と思ったが、そんなことより飛び降りといえば思い出すのがジョニー大倉氏。 今から20年近く前、ホテルの窓から転落し重傷をおった事故の事。 「不可解な飛び降り」はなんのことはない「身体を鍛えようと外の手すりにぶら下がり懸垂してたら手を滑らせて落ちた」というなんともバカバカしい理由で、当時かなり爆笑した。 で「窪塚飛び降りを語るジョニー大倉」というニュースを見つけまた爆笑。 『すでに当時30代半ば。転落も事故で、現時点では「飛び降り」の可能性も高い窪塚のケースとは違うが…。「僕もキャロル時代は『危険な目をした男』といわれ、奇行を繰り返して矢沢(永吉)クンから怒られていた。いつもサムシングを求めていて、どこか似たところもある気がする」。』だってホントかよ! |
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石井好子さんのお料理エッセイ「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」がすこぶるおもろ。 シャンソン歌手である石井さんがパリでの生活、そこで出会った料理、自ら作った料理のことなどを書いた本で初版は昭和38年(!)。 料理について書いた本ってそれだけでも好きなんだけど、この人の文章は本当に美しい上品さがあって読んでて実に「いい」気分になれる。 以前のチャートにも入れているが彼女のレシピにならって「たっぷりのバタ」を使って作るオムレツもうまくて毎週のように作っている。 TVKに残ってる様々なアーティストのライブ映像をDVD化した「ライブ帝国」のシリーズについにムーンライダーズ登場。 ライブは93年「AOR」の頃のもの。 「AOR」といえばライダーズにしては近年の作品という気もするが、もう10年以上前なんだもんね。 「ダイナマイトとクールガイ」なんか何回聴いてもいいよねぇ。 ライブバンド・ムーンライダーズの雄姿をこうしてDVDで見れるんだからそれだけで幸せだ。 そうそうボーナストラックの「ジャブアップファミリー」の貴重なPVは、いろんな意味で「やばい」。 森丘祥子という歌手が吉田美奈子の「夢で逢えたら」はじめ70年代ポップスの名曲をカバーした91年作のCD「夢で逢えたら」を知ってる人がどれだけいるかわからない。 ちなみにプロデュースと全曲アレンジしてるのは小西康陽。 大貫妙子の「突然の贈り物」なんか絶品なんだが、まぁ持ってる人は全国でも推定千人いないぐらいでしょうねぇ。 で趣味が非常に近い出入りのディレクターさんが番組でこの森丘版「夢で逢えたら」をかけてて、思わずスタジオのぞく。 「森丘祥子バージョンじゃないですか、マニアな・・」と言うと、「この曲に反応するとは・・あなたこそマニアな・・」と、いや自分以外にこのCD持ってる人初めて見た。 ビオレにOCN、ミスドのCMに出てる相武紗希ちゃんがかわいい。 美少女ウォッチャーとしてはイチオシ。 田中麗奈以来のCMスターになりますよ、きっと。 清水健太郎またまた逮捕には笑った。 やめられへんのですなぁ。 で朝の芸能ニュース見てたら「力也」がコメント。 「あの野郎、8年前に捕まった時、しめてやったのに・・・約束破りやがって・・」という男気発言連発。 仲間には加わりたくねぇ〜。 |
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引き続きお楽しみください。 |