OFF!!'s Weekly Chart log
<<2003年12月28日付ランキング>>
1
「勘当舟」三遊亭白鳥
2
フォルティ・タワーズ
3
「STANLEY'S WHISTLE」高田蓮
4
「お話させていただきます。」長井秀和
5
「青豆とうふ」和田誠・安西水丸
<解説>
そんな訳で解説です。
高田文夫責任編集「笑芸人」13号はCDの付録付き。
春風亭柳昇師匠最後の口座「結婚式風景」もいいが、ここはあえて三遊亭白鳥のパンクな新作「勘当舟」を。
吉原を舞台に油問屋・武州(ブッシュ)屋のバカ息子・丈治(ジョージ)や北のキムチ漬物問屋・金蔵が入り乱れての爆笑落語。
必聴です。
モンティ・パイソンのジョン・クリーズが75、79年に制作したシットコム「フォルティ・タワーズ」信頼筋からのお勧めでBOXセット購入。
ホテル・フォルティタワーズを舞台に練りに練った脚本とジョン・クリーズのキレ芸が炸裂する爆笑コメディ。
観終わるのが惜しくてちょっとずつ観てます。
勘違いと思い込みが生む悲劇をブラウン管の外から観ると徹底した喜劇となる。
偏見・差別を過激に皮肉る言葉の洪水、原語で理解できたらもっと笑えるんだろな。
こういう時、英語ちゃんとしときゃ良かったと思う。
とりあえず続きは年末・年始の楽しみに。
スティールギター奏者・高田蓮のアルバム「WONDERFUL WORLD」。
その一曲目「STANLEY'S WHISTLE」が素晴らしい!!
チープなリズムボックスに軽やかにスチールギターが流れ、スライドギターが響くときのこの気持ち良さは一体なんだ。
音楽の喜びに満ちた音。
最高です。
長井秀和のネタCD「お話させていただきます。」・・・買っちゃったよ。
例の「間違いない」を中心に、心の奥の欲望や本音を嫌味そのままにパッケージ。
思わずニヤリとしてしまうネタの切れ味はスルドイ。
和田誠・安西水丸という2大イラストレーターが連歌のように文章とイラストをリレーしていく「青豆とうふ」。
イラストは言うまでもないが、二人の名人芸的文章が素晴らしい。
軽やかにしてユーモアを携えたその文章を読みつつ「あぁこういう文章書きたいなぁ」とまじに思いました。
憧れの文章だなぁ。

<<2003年12月21日付ランキング>>
1
細川徹&五月女ケイ子
2
「Summer of Love」Piccadilly Circus
3

「LOOPEHOLE」SKETCH SHOW

4
マンハッタンラブストーリー
5
ブラザー・ベア
<解説>
そんな訳で解説です。
シティボーイズライブなどで活躍中の放送作家・細川徹氏とイラストレーター・五月女ケイ子のコンビには今年最も笑わされたかもしれない。
そのコンビが「TVブロス」最新号で「煩悩ビー!アンビシャス」という実にくだらない(褒め言葉)企画をやってて、これがもう本当にバカ(もちろん褒め言葉)で最高です。
杉真理、松尾清憲らから成るバンド・ピカデリーサーカスの新作が出た。
99年に出た一作目はその年のベストワンCDに選んでいるのだが、今作もいいですな。
ポップ好きなんだから、もう。
ピカデリーサーカスなんていうバンド名といい、サイケなジャケットといい、一曲目イントロのブリティッシュポップなギターのトーンといい、売る気ないやろ!というやりたい放題ぶりで、最高。
マーケティングなんてクソくらえですよね。
細野・高橋のスケッチショウの新作も好き放題でいい。
寒い冬の夜にぴったりの穏やかに過激なチリチリサウンド。
しかし細野さん、ウチのおかんと同い年とは思えん。
宮藤官九郎の「マンハッタンラブストーリー」ついに最終回でしたね。
クドカンmeetsウッディアレンという趣で、ドラマはみない僕もかかさず見ちゃいましたね。
キョンキョン最高!という同世代感もあったしね。
ラストは広げすぎた大風呂敷を強引に破綻も含め、まとめるどころか更に広げたとこが凄かったですね。
ひょんなことから3月公開のディズニー映画「ブラザーベア」を観ました。
アニメの表現力って凄いなぁという素朴な感想。
話はいささか教訓めいてますが、それはそれでちゃんといい話で、大人目線のブラックなユーモアも有りというディズニーの懐の深さに恐れ入りました。

<<2003年12月14日付ランキング>>
1
「プライドの怪人」百瀬博教
2
藤子不二雄
3
「ボクハナク」鈴木博文with Carnation
4
「imagination」クラムボン
5
スルメの天ぷら
<解説>
そんな訳で解説です。
百瀬博教「プライドの怪人」文庫版読了。
激オモロ。大好きです。
節操のない思い出を駆け巡り語られる「私」。
天国と地獄を男気と言葉を持って進む人生という道行。
浅草キッド・水道橋博士渾身の解説文も素晴らしい。
米沢嘉博「藤子不二雄論」読了。
FとAの共通点と差異を考えつつ、初期「オバケのQ太郎」と「新オバケのQ太郎」をテキストとして読み返したり、F、Aの短編を再読したりしつつ頭の中は藤子不二雄でいっぱい。
A作品にモンティパイソンとの共通点を見出しつつ、テリーギリアム監督に「怪物くん」を映画化してほしいとか、Fのブラック&ナンセンスなSF喜劇「モジャ公」の世界を爆笑問題の二人でやりたいとか妄想を膨らましつつ一週間を過ごす。
とあるルートから88年4月(実に15年前!)の鈴木博文 with Carnationのライブ音源を入手。
名曲「ボクハナク」の名演にのけぞる。
一気に気持ちは17歳に逆戻りだぁ。
先週に引き続きクラムボン聴く。
聴けば聴くほど傑作ですなぁ。
友人宅での忘年会。
気楽に飲みつつ、食す「するめの天ぷら」がうまし。
いや、それだけ。


<<2003年12月7日付ランキング>>
1
「imagination」クラムボン
2
「プライドの怪人」百瀬博教
3
「LAST ALBUM」ラリーパパ&カーネギーママ
4
サイボーグ009ヴィネット
5
夜の京都タワー
<解説>
そんな訳で解説です。
クラムボンの新作「imagination」、素晴らしく良いです。
ポップミュージックの中を奔放に駆け巡ったデビュー当初から、様々な試行錯誤を経て辿り着いた先。
確実にポップミュージックを一歩先に進ませています。
こういう音楽に対して真っ向勝負という言い方はちょっと違うかな、なんつーかちゃんと「音楽」をしているバンドはなかなかいなくて、クラムボンは本当にちゃんと「音楽」をしていて嬉しい。
ついに来たなークラムボン。
「Y・S・G・R」という曲がとにかくかっこよくてしびれた。
百瀬博教「プライドの怪人」文庫版読み始める。
激おもろで読み終わりたくない!そんな心境。
脅威的な記憶力で節操のない思い出を縦横無尽に移動しながら語られる「私」話は「事実は小説より奇なり」を地で行くおもしろさに満ちている。
男のホモっ気を掻き立てるこの怪人に今年はどれだけ影響受けたことか。
ラリーパパ&カーネギーママの新作「LAST ALBUM」。
これまた渋いの作っちゃたねぇ。
でも、好きとしかいえないよ、この音は。
2003年とは思えないバンドサウンド、でも正しい。
アコースティックギターが存分に味を出しまくる「枯葉のブルース」が最高。
先週に引き続きランクインは「サイボーグ009」ヴィネット。
今のとこダブリなしで3体。
ずっと観てても飽きない素晴らしい造型。
002の足から吹き出る噴煙、008の手足から生み出される水泡。
凄いの一言につきる。
夜の京都タワーはなかなかいい。
どこかもっさりした京都タワーは京都人はあまり好んでいないが、近代的な駅ビルと対になり、ライトアップされた京都タワーを下から見上げて「悪くないな」と思った。

今、あなたがご覧になっているHPは「OFF!!音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみください。