OFF!!'s Weekly Chart log
<<2003年11月30日付ランキング>>
1

「KING」忌野清志郎

2
「シシド 小説・日活撮影所」宍戸錠
3
「みうらじゅん大図鑑」
4
サイボーグ009ヴィネット
5
「のすたるぢや」布施明
<解説>
そんな訳で解説です。
忌野清志郎の新作「KING」が素晴らしく良い。
あぁ、何なんだろう、この胸が熱くなる感じ。
会社帰りにディスクマンで聴く清志郎。
高校生の頃、鴨川を眺めながらウォークマンで聴いたRCサクセションに胸を熱くさせたように今も清志郎の歌声は僕の胸を熱くさせる。
一曲目「Baby何もかも」にとにかく感動した。
三宅伸治、高野寛などの好サポートそして梅津和時のサックスが実にいい。
宍戸錠01年発表の「シシド 小説・日活撮影所」がおもろ。
醜くなるために頬に詰め物をした男、俳優シシドの野望と計算そして「熱」が裕次郎や旭との出会いとともにクールに気障に描かれる。
続きが読みてぇと思わせる傑作。
宣伝会議から出た「みうらじゅん大図鑑」はみうらじゅんのほぼ全ての仕事を網羅した大作。
中学時代からみうら仕事を追っかけている僕もさすがにこれには感服。
「みうらじゅん」はきっと後世に残る。
50年後、近代美術館でみうらじゅん回顧展が開かれるはず。
海洋堂の新作「サイボーグ009ヴィネット」にグラッと来る。
石ノ森章太郎先生の「絵」にこだわった脅威の造型。
素晴らしいです。
布施明によるオリジナルラヴのカヴァー「のすたるぢや」がいい。
大陸的な広がりを見せる楽曲に布施の伸びやかな歌声が映える。
傑作「踊る太陽」収録のこの曲を布施明にカバーさせた奴は偉い。

<<2003年11月23日付ランキング>>
1
「死ぬまでにしたい10のこと」イザベル・コヘット監督
2
GOD ONLY KNOWS
3
「あの頃と同じ空」小泉今日子
4
尾美としのり
5
ジム・キャリー
<解説>
イザベル・コヘット監督「死ぬまでにしたい10のこと」見る。
原題「my life without me」のほうがしっくりくる実に丁寧な映画で、ジワッと沁みる。
毎日は時々、ひどく退屈に思えるが、それでも誠実に生きていくことが美しいのだ・・なんていつになく思ったり。
ラストシーンの切なさにグググッとくる。
でこの映画で効果的に使われているのがブライアン・ウィルソン作の世界で最も美しいポップソング「GOD ONLY KNOWS」。
主人公サラ・ポーリーがこの歌を口ずさむシーンでは、少し泣いた。
で小泉今日子の傑作アルバム「厚木I.C.」に収められた「あの頃と同じ空」がいい曲でここんとこ聴き続けてる。
宮沢和史作、高野寛編曲、この曲の感触は上述の「死ぬまでにしたい10のこと」に通じる。
地に足がついた日常を大切にすべきだ。
でますますおもしろくなってく「マンハッタンラブストーリー」。
松尾スズキも船越栄一郎もいいが、ここは尾美としのりを推す。
僕らの世代はみんな映画「転校生」で青春のほろ苦さを味わった訳で、クドカンがここに尾美としのりを持ってくるセンスにはやはりニヤリとしちまうのですよ。
でひょんなことからジム・キャリーの新作映画の試写に行く。
映画については、ここではあえていいません。
まぁ王道のハリウッド製ロマンティックコメディー。
でジムキャリーはやはりハリウッドで主演はってるだけあって、素晴らしいエンターティメントぶり。
ぶれのない演技には感心しましたねぇ。

<<2003年11月16日付ランキング>>
1
「Family」Polaris
2
黒沢あすか in 「六月の蛇」
3
業務用食品スーパー
4
「愛の魔法」ショコラ
5
図書館
<解説>
そんな訳で解説です。
Polarisの新作「Family」が素晴らしく良くって毎日聴いてる。
なんなんだろう、この美しさは。
あざとさを感じさせない、直球の美しさに感動した。
殿堂入りのアルバムです。
塚本晋也監督の「六月の蛇」見る。
これはもうねぇ、主演女優・黒沢あすかにつきるね。
いびつな三角形の頂点で、エロスを越えた強さと凛とした美しさを誇示する彼女の存在感が凄い。
業務用食品って笑うなぁ。
でかいカレールーとかでかい瓶に入ったソースとか見てるだけでなんか笑う。
普段見慣れてるでかさじゃないってだけで、なんてこんなにおもろいの。
先週に引き続きショコラの「愛の魔法」にメロメロ。
久々にゆっくり図書館に行って、やっぱ俺、図書館好きっと再確認。
全ての本が新しい自分を開く扉になりうるってのが感動するとこ。
それにただで貸してくれるって、実は凄いシステムだよなぁ。

<<2003年11月9日付ランキング>>
1
「CITY OF GOD」フェルナンド・メイレレス監督
2
「愛の魔法」ショコラ
3
「心が雨漏りする日には」中島らも
4
編集会議「特集コラムベスト88」
5
栗山千明
<解説>
そんな訳で解説です。
フェルナンド・メイレレス監督作「CITY OF GOD」が滋賀会館シネマホールでかかったので観にいく。
先週のチャートで「KILL BILL」最高と書いたが、「CITY OF GOD」は越えましたね、完全に。
おもしろさの質は違うんですが。
はっきりいって上映中、何度も座席でのけぞりましたね。
内容はブラジル版「仁義なき戦い」といったもので、60〜80年台のブラジルスラム街でのギャング達の抗争を描いたもの。
リアルなバイオレンス描写、ギラギラした人間達、そしてこれは真実であるというとこなんかまさに「仁義ない戦い」。
でもってスタイリッシュなカメラワーク、クールな編集の妙、そして練りこまれたシナリオ、その構成の妙。
ブラジル音楽の昂揚感とユーモア。
今まで見た映画の中でもベスト5入りは確実です。
興奮のあまり上映後、パンフ売り場のお姉ちゃんに「めちゃおもろかったでぇ!!」と言ってしまったぐらいにおもろだった。
ショコラの新作「chocolate notes」を繰り返し聴く。
ショコラ作詞、片寄明人作曲の「愛の魔法」のメロウネスにメロメロ。
ショコラの声は切ない愛の歌によく似合う。
図書館で借りた中島らも「心が雨漏りする日には」読了。
「うつ病」顛末記でありつつ、作家中島らも誕生に至るちょっとした青春記にも読めておもろ。この後、大麻で捕まるという大オチも効いてるね。
みうらじゅんのカエルが表紙の「編集会議」12月号。
特集は「コラムベスト88」。
「私の好きなコラムベスト5」での吉田豪氏による山田美保子批判に胸がすく思い。
同感です。
で僕が好きな(好きだった)コラムを考える。
コラムという言葉を知ったのは小林信彦氏からで高校時代は小西康陽氏の「グレイテストヒッツ」を必至に追いかけ、「宝島」誌でのみうらじゅんのコラム(というかバカネタ)に笑い転げてたな。
今も読んでるTVブロスはコラムの宝庫で一番熟読してるのは川勝正幸氏のかな。
「KILL BILL」の印象が強烈だった栗山千明ちゃん。
たまたまラジオにゲストで出てるのを聞く。
「インドアが好き」発言に好感度大。
僕ぁ、栗山千明ちゃんになら殺されてもいいなぁ・・なんつって。

<<2003年11月2日付ランキング>>
1
「KILL BILL vol.1」クエンティン・タランティーノ
2
「bonyari bonyari」鈴木博文
3
丸美屋の「ごましお」
4
秋山羊子
5
スパゲティナポリタン
<解説>
そんな訳で解説です。
観てきました、話題の「KILL BILL」
いや、最高におもろだったなぁ。
もう、最初の10分で「クエンティン、あんた最高だよ!」と思っちゃった。
やりたい放題の大バカ話、風呂敷広げまくりの壮大なホラ話に拍手!!
映画の楽しさが詰まった興奮作。
やっぱ、好きなことを好きにやり続けてる奴は凄い。
なんか妙にやる気が出るな。そう世間の意見なんてどうでもいいね。
鈴木博文氏のひっさびさの新作が「bonyari bonyari」。
今作はメトロトロンじゃなくてAGENT CONSIPIOからの発売。なんで?
ま、それはいいとして、このアルバム今の音楽シーンからみたらはっきり浮いてるし異質。
だから最高なんだ。
エレクトロアシッドフォークなサウンドにあの乾いた歌声が乗ったとき、そこにあるのは誰にも似てない、どこにもない音楽。
「屑になったら」「張り合いのな非凡」「馬鹿どもの夜」タイトルもいい。
食卓には丸美屋の三色ふりかけ。
円柱の容器に「のりたま」と「たらこ」と「ごましお」が三等分されて入ってるやつね。
子供の頃、決まって「ごましお」だけが最後まで残ってたものだ。
そんなことを思い、あえて「ごましお」ふりかけてたら、はまった。
「ごましお、今まで悪かった、あんた最高だよ」と言ってやりたいおいしさ。
上で紹介の鈴木博文「bonyari bonyari」の「くれない埠頭」に参加してる女性ヴォーカリスト秋山羊子の澄んだ歌声が気になってネットで探す。
で見つけてアップされているデモ曲を視聴してみた。
これがなかなかいい。
注目しといて損はないでしょう。
会社の昼休み、ふと入った昔ながらの喫茶店。
なにげに頼んだスパゲティナポリタン。
これはパスタなんてもんじゃない、チープなハムにたまねぎ、ピーマン、唇にまとわりつくケチャップの下品な味わい。
これだよ、俺が好きだったスパゲティは!

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引き続きお楽しみください。