「『我が名はムッシュ』そして私家版・ソー・ロング20世紀」
(2002年8月) |
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ムッシュかまやつの新作「我が名はムッシュ」が素晴らしくいい。 ここ数年のベストというぐらい。 プロデュースは小西康陽で小西にとってもここ数年の仕事の中では頭一つ出てる。 ちょうど「女性上位時代」というピチカートファイヴとしても日本ロック史的に見ても革命的なアルバムを発表した頃、小西氏はよく「レコーディングアート」という言葉を使っていた。 そう、その時の感じ。 ムッシュといういかしたロック親父を主演に小西が作ったドキュメントでありバラエティな録音芸術作品。 音楽はもちろん、ムッシュ自身が語るその言葉、喋り方、ムッシュについて語るマチャアキ(!)アートワークからライナーノーツすべてがもうムッシュという人間のかっこよさ(それは通り一遍のかっこよさとは違う。「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」ということも含めてつまりはかっこ悪いことのかっこよさもまたムッシュなんだ)を表している。 でまぁ、アルバムはもう絶対聴くべきとお勧めしつつ、僕がこのアルバムで最も感動したのが「ソーロング20世紀」という曲。 ムッシュがただ、ただ好きなものを並べていく。 これだけ。 なのになんだこの深さは。 もう、めちゃくちゃに感動した。 カーステレオで聞きながらちょっと泣けてきたぐらい。 なんなんだろうこの感動の元は。 「趣味を軽く扱うな、趣味はその人の選択であり、それはその人の生き方につながる」 「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである」 僕がここんとこずっと大切にしてる言葉。 ムッシュはそれを実践してる。 「ソーロング20世紀」のあの美しさと優しさは本物だ。 だから僕の魂は震えたんだと思う。 だからって自分でやることもないのだが、夜ふとんの中で「私家版・ソーロング20世紀」を考えてたらなんだか興奮してしまった。 というわけで以下は70年、京都生まれのこの30男の「私家版・ソーロング20世紀」です。 共感する部分が少しでもあったら、当HPをお気に入りにマークして欲しいな・・。 |
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