99年6月下旬

99.6.30
大雨の中、仕事。えのきどいちろう、高田文夫、テリー伊藤とラジオはしごしつつ仕事もこなす。今日も書くことないなぁ。ちょっと仕事し過ぎじゃないか、俺。昼からすっかり晴れ。で商談終え川口市のホテルに入る。ホテル前に大きな本屋を発見。ヴァージンメガストアまで入っている。そんなわけで即、店内へ。しかし10分ほどで閉店のアナウンス。もっと遅くまでやっとけよ。で夕飯食べようとさまようが結局立ち食いそばやで済ます。一人の食事ってほんと、わびしいんだよ。


99.6.29
9時ホテル発。セブンイレブンでコロッケパンと牛乳の朝食。今日も精力的に仕事。ほんと、書く事ないよ。夜になって雨が降り出す。バーミヤンでホイコーローの夕飯食べ埼玉県飯能市のホテルに。テレビもつまんない。出張報告書いてたらもう11時。


99.6.28
5時起きで出張。いつものように妻が作ってくれたおにぎりを新幹線内で頬張り、後は東京まで熟睡。東京駅で車借り一路群馬へ。朝のラジオは文化放送がおもしろいと風の噂に聞いたのでカーラジオを文化放送に。「えのきどいちろう意気揚々」。えのきど氏は前々から気になってた人。絶妙な気の抜けかたが素晴らしい。で11時、一件目着。計4軒回るがみんなやたら話し長い。移動、商談の繰り返しで昼食もとれず。コンビニにも立ち寄れないハードスケジュールで最終商談終了なんと夜9時。朝、おにぎり一個食べたきりでなんにも食べてない。そのうえホテルまで最終商談地から2時間近くかかるのだ。ゆっくり夕食取る気もせず、吉野屋の牛鮭定食で済ます。11時ホテル着。疲れきって寝る。


99.6.27
8時半起床。家族で京都の実家へ向かう。車中ではいつも童謡のテープ。結構いい。で実家から入院中の祖母を見舞いに両親ともに病院へ。祖母は朝からお金を盗まれたとのことで少々動揺してたが思ったより顔色もよく一安心。しかし大きい病院だけあって専門の泥棒とかいるんだな。で祖母は手術結果も良好のよう。しかしこうしてみると祖母も年をとった。ひ孫(つまりは僕の娘)までいるのだから当然といえば当然だが。祖母は昔の人にしては背も高く太っていたので「大きい」というイメージがあったが随分小さくなった。こっちが大きくなったってのもあるんだろうが。しばし談笑し病院出る。で皆で洛西高島屋に行き昼食。ここんとこ祖母の入院も含めいろいろブルーなことが続き両親ともかなりお疲れ。娘と過ごすことで少しは元気になるだろう。父は相変わらず娘にはデレデレで「さおちゃん、さおちゃん」とことあるごとに娘にちょっかいを出してる。で実家に戻り娘の横で昼寝。寝不足続きだったので泥のように寝てしまう。2時間ばかり寝て一旦目を覚ます。父と娘の遊ぶ声は聞こえるが全く体が動かない。別に金縛りというわけでもないのだがなんとなく動かないというか動かす気がないというか変な感じ。意識だけ起きてて体は完全に寝てる状態。夢と現実の間でうろうろ。体が天井を突きぬけ空へ空へと上がっていく感覚に襲われる。でそんなこんなで結局3時間も寝てしまう。夕飯も実家でごちそうになることに。昼食後寝てただけなのであまり腹は減ってない。で大津へ。


99.6.26
寝不足のまま仕事。3時過ぎ終業で梅田でちょっと寄り道。本屋で「超私的横尾忠則マガジンVol.2」と妻が探していた「買ってはいけない」(いろいろ有害物質なんか入った商品を実名で告発するてな本。子を持つ親としてはチェックしなければとは妻の弁)という本が並んでたので購入。帰りの音楽、ヒックスビル「マイレージ」。とにかく1曲目の「 bamboo club」って曲がごきげんとしか言いようがないぐらいごきげんで最高。いやー、勢いがあっていい。これまた当たりだな。帰宅後、バイトの妻を迎えに行って二人で琵琶湖ホテルのディナーバイキングに。割引券があったから。琵琶湖ホテルは初めて入ったけどさすがにきれい。一生泊まることはないだろう。そりゃそうか、家から徒歩10分なんだから。でローストビーフからなんか名前のわからない凝った料理までがんがん食いまくる。娘への土産と妻は店員さんの目を盗みパンをふところへ。たくましくなったもんだ。やまほどデザートまで食って最後にアイス。お口さっぱりとなるはずだったが黒ゴマアイスはほとんど味が「ごまだれ」。思わぬこってり味に二人して笑ってしまう。しゃぶしゃぶ食ってるんやないねんから・・。動けんぐらい食ってそのまま娘迎えに妻の実家へ。帰りの車で娘は寝てしまう。もうちょっと大きくなったら娘も連れてってやろう。


99.6.25
仕事。会議はさみざっとこなす。上の者は勝手なことばかり言ってやがる。あんまりここでは書かないが、まぁいいか。で仕事後、珍しく課長、先輩と飲みに。ちょっとシビアな話になってしまい、ひどく自己嫌悪に陥る。自分のだめさ加減が身にしみ、いたたまれなくなった。本当にこのままではだめになっちまう。今まで仕事に対する態度をあいまいにしてきたつけがとうとう回ってきたってところだ。僕は子供のころひどく泣き虫だった。兄貴と喧嘩しては泣き、母に怒られては泣き、毎日なにかしら泣いてたような気がする。いつのころからか泣くことはなくなった。(映画見たり、音楽聞いたりしながら一人ぽろぽろ泣いてしまうことはたまにあるが)でも今だって声をあげて泣きたくなるときがある。今日がそれだった。地下鉄のホームで自分の生き方を考えたらどうしようもなく涙がこぼれた。


99.6.24
やっと休み。しかし前日は結局2時過ぎまで日記まとめたりしてて今日は今日で8時には起きてんだから。あいにくの雨。午前中は娘とひたすら遊び、午後からバイトの妻を娘とともにバイト先である妻の実家まで送り届ける。そしてしばしの自由時間をもらう。前からずっとお願いしてたのだ。そして速攻で映画館に。北野武監督「菊次郎の夏」見る。賛否両論あるようだが僕は好き。北野監督の映画はいつもこれは北野武という人間にしか撮れないなぁと思ってしまう。人間としての幅、深さが作品に出てるのだ。そして北野監督がこの今という時代にこういう作品を撮ったということに凄く感動した。「愛」「優しさ」なんてのを大上段に掲げうさんくさいヒューマニズムを振りかざす奴等は大嫌いだ。そんなのは全部うそだし、全部くそだ。北野武はツービートで登場したときからそう僕に教えてくれた。彼はいつでも本物を突きつけ、にやけた偽物どもにつばを吐きかけた。そして今、いつものようにぶっきらぼうに少し照れくさそうに彼はその「優しさ」を表現してみせた。彼にはまだ生きていて欲しい、本当に。彼が生きてる間はまだ僕らも見捨てられてないんだなって気がする。で映画の中身はここでは語らないが特に後半には癒された。「愛」「優しさ」をフルチンの井出らっきょの姿で表現しちゃうんだものなぁ。(井出らっきょは大好演。すばらしい!)悲しくて、おかしくて、そして優しさに満ちた夏休みを過ごす少年と親父達。一人、一人が天使なのだ。


99.6.23
一日真面目に仕事。明日はやっとの振休。仕事後、閉店間際のタワーでヒックスビル「マイレージ」、Towa Tei feat.Chara「Let Me Know」、サーフコースターズの中シゲヲのソロで小西康陽プロデュースの「NAKA SHIGEO plays PAUL MAURIAT」購入。帰りの音楽、鈴木祥子「私小説」やっぱいいね。帰ると今日もいつものようにひたすら娘と遊ぶ。11時過ぎなんとか寝かしつけ久々にコンピューターに向かう。


99.6.22
帰りの音楽、忌野清志郎、細野晴臣、坂本冬美のユニット・HISの「日本の人」。先週ラジオで薗まりの「逢いたくて逢いたくて」を続けて聞いてなんていい曲なんだと感動した。そんな訳でこの曲がカヴァーされてるこのアルバムを耳にしたのだ。しかし91年に作られたこのアルバムに今またぐっときた。当時、表題曲である「日本の人」を聞いてたまらなく泣けてきたものだが今またそんな気持ちだ。細野さん、清志郎共通して言えることだけど彼らの音楽はユーモアの大切さを僕に教えてくれる。真実や本物、本当に大切なことはユーモアの中にこそある。眉間にしわを寄せて語られる言葉なんか全部うそっぱちだと思っとけばいい。こういう大人に私はなりたい。「日本の人」このアルバムは20世紀を代表する素晴らしいアルバムの一つだ。未聴の人は今世紀中に聞け。で帰宅。ここんとこ娘に人気だ。いや、大人気といっていい。帰るなり「とーちゃんや!」と大喜び。ご飯食べようとしたら「さおちゃんもいっしょに!」と一回食べてるにもかかわらず膝の上に。次は「とーちゃんとはいるの!」と風呂へ。出たら出たで「これであそぼっか!」とお気に入りのままごと遊び。お皿におもちゃのいかやら芋やらを乗せ「はい、とーちゃん」。「もうねんねしようよ」と言っても「まだあそぶの、ねんねやーの」と言って聞かない。なんとか布団に連れ込むも「わんわんして」と両手で犬の形を作るように強要される。すでに11時は過ぎているにもかかわらず娘は「とーちゃん、とーちゃん」とじゃれつく。こっちも娘にそう言われるとでれでれになっちゃうのだ。しかし昔から寝つきの悪い俺と違い娘はあれっ?声がしなくなったなと思うともう寝てる。「こてっ」ていう感じで一気に寝てしまうのだからうらやましい。


99.6.21
仕事。しんどいに決まってる。トイレに行っては顔洗いつつなんとか。帰りの音楽チボマット。電車で眠りこける。で帰ると娘とひたすら遊ぶ。膝にのせてご飯食べ、風呂入り、1時間ばかりままごとにつきあい、布団の中でも歌ったり影絵作って遊んだりじゃれあう。


99.6.20
・・眠い。8時半ホテル発。あいにくの雨。今日もがらくた市。なんとかこなし2時帰る。とはいってもここから大津まで実に6時間もかかるのだ。コンビニで爽健美茶と杵つき豆大福を購入し高速に。2時間ちょっと走ってやっと東京。車返して新幹線に。しかし今回は長かった。出張も4日が限度だな。しかし土日働いてまた明日から会社っていくらなんでもしんどいよ。8時帰宅。久々に娘と対面が久々すぎて泣かれてしまう。ショック大。でがらくた市で貰ってきたミッフィーちゃんのキーホルダーやら財布、子供用エプロンを出してご機嫌うかがい。現金なもので一気に状況は好転。「とーちゃーん」といつもの調子に。娘を膝に乗せ夕飯。いっしょに風呂に入り寝つくまで「とーちゃん」「さおちゃん」と呼び合い遊ぶ。


99.6.19
7時半、ホテル発で仕事。休日出勤。今週更新してないじゃないか?と思われた方、こういう訳です。今日は半期に一度、某電気メーカーの敷地内で行われるイベントでのがらくた市の手伝い。前回の模様はこちら。曇ってはいるが雨は降ってない。良かった。テントを設営し送り込んだ在庫処分品なんかを展示。さっそくおばはん達が乱入。まだ開けてない段ボール箱を勝手にあけて商品探してやがる。いつものことながらハイエナみたいなおばはん達だよ、全く。で1万円以上の肌布団やなんかを2000円ぐらいでとかわけわからんサンプル品を段ボールに山ほど詰めて一個10円だとかでがんがん売りさばく。隣りのテントで売ってるやきそばとフランクフルトで昼食すまし、ひたすら売る。とにかく売る。迫り来るおばはん達をばっさばっさとやっつける感じで。で終了し課長と食べ放題の焼き肉屋。食えなくなったなぁ。ビールに日本酒をやっつけた課長は一気に目が輝きだす。「飲みに行こう!」の一言で雨の中、タクシーに乗り夜の町に。やたらハイな課長はタクシーの中でも運ちゃんと一もめ。大丈夫かよ。で連れてかれたのがフィリピンパブ。おいおい、フィリピンパブて、ちょっと厳しいやろ。しかし乗りかかった船。こうなったらどうにでもと突入。まぁなんのことはないホステスさんがフィリピーナってだけなんだけど。酒が苦手なうえに女性との会話も苦手。苦手×苦手=最悪という方程式は目に見えているがこれも人生かと、隣についたフィリピンのお姉さんに話かける。・・・何の話すんねん。「どこから来たの?」(・・フィリピンってわかってるやん)「日本の食べ物で何が好き?」(おいおい、ほんとに聞きたいか、そんなこと)「休みの日なんか何してるの」(だー、何聞いとんねん)30分で撃沈した。飲めない水割りをひたすら飲むしかなかった。まさにがぶ飲みしたいときーって感じだ。1時間と少し過ぎた時、俺はなぜか課長やホステスさんとジャンケンゲームをしていた。負けたら髪の毛にティッシュをリボンみたいにくくられるのだ。・・・おもろいか?これ。ジャンケンの勝った、負けたで子供のようにはしゃぐホステスさんたちに軽くカルチャーショックを憶えつつ俺の頭には既に4つのティッシュリボンが結ばれていた。そして当たり前のように1時間の延長が課長によって告げられていた。何回ジャンケンを繰り返したろう。必要以上になれなれしいホステスさんに腕を組まれたまま目の前のポッキーを無心にかじる。店の前方のステージでは禿げちゃびんのおっさんがカラオケに興じるちょっときれいなお姉ちゃんの腰に手を回し満足そうに笑みを浮かべてる。あのおっさん、俺らが店入った時から居る、それも一人で来とる・・・・。そんなこと考えてると2回目の延長は?の声。「帰りましょうよ」の声は課長とお姉ちゃんたちにかき消された。気が付くと俺はさっきの禿げちゃびんのおっさんがいた前方ステージのイスに座らされていた。お姉ちゃんは俺の肩に手をかけ郷ひろみを熱唱している。そして彼女は時折カラオケの画面に難しい漢字が出てくると俺の耳にそっと口を近づけ「ナンテヨムンデスカ?」とささやくのだった。こうして太田の夜は更けていった。そして僕は少し大人になった。ホテルへ向かうタクシーの中でいかに自分についたお姉ちゃんがはずれだったかを熱く語る課長の「少年の心を持った大人」ぶりに深く感動し大笑いする。ホテルに着いたのは深夜2時。テレビつけると今さらながらの「ボキャブラ天国」関西では完全に抹殺されてるが東京ローカルとしてこんなことになってるのか。お笑いブームはもう来ない。


99.6.18
朝から華原朋美。「朋ちゃん、元気になりました」って全然なってないよ!顔をむくんでるし、目は完全に死んでる。ほとんど「70年代後半のブライアンウィルソン」状態。どうみてもやばいよ、こりゃ。一応、薬はやってないらしいが・・・ほんとかよ。霧立ちこめるどんよりとした中、馬に乗って登場って演出も裏目、裏目。事務所ももう解放してやれよ。誰がどうみてもかなりきてるって。朝からいやなもの見たなぁ。で仕事。小雨降る中だらだらと。しかし今日は寒い。思わず車の暖房つける。まぁなんとか仕事終え館林のホテルまで。途中、本屋で雑誌「サイゾー」購入。おっ、杉作J太郎氏の「ヤボテンとマシュマロ」が新連載になってるじゃないか。で「夢庵」で焼き魚の夕飯。ホテル入ってテレビ。


99.6.17
高速で渋川まで。さくっと商談。ケンタッキーフライドチキンの昼食。だるー。さっさと桐生のホテル入る。常宿のパークホテル。いつものごとく一階にある蕎麦屋で夕飯。泊まるたびに食べてるがなんかだんだんまずくなっているような気がする。コンビニでデザートにモンブランプリン。朝、はなまるマーケットでプリン特集してたんで押さえ切れなくなった。しかし今回の出張はカロリーオーバーにつぐオーバー。モンブランプリンなんて甘い、甘い。体にいいわけないよ!しかし一人地図片手に車飛ばしおもしろくもない商談を繰り返し、ホテル帰っても誰とも話しできずテレビを見るだけ。甘い物食いたくなる男心。笑いたい奴は笑え。で部屋でボケーとテレビ。パフィーの新曲は久々にいい。奥田民生のポップセンスはやはり突出したものがある。「ダウンタウンDX」あぁもったいないなぁ130R。見ててやきもきするぜ。藤谷美和子昔すごく好きだったんだよなぁ。中学生の時、朝の連続テレビ小説「心はいつもラムネ色」のヒロインを演じた彼女にはすっかりやられた。僕はああいう「黒目がちな目」ってのに異常に弱いんだ。でリリーフランキー「日本のみなさん、さようなら」読了。この人の文章には芸がある。それにしても人間の行動は鋭く突っ込んじゃえば「元も子もない」ってことばっかり。それ言っちゃったら元も子もないでしょうということをがんがん言うリリーフランキー氏にはリスペクトあるのみ。


99.6.16
高崎、前橋回る。むちゃくちゃ暑い。商談終え車に戻ると車は蒸し風呂状態。全開でクーラーつけて走る。ラジオで前橋の最高気温36度だって。そりゃ暑い。焼き立てパンの昼食とり仕事をたんたんとこなす。「あーつまんない」大人なので口には出さんがまぁそんなところ。今日は高崎泊りの時必ず行くトンカツ屋で夕飯と朝から決めていた。昼もパン2個で押さえ万全の体制で臨む。車を飛ばしいざトンカツ屋へ。・・・定休日だった。人生とは得てしてそんなものである。しかし今からの軌道修正はもはや無理。口は完全に「トンカツ」になっている。しょうがないので国道をトンカツ屋求めてひた走る。なんとか見つけて夕飯にありつく。何やってんだ、俺。