蔵出し日記〜1998年3月

98.3.1
昨日早く寝たので7時半には目が覚めてしまう。
朝から妻と娘と堅田まで買い物。
和光電気で家庭用品を仕入れダイエーへ。
一の市だけあって客多数。
ついでに靴のマルトミでやっと革靴購入。
今回はちゃんと手入れしながら履こうと決心。
帰って長崎みやげのちゃんぽんを作って食べる。
ビデオで上方漫才新人賞を見るがレベルが低すぎる。
優勝はアメリカザリガニだったが他が下手すぎる。
おもしろいおもしろくない以前のレベル。
ここからメジャーになる奴は一人もいないと断言する。
司会の岩崎ひろみちゃんはかわいかったが・・。
その後一人パルコへ。
中古盤市で松尾清憲のファーストをやっと手にいれる。
タワーで筒見京平のコンピ盤を2枚と UAのアナログ、紀ノ国屋で「 BAFOUT!」とお笑い誌「アジャパ」を。
「アジャパ」は結局西条昇氏が手を引いたようようでパワーが激減。
ちょっと辛い。



98.3.2〜3.6
2日仕事。
何もない。
帰りの音楽は筒見京平ベスト東芝EMI編。
結局途中で寝てしまう。
3日。雛祭り。
会社帰りに阪神百貨店に寄ってケーキを買う。
あえてべたなヒロタのひなケーキにした。
娘の為とか言いながら結局は妻と二人で食べるんだけど。
帰りの音楽は筒見京平ベストコロムビア編。
この辺が一番好き。
ヒデロザが最高。
夕食はちらし寿司。
おいしい。
さすが寿司太郎。
食後ひなケーキと娘を激写する。
で4日。
定期券を忘れる。
往復2千円の大損。
ショック大。
これで輸入盤が一枚、もしくは文庫本が4冊買えたと思ったら泣けてきた。
帰りは昨日と引き続き筒見京平。
島倉千代子が強力。
帰宅後テレビで脳性麻痺の女性小山内美智子さんのドキュメントを見る。
こういうのを突きつけられると動揺する。
彼女が顔をゆがめて話す言葉の一つ一つに考えさせられる。
彼女は結婚し子供もいて障害者のイメージを覆すほど大変に聡明な女性。
自分の人生をちゃんと生きている。
彼女の夫は彼女と子供を捨てたのだけどそのことについて「私はもういい。息子が大きくなって何故父は母と自分を捨てたのかを考えて欲しい」という旨の話をしてたがこれには唸らされた。
単純に悪い旦那やなぁとは言いたくない。
障害者や例えば様々な差別の問題を考える時やっぱりどこか他人ごとになってしまう。
どんなに一生懸命考えても「偽善」という言葉がつきまとう。
きれいごとを並べてみても「じゃあ脳性麻痺の女性とあなたはセックスできますか?」と問われたら動揺するしかない。
結局頭でっかちになって何もできない健常者に対して「私は何百人の人にお尻を拭いて貰った」という彼女は数倍「生きて」いる。
うーん結論はでないがこうして考えることが今僕にできる唯一のことなのである。
で5日。
ほんと何もなくてイヤになる。
昼休みネットで萩原健太氏のページを覗く。
すさまじい量の音楽を聴き、すさまじいまでの思い入れを持つ、ここまでならなきゃダメだね。
俺なんか氏に比べたらひよっこもひよっこ、ちょっと音楽好きの平凡野郎ってとこだ。
帰りは久々にシショーネンの「2001年の恋人達」を聴く。
名盤。
いやほんと俺はこういう音楽が大好きだ!と叫びたくなるほど。
6日、やっと金曜。
弁当なしだったのでまるちゃんのカップ焼きそばといなりずしの昼食。
うまいのかなんなのかさえわからない。
ネットで浅草キッド爆笑問題、ダウンタウンにビートたけしとお笑い関係のページをはしご。
特別いい情報も得られず。
なにやってんだか。
帰りに梅田で本屋とタワーという定番コース。
山中伊知郎「おひょいさんになりたい」(藤村俊二の評伝)を購入。
タワーではカーネーションのライブビデオとオリジナルラブの新曲を。
帰りの音楽はサイズのラストアルバム。
ほとんど聴いてなかったんだけど一曲めちゃめちゃいい曲と出会う。
帰宅後先日向日町で撮った娘の写真が出たテレビをビデオで見る。
一瞬だったけど娘の写真に海原小浜師匠の「かわいいなぁ」の声がインサート。
娘は小浜師匠絶賛のかわいこちゃんということにする。



98.3.7〜3.14
7日、娘の初節句のお祝い。
朝から妻はお寿司作りで大忙し。
唐揚げを作る手伝いをし、皆が来るのを待つ。
お互いの両親にうちの祖母姪っこまで来て大にぎわい。
早起きしたのと一杯のビールで少々疲れ気味なところに娘と姪の相手をして気持ちダウン。
8日朝から買い物いって雛人形を片づけ何をしてたか憶えてない。
日記もほんとはその日のうちに書かなきゃダメだな。
9日仕事。
帰りの音楽はスクーターズ予想以上に良かった。
不安定なボーカルが最高。
10日から福岡へ。雨が降っててすっかりやる気なし。
新規回りだったのでさぼりまくり。
だらだら仕事。
なぜか小林信彦氏に狂い本屋を梯子。
探してた「夢の砦」が古本屋であっさり見つかりラッキー。
「夢の砦」上下巻と同じく小林信彦の「イーストサイドワルツ」を古本屋で買って、なおかつ藤子不二雄Aの「愛知りそめし頃に」の2巻を新書で買う。
そして仕事もそこそこに常宿ホテル一楽に。
ホテルのレストランでハンバーグステーキを食べ大浴場へ。
いつも出張だとユニットバスでシャワーだけなのだがここはサウナ付きの大浴場があって実に快適。
風呂あがって部屋で何もすることがなく結局持っていってた小林信彦の「怪物がめざめる夜」を読了。
翌日、昨日あまりにサボりすぎたので今日はやるぞと思ってたがまた雨でまたもだらだら。
昨日より増して大雨でやる気はどこかに。
結局また本屋で小林氏の「日本人は笑わない」と「本は寝ころんで」購入。
トンカツの浜勝でトンカツ定食食ってそうそうにホテルへ。
大浴場でひとっ風呂あびて部屋で本を斜め読み。
さすがに明日はちゃんと仕事しなきゃと思いつつ就寝。
で12日朝から勢力的に仕事。
昼もマクドのドライブスルーでがんばる。
まぁ成果はなかったが。
でぎりぎりまで働いて飛行機で大阪へ。
疲れ切った体をひきずり大津にかえったのは9時過ぎ。
明日も仕事かと思うと倒れそうになる。
13日仕事ただ忙しい。
帰りの音楽はなし。
14日土曜なのに仕事。
昨日帰りがけに買ったホワイトデーのお返しをくばりつつ適当にすます。
でもほんとこうしてみるとつまんない生活してるなぁ。
帰りに梅田の本屋でまたまた小林信彦氏の「私説東京放浪記」と「映画を夢みて」を購入。
今週だけでいったい何冊かってるのか。
ほんと狂ってしまった。
氏の物の見方に僕はどれだけ影響を受けているか改めて判った。
生きにくいのは承知でやっぱり僕はこのやり方で生きてくしかない。
氏の作品を読むと強くそう思う。
どんな不器用で滑稽でも僕は僕のやり方でやっていく。
世界がどんな状況になっても僕はこうなんだとはっきり言えるように。


98.3.15
朝からシティボーイズライブのチケットを取るべくぴあに電話。
リコールし続けること一時間半。
やっと取れる。
まったく無駄な時間を過ごす。
これだけで午前中終わり。
昼に昨日の残りのカレーを食べ妻と娘と買い物。
久々に生協へ。
なんだか何もする気おこらず。
山下達郎のラジオ聴きごろごろ娘と遊ぶ。
来週ゴルフなのでゴルフシューズを買いにパルコへ。
ついでに映画ビーンの前売券をと思って家を出たが、ゴルフシューズはなく前売も販売してないとのことでがっくり。
そのうえチケットセゾンでもシティボーイズのチケットを売っていた事実を知り愕然。
泣きながら家に帰りしかたないので友達から借りてる森田芳光監督の「(ハル)」を見る。
秀作なり。
特別はでなところはないがそこがまた俺好み。
パソコン通信の文字で読ませる手法はそれだけ取り出すと斬新だがうまく映画にはまっており違和感はまるでなかった。
ささやかな幸福をもたらしてくれる優れたファンタジー映画。
主人公二人の透明感あふれる存在感も良かった。
深津絵里の美しさは若手女優の中ではダントツ。
ラストシーンの笑顔に完全にノックアウトされた。


98.3.16〜3.21
16日。
ひたすら仕事。
昼休みはネットサーフィン。
いつもと同じ。
帰りの音楽はなんだったっけ。
17日も同じく。
帰りの音楽はザバダック「私は羊」過去一回しか聴いてなかったが一曲目が名曲。
たまにはこの手もいいもんだ。
「オヒョイさんになりたい」読了。
この人の生き方も憧れるなぁ。
60才になって離婚したときの言葉がいい「早く大人になりたかった。やっと大人になったからもっと自由に頑固に生きたい」ってのは名言。
大人になるというのは自由で頑固でわがままに生きる覚悟を持つことだと思った。
僕はまだまだ子供だ。
人の顔色ばっかみて自分の感情を放棄してる。
そんなこと思いながら仕事してたら完全にブルーになる。
18日仕事。
珍しく村松からメールが届いていた。
内容はないのだが嬉しい。
くだらない事を書いて返信する。
ネットサーフィンで久々ムーンライダーズのニュース。
ベスト盤が出るとのこと。それも初CD化曲含む濃い内容とのこと。
ライダーズ特集早くやらなきゃなぁ。
で帰りの音楽はライダーズの「アマチュアアカデミー」もっと聞き込む必要有り。
で電車では小林信彦氏の「日本人は笑わない」を読む。
独自の語り口にすっかりはまって最近思考がすべて小林文体になってしまった。
夜は夜で「本は寝ころんで」を読み始める。
で19日。
同じ。
帰りの音楽はライダーズ「マニアマニエラ」名盤なり。
熱気を感じる。
帰ってテレビでものまねを見る。
日本テレビの方ね。
ノブ&フッキーに笑う。
堀内孝雄のまねは何回見ても笑える。
コロッケは真面目にグレイを熱唱。
なんだかなぁといったところ。
後ろでグレイのメンバーに扮したホンジャマカ石塚氏には笑った。
この人の表情も決まる。
20日。
朝から雨ということもありひどくブルー。
夜のゴルフも中止かななんて思いつつ足どりも重く会社へ。
昼からの会議でまたブルー。
営業向いてないんだよほんとに。
で夜ゴルフにいくことに。
会社からゴルフ場までの間強烈な雨で帰りたくなるが、ゴルフ場についたとたん止む。
でショートコースで第二回大会。
手堅い攻めで二度目の優勝を獲得。
50もきれて満足。
ちょっとブルーな気持ちも晴れる。
しかし帰りは辛い。
やっぱ遠い。
で帰りはライダーズの「青空百景」。
昨日の「マニアマニエラ」もそうだけどこの辺のアルバム聴くとなんとなく高校時代を思い出しちゃう。
ほんと何もなかった高校時代だったけどあの孤独な時間が今の俺を作っているんだと最近とみに感じるようになった。
あれから10年。
ちゃんと答えださなきゃなぁ。
21日。
8時まで寝て娘とひとしきり遊ぶ。
はいはいが出来るようになって目が離せない。
それにしても娘はかわいすぎる。
はやく何か喋ってくれないかなぁ。
必死で「おとうちゃん」と言わせる練習をするがわかってんのだかどうなんだか。
で買い物に行って散髪へ。
ひさびさに隣の散髪屋へ。
実に丁寧にやってくれるのだがいかんせん仕上がり悪し。
マッサージはうまいのだが・・。
でうどんを食べひと休み。
昨晩録画しておいた「報道されないニュース大賞」を見る。
進行は浅草キッド。
博士がネットの日記で「不完全燃焼」と書いてたが確かに十分実力を発揮していたとは言い切れないがまずまずの出来。
少なくともゴールデンタイムの毒にも薬にもならんバラエティよりははるかに笑わして貰った。
ネタのセンスはばっちり俺好み。
続けて「いろもん」ビデオで。
ゲストの「ビビる」は初めて見たがわりに良かった。
まぁ売れないだろうが。
で妻と娘と向日町へ。
お彼岸だけにおはぎを着くなり食べる。
そして夕食はロールキャベツにしぐれ煮に筑前煮に卵焼きに鯉のあら煮。
・・・まさに熱烈歓迎。
じいさんばあさんは娘にかかりっきりなので楽させてもらう。
テレビで思い出の漫才コンビベスト10をちらちら見る。
西川きよしの偽善ぶりが気になる。
娘を風呂にいれてもらい母に散髪の手直ししてもらう。
何をしてることやら。


98.3.22
朝7時起き。
娘に起こされる。
シュガーベイヴとインスタントシトロンのCDを聴きつつ娘とひたすら遊ぶ。
ちょっとずつ反応するようになったので嬉しい。
で9時過ぎに昨日向日町で貰ってきたおはぎを届けに石山に行って、ついでに店でテレビブロスを買いそのまま久々に瀬田の和光電気へ。
ゴルフシューズが欲しかったのだがスポーツ店だと思ってたとこが釣り具店で結局買えず。
石山で頼まれたすのこと風呂用のいすを購入し、妻とワッフルを買い食いするのみ。
石山経由で帰っても12時だった。
で妻が昼食のピザを焼いてる間また娘と遊ぶ。
動き回るから大変。
ピザ食べてなおかつおはぎを食べ腹一杯になり、睡魔に襲われるも娘が寝かしてくれず。
山下達郎のラジオ聴きつつ娘とまた遊ぶ。
3時になって娘がお昼寝に入ったのでいっしょに寝ようかと思ったがビデオでとってたぐるぐるナインティナインの特番を見ることに。
志村けんがゲストで笑わせる。
ナイナイの強みは末っ子的な位置で上の世代の芸人さんたちと素直に絡めるところ。
で見終わって結局眠りの世界へ。
6時に目覚めたらもう夕食。
テレビで回転寿司の特集を見て来週の出張で食おうと決意。
どうでもいいことだが。
あとテレ朝でものまねやってたが素人のカラオケ大会状態で見てるほうが恥ずかしくなる。


98.3.23〜3.27
23日はやはり仕事。
昼は昼で会議。
最悪の精神状態と肉体。
帰りの音楽はライダーズの「アニマルインデックス」これを聴くと15才の冬を思い出す。
高校受験を終え、こたつの中で聴いていた。
確かその後風邪をひいたのだ。
で16才の冬もこれを聴いていた。
「駅は今、朝の中」の一節「僕は卑怯で臆病者で君の中にはいられない」状態だったあの頃の俺。
あの子は今頃どうしてるのか何てことをふと思ってしまう。
そんな冬のアルバム。
何回聴いても胸が痛む。
で24日から出張。
妻は26、27日と温泉旅行、娘は25日から27日まで向日町へ。
みんな元気でとしばしのお別れ。
そんな訳で朝5時に起きて伊丹空港へと向かう。
そして空港で見たものは「熊本行き欠航」の文字。
顔から血の気が引く。
あせりつつJALのカウンターへ行き説明を聴く。
ストライキでどうしようもないので福岡行きに乗り換えて欲しい、熊本までの電車賃は出しますからということで結局一旦福岡へ。
まぁこうなったらあせっても仕方ない。
福岡からバスに乗って熊本へ。
その間爆睡する。
で予定から3時間押しで営業まわり宿泊地である南福岡についたのはすでに9時前だった。
で夕食は噂の「すし大臣」へ。
いやぁうまかった。
ネタのでかさに感動。
焼きあなごのなんともいえない柔らかさこれから必ず行くことにしよう。
で翌日もハードスケジュール。
福岡から佐賀を抜け佐世保へ。
昼飯はとんかつのさぼてん。
まずまずの味。
そのまま松浦へ行き最終長崎市内へ。
結局その日も9時前。
常宿「元船イン」。
いきなりテレビが映らずショック。
フロントに内線してなんとかしてと泣きつく。
で吉野屋で牛丼を食べてる間になんとかしてもらう。
それにしてもさびしい夕食。
で宿へ帰ってミッドナイトブルーチャンネルを眺めつつ小林信彦氏の「パパは神様じゃない」を読む。
中学生の時に買った本だが子供が生まれたところでもう一度読み直す。
一応育児日記なのだが氏独自の語り口で話は飛びまくり。
翌朝久々に「ポンキッキーズ」を見るが鈴木蘭々ちゃんのかわりにひどくぶさいくな女の子がでててげんなり。
で今日もハード。
長崎市内から島原に入り長崎空港についたのは伊丹行き最終便出発の30分前。
今回の出張は本屋どころかまともに昼飯も食ってない。
で帰りのJAS機で志の輔師匠の傑作「八五郎出世」を聴きつつ文春を読む。
小林信彦、ナンシー関、近田春夫3氏のエッセイが今一番の楽しみなのだ。
で大津に帰り着き駅前のマクドナルドで夕食を買って帰る。
今頃妻は温泉か、娘は元気かなとちょっと感傷的になり、娘の写真を眺めながら床につく。
で27日。
さぼってやろうかと考えてたが結局ちゃんと起きて会社へ。
「めざましテレビ」今日で八木アナ最後とのこと何とも寂しい。
八木アナの優しげな笑顔が見れなくなるなんて・・。
で一日かかって出張の後始末してやっと今週のお仕事も終わり。
帰りにご褒美として「筒見京平の世界」と「歌謡ポップスクロニクル」の2冊を本屋で買ってそのままタワーへ。
カーネーションの「ムサシノep」スチャダラパー「アーバン文法」藤原ヒロシプロデュースのみとともみ「ふたり」ライダーズによる幻の名盤と言われていた「綿の国星サントラ」の再発盤を購入し帰宅。
ひさびさに娘と妻と感動の再会。
娘はつかまり立ちができるようになっていた。
子供の成長は早い。
はやくお父ちゃんと遊んでおくれ。
妻は和倉温泉の加賀屋でかなりいい思いをしたようだ。
結婚して子供が出来て毎日忙しくしてたからたまにはゆっくり休んでもらわなきゃ罰があたっるてもんだ。
出来れば俺も一日ぐらいゆっくり休みたいけどね。
来週一回さぼってやろうかな。


98.3.28
朝9時起床。
妻が石山の店の手伝いの為、娘と妻を送る。
私は珍しく自由の身に。
まずはゴルフ用品店へゴルフシューズを買いに。
1980円という最も安い靴を買い、ついでにショットとパターの練習用のツールを買う。
明日から庭で練習開始予定。
で昼から滋賀会館まで映画を見に。
久々の滋賀会館。
映画は竹中直人監督の「東京日和」淀川長治氏が「監督が酔っぱらって映画だって忘れてる。最低ね。」と酷評してたので逆に期待していた。
僕は監督が酔っぱらっちゃうぐらい入れ込んでる映画が好きなのだ。
でなるほどこれはもう竹中直人そのものの映画で監督の女性観みたいなのが思いっきり出てる。
淀川さんにはたぶんこの感じわかんないだろうなぁ。
ひたすら中山美穂(彼女の存在感がこの映画の全て)を見つめる監督の眼差しにぐっときた。
愛という不確かなものを捉えようとする男とそんな男のことをわかってかどうか「そんなに私をみないで・・」と言っちゃう女。
監督わかるよそのもどかしく切ない気持ち。
それと画がなんとも美しく全編これ絵はがきにしたいような感じ。
電車の中で転がる空き缶をつい足で止めてしまう妻とそれを見つめる夫。
二人だけに流れるやわらかな空気。
柳川の旅館、ふすまの向こうでのラブシーン。
船の上の中山美穂の美しさ。
いいシーンがかなりあった。
旅先での二人の会話「・・俺といて楽しい?」「そんなこと言わないで・・涙が出る・」ぐっときた。
世界中でたった二人きりみたいな二人なのに・・愛ってやつは難儀だぜ。
最後のシーンで夫は初めて死んでしまった妻のことを捉えることが出来たのだろう。
このほんのささいなことが愛だったりするんだよなぁ。
あと鈴木砂羽はコメディエンヌの資質ありと見た。
で映画終わって石山へ妻子を迎えに。
途中ブックオフで小林信彦の「ハートブレイクキッズ」「世界で一番熱い島」「ドリームハウス」ビートたけし「死ぬための生き方」と鈴木慶一プロデュースの渡辺美奈代「A BOY」を購入。
石山につくもまだ仕事終わらないというのでしばし石山をぶらぶら。
得るものは特になし。
で妻の仕事終わり、生協で買い物して大津へ。
誕生日に花を送った礼のFAXが母から届いていた。
こういうこともたまにはしとかないとね。
夕食後ひさびさに娘を風呂に入れる。
かけがえのないもの。
本当に美しい。
さて娘が大きくなって「東京日和」を見たらどんな感想を持つかな。
娘といっしょに映画を見るってのが僕の夢なんだ。


98.3.29
朝9時起床。
昨日早く寝たからもうちょっと早く起きれるかと思ったがそうはいかない。
春眠暁を憶えずですな。
朝から妻が旅行土産で買ってきたかれいの干物を食べる。
おいしい。
で妻と娘と金曜日にオープンした浜大津オーパを散歩がてら覗きに行く。
溢れんばかりの人人人。
平日ゆっくりまわるとこだな、ここは。
ジェラートを食べ少し買い物して帰る。
娘は途中で寝てしまった。
ベビーカーに乗せると前にうつ伏せて寝ている。
かわいいもんだ。
で帰ってそばの昼食。
眠たくなり寝ようとしたが娘が寝かしてくれず。
しょうがないので遊んでいるとその隙に妻に寝られる。
結局娘が遊び疲れて眠るまでひたすら遊ぶ。
表情も出てきて意志表示も少しづつするようになり「一人の人間」になってきたさて我が家のこの暴れん坊はどんなふうに育つやら。


98.3.30〜3.31
30日ひたすら仕事。
花粉症でやたら目がかゆい。
朝から晩まで目がしょぼしょぼ状態で仕事やる気おきず。
帰りの音楽は「綿の国星」松尾清憲氏のボーカルがかっこいい。
帰ると娘はすでに寝ており、起こさずそのまま寝かせておいたら夜中の2時頃目覚め大騒ぎ。
元気なのはいいことだが真夜中にはい回るのはやめてくれ。
しかしまぁなんともかわいい。
で翌日眠い目をこすりつつ仕事。
帰りの音楽は渡辺美奈代。
昔テッチー誌のレビューで鈴木惣一郎氏がべた褒めしてたのがわかる。
でもイスに座ったとたん寝てしまう。


98年4月の日記へ


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