タコ焼き大戦争!!


私の住む、最寄りの駅前に、2軒の屋台のタコ焼き屋がある。
両方とも、学校帰りの学生、会社帰りの人をターゲットに、午後4時から9時ごろまで
営業してる。
道路を挟んで、2軒営業している。1軒は、老夫婦がやっており、
もう1軒はおばちゃんがやっている。(たまに娘さんらしき人がいる)
両方とも、7個で100円、庶民の街大阪リーズナブルだ。
この2軒を比べると、商売の秘訣がよくわかる。勉強になるのだ。
老夫婦は、「孫の飴代になればいい」といった風情で余裕がある。
片一方は、生活がかかっているのか余裕がない。
タコ焼きは、お客さんから注文を受けてから焼いていたら、客をさばけないので、
ある程度、余分に焼いておかなければならない。
老夫婦は、余分に焼いたタコ焼きが、売れず堅く、小さくなり薫製のようになった、
タコ焼きは、「こんなんお客さんに出したら失礼や」と言って必ず、新しく焼き
焼きたてを売るのだ。
逆に、おばちゃんの方は、どんなに堅くても、焦げていても売り付けるのだ。
勝負は、歴然、老夫婦の屋台は、タコ焼きを求める人でいつもいっぱい。
タコ焼きも堅くなる事無く売れる。ロスがでないのだ。
いつも焼きたてを出せるために、美味しいタコ焼きが売れる。客が集まる。

おばちゃんの方は、いつも閑古鳥が鳴いていて、堅くなったタコ焼きの前で暇そうにしている。
並ぶのがいやな客は、しかたなしにおばちゃんのタコ焼きを買うが、タコ焼きの薫製
のようなものを1度買えば、2度と買わない。
客が集まらない、また薫製を売る。自分で自分の首をしめているのだ。
商売の原点を見たような気がした。