私は大学を出て教員をしていた頃、ラグビーの練習中よく生徒を殴った。
高校のコーチをしているときも殴った。
それが当たり前だった・・・・・・・
自分自身、鉄拳で鍛えられていたし、それが当り前になっていた。
しかし、殴る選手は決まっていた。

1,レギュラーであること
2,学力で大学には行けないが、推薦で進学できるもの
3,性格的に殴られてもいじけないもの
と勝手に決めていた。

私の高校時代、私はよく殴られた。
全部あてはまるからだった。
当時、何故私が殴られるのか?よくわからなかったが教える立場になると
よく見えてきた。
高校時代の監督は、よく選手を殴ったが毎年殴る回数が少なくなって
来ていたのも私は、わかっていた。
それは、監督が結婚をなさり、お子さんが生まれてからだった。

私は自分の子供が産まれ、夜中に熱を出すとオロオロしながら病院に連れて行き
怪我をしたと連絡がくると、病院まで飛んでいった。

ある日、練習中に「このヤローー」と手を挙げたときに・・・・・・・
その高校生と私の子供の顔が重なった。
それを境に、私の指導方法が少しづつ変わってきた・・・・・・・・