よく、「世間は狭い」と言うがこの話は、本当に狭かった。
結婚記念日の食事が終わり、友人Kと待ち合わせしていた、バーに家内と2人で行った。
少しして、Kがやってきた。家内も2度ほどKとは面識がある。
話もはずみ、場所を変えようになった。
そこで、私がお気に入りのスタンド・バーに行くことになった。
このバーは、本当に立ち飲みである。ワインのチョイスが大変よくて、おまけにグラス売りなのだ。
そして大変リーズナブルときている。
しかし、場所も、店自体の構えも地味で、初めての人は、場所を聞いても見つけにくい、そんなバーだった。
そのバーから、徒歩2分の所に、私の友人Nさんが住んでいた。
かれこれ20年来の友人で、独身女性であった。
おまけに、仕事の出来る。才媛と言った感じの女性だ。(会社を経営なさっている)
家内も面識があるので、電話をしてみると在宅していた。
誘うと快く来店してくれた。
KとNさんを紹介する。(2人は初対面だった)
暫く話をしていると・Kがおもむろに「ここのバー、俺の友人が青山でしているバーに雰囲気似てるわ」と言いだした。
私は、「Nさんの知り合いも青山でバーしてるねんで」というと・・・・・・
「俺のよく行くバーはXXっていうねんけど」
私と、Nさんは同時に「えっーーーーーー」と言ってしまった。
なんと、そのバーのオーナーとKが友人で、オーナーの奥さんが、Nさんの大親友だったのだ。
「K、その奥さんYちゃんやろ、俺も2回ほど飲んだことあるわ」
「Nさんと、大学の同級生で同じフェニシング部やったんやぞーーーーー」
今度は、Kがびっくりしていた。

今度、私が東京に行ったら、そのバーに案内させる約束をした。