鬱病になる

今回の記事はギターとは関係ありませんが 鬱病(うつ病)と云う病気について知って頂きたくて記事にさせて頂きました
 
2020年11月の中頃から1か月ほど勝手ながら病気療養の為、休養を頂いておりました(現在は元気に通常営業しております!)
Facebookの方ではカミングアウトしておりましたが、その病気と云うのは鬱病でした
実は十数年前にもウツになった事があり、この時は仕事をしながら投薬治療をしておりましたので 治るまでに3年ほど掛かりました
ウツをご存知の方は3年で治るのは早い方だと思われるでしょうが、それでも私にとっては地獄の3年間でした
その時にウツになってしまったきっかけは、人間関係で大きなショックを受ける事があり それが立ち直れないまま徐々に人と関わる事を恐ろしく感じるようになっていた時、家族に私の様子がおかしい事を指摘されて 心療内科の受診を勧められ、近くの病院に行くと 鬱病と診断され精神病薬を処方されました
しかしこう云った薬はすぐに効く訳では無く、当時ちょうど仕事がヒマな時期で(いま思えばあの時ヒマで幸いでした)店は開けていましたが仕事は少なかったので その日の作業が済んだら上階のリビングで 丸くなってガタガタ震えていました
訳の分からない恐怖で一日中ガタガタ震えていたのです

そんな状態でしたから 当時は仕事を辞めてウツが治るまで静養しようかと考えもしましたが 周りの説得で思いとどまり、その代わりに精神的にキツイと感じる仕事は断る事にしました
仕事は続けたまま出来るだけ「逃げる」事を選んだのです

私がまだ20代の頃、友人にウツを患った人が居て その時ウツについて自分なりに調べて 「鬱病の相手は励ましてはいけない」とか 「がんばれ!と云う言葉を 鬱患者は 責められていると感じてしまう」と知りました
当時はウツは生真面目な人が患い易いなどと言われていましたので、面倒臭がりで大雑把な自分はならないだろうと高を括っていましたが 数十年後に自分がそうなるなんて…しかもその時学んだ事が自分に役立つなんて…

ウツは頑張る事が出来ない病気です
そして直接的にではありませんが 間接的に死に至る病気です
ウツと戦おうとすると結末は敗北しかありません
敗北の先は「死」です
正確には「自死」自殺です
WHOによると全世界で年間80万人近い人が自死しているとの事です
自死に至る過程には 鬱病の発症や うつ状態と云った事があったでしょう
ウツは戦ってはいけない病気です。絶対に勝てません

十数年前はまだ 鬱病は特殊な人がなる病気の様に思われていたと思いますし、ウツである事を人に打ち明け難い社会だったと思います
実際私も 当時は周りの一部の人にしか カミングアウトしていませんでした
でも今は芸能人もウツをカミングアウトし 芸能活動を一時休止して療養するようになり、ウツは休んでいい仕事だと認知されて来たと思います
と同時に誰が患ってもおかしくない病気である事も 認知されて来たと思います
近年ではお笑い芸人の方もウツをカミングアウトして 休養される方も見かけるようになりましたし、私の知り合いには ワガママやりたい放題の自由人なのに 長くウツを患っている人も居ます
今までフラストレーションやストレスを抱えてでも 明るくポジティブに暮らして来た人が、何かをきっかけに突然鬱病に掛かってしまう事もあります
ウツはいつ誰が患ってもおかしくない病気です

私はカウンセラーではありませんがウツ経験者として言います
もしあなたがウツになってしまったら、ウツから逃げて下さい
もしあなたの周りにウツを患っている人が居たら その人に「今何がしんどいと感じるか?」を聞いてあげて、その
しんどい事からその人を守ってあげて下さい
そうやって救われる命があると思います
「死ぬ気でやれ」って言う人が居ますが、ウツで追い詰められている人は しんどい状況で生きているよりも 死んだ方がマシだって思ってしまうんです
命より大切な仕事なんてある訳ないから 仕事なんて投げ出して良いんですよ
生活保護を受けてでも
生きていた方が絶対良いから!

初めてウツになる人は 訳も無く沈む気持ちが ウツである事に気が付かない事も多いと思います
私もそうでした
私は家族に指摘されて精神科を受診する事が出来ましたが、指摘してくれる人が居なければ もしかしたら もうこの世に居なかったかも知れません
家族や友人のちょっとした変化に気付いてあげて欲しい…とは思いますが、それは気付け無かった結果 最悪な結末になってしまった時に とても酷な言葉になってしまいます
せめてあなた自身が いつもと違う様な沈んだ気持ちを「これってウツかも?」と客観視出来る知識を 元気なうちに得て頂ければ 早い段階で治療を受ける事が出来ると思います
ウツは間接的に死に至る病気ですが、ちゃんと治療を受ければ 時間は掛かっても必ず良くなりますし、軽症の段階で治療を受け しっかり療養すればそのぶん早く良くなります
気持ちが晴れるまで「避難生活」を続けていれば
必ず嵐は去ります
私の様に。

うつ病について知る(シオノギ製薬・日本イーライリリー)
うつ病の症状チェックシート
(シオノギ製薬・日本イーライリリー)
うつ病でも生活保護は受けられる?(うららか相談所)
いのちの相談窓口まとめ(厚生労働省ホームページ)




 前の記事  目次に戻る  次の記事
   HOME  

MAIL