触 syoku 

 

【想いが脳内で幅を利かせれば、無意識は想いのなびく方へ、その彩りを君の「視紋」にうつし出すだろう】

 

同じ場所から全く同じ方向を見ている2人の人がいるとして、彼らの視界のフレームにうつる風景は同じであっても「見えているもの」は違う。

たとえば2人で映画館で映画を観ているとする。2人はスクリーンに映し出される同じフィルムを見ているのだけれど、スクリーン枠のどこに視点を向け、フォーカスを合わせているのかということは異なっている。

そして焦点を合わせ認識され取り込まれる情報もあれば(無意識に取り込んでいるものも含む)ただ上の空で視線がなぞっただけで情報は拾われず通り過ぎていくだけのケースもあるわけです。

そして拾われた情報が記憶にとどまり消えてゆくまでの保有期間は人それぞれで、さらに視覚以外にも耳、鼻、味覚、皮膚感覚、これら五感のひとつひとつが情報をとらえて記憶に触れ、処理されるまでの期間は、全く同じ場所で同じものを見たり聞いたりしていても、たった一瞬の1コマの場面でさえも人によって五感がとらえる情報は無限の組み合わせと言えるだろう。

 

それは指紋や手相のように全く同じ形は1つとして存在しないのと同様である。

猫風はそれを「視紋」「嗅紋」「聴紋」「舌紋」「皮紋」と名付け、これらをまとめて「触紋」と呼んだ。

 

脳内に認識される情報や記憶される情報の品揃えや保有期間に変化があれば、意識や無意識にも変化が起きるであろうということであり、意識や無意識の変化は対象をとらえ認識し目切りまでの滞在時間、解像度、どれくらいの濃度で焦点を合わせるかにも影響が及ぶ。

すなわち「視紋」の形に変化があれば運命にも影響が及ぶであろうということを意味するのだ。

それは次の1コマをどちらに視線を移すのか、体の軸をどちらに傾け、どちらに踏み出すのかも変わってくるということだ。

 

【偶然を必然に近づけてゆくべく確率を上げる】

 

強い想いや好奇心の色は確実に「視紋」の構成に力を及ぼすだろう。

気持ちがヨソを向いていれば触の力も弱まり、猫嫁に近づくための情報もミスミス見過ごしてしまう確率は高まる。

強い想いが頭を支配しているから「触紋」の〈ゆらぎ〉に意識や無意識が介入して好奇心が欲する情報も、誰もが見逃してしまうような猫嫁につながりのある情報にうまくフォーカスを合わせて拾えるようになる。

その意識と無意識の連続によって猫風と猫嫁は惹き寄せあい距離を縮めてゆくのだ。

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