歩   Ho 

【運命はゆらいでいるのだよ】

 

「歩」の力とは何かを選択して実行し、他者との関わりによって生じる運命の〈ゆらぎ〉に関する力であり「触」と「露」2つの力が発動し成り立つ力である。

すべての人にひとつづつ自分の立ち位置を中心として360度、放射状にのびてゆく蜘蛛の巣のような〈運命という名のあみだ〉は広がっていて、人はこの複雑に絡まり幾本もの分岐する選択肢を選びながら、あみだをなぞるように人生の歩を進めていく。このあみだは触紋同様、その人の意識や無意識の変化や、他者との関わりや兼ね合いによって形状は絶え間なく変化している。

【実行は実感を生む】

例えば思いつく限り残酷な方法で人の命に手を掛けることを頭の中でシュミレーションしてみる場合と、それを実際に行った場合とでは、前者は心の中とは結構バブリーなもので、どんなに残酷な想像をしてみても時が経てば忘れてしまうケースも多いのに対し、後者は強く深く記憶に刻まれるだろう。

手を下した時の手応え(皮膚感覚)血飛沫(視覚)断末魔(聴覚)血の匂い(嗅覚)など実感は五感を通じ自分にinputされる。

 

【実行は他者にその行為を認識される】

実行した行為は他者にその行為を認識される可能性が発生する。その行為や発言によって他者のその人への印象や評価、意識などが微妙に、時に大きく変化したり、関わり方や知人への評判にも影響する可能性が発生する。

もちろんプラスにもマイナスにも。

自分が実行し表出された自分に関する情報によって、他者の自分への評価や意識などが変化して、他者と交差し絡み合っている〈運命という名のあみだ〉の形状のゆらぎにも影響を及ぼす。

 

【実行は他者にその行為を認識されたということを自意識が認識する】

何かを実行してそれを他者に認識されたということは、

今まで自分の心の中だけにとどめていた不定形でバブリーな考えや気持ちが言葉や行為としてとりあえず形になったということだ。

それを自意識が認識するとその記憶の容量・保有期間に「強」の作用をもたらす。

 

人々の運命という名のあみだは絡まりつながっていて、互いに歩を進める推進力の振動はあみだをつたい反響し、時に微妙に時に大きく他者の運命に干渉する。

また運命という名のあみだはネットワークとして人から人へと伝い、さまざまな人、事物、運命などとの出会いの可能性を秘めもし、

フイにする可能性も秘めている。強い「想い」が運命という名のあみだのすべてのチョイスに最適の選択がなされているとは限らない。

それが裏目に出ることだって多々あるだろう。

これは確率論であり、確率は何かを手に入れることにおいて非常に大切なファクターである。

選択し実行することにおいて「想い」とそれを表出する「誠実」は運命という名のあみだの形成に大きく関わる力であると猫風は考えるのである。

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