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少女と特攻隊員

1945年 ―台湾―	
特攻隊員の清水と慰安婦のキムは愛し合っていた。
ある日、キムに外出許可が下りた。
清水はキムを近くの川辺に誘った。
そして、清水は自分が明日特攻することを告げた。
キムは清水と離れることを嫌がった。
だが翌日、日本は無条件降伏し、終戦を迎えた。
間一髪で特攻を免れた清水は、自分が無事であることをキムに知らせるべく、慰安所へ向かった。
しかし、清水が死んだと勘違いしたキムは、慰安所で自殺を遂げていた。

終