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戦争とキャッチボール

1945年 ―日本―

とある田舎の村に兄弟が暮らしていた。
弟は生まれつき心臓が悪く、入院していた。
近く、手術を受ける予定だった。
弟は退院すれば、一緒にキャッチボールをするという約束を兄と交わした。
そんな矢先、兄に召集令状が届き、兵隊に駆り出されてしまう。
一方、弟の手術は無事成功した。
退院した弟は、兄とキャッチボールが出来る日を楽しみにしていたが、戦地から帰って来た兄には片腕が無かった。

終

戦争とキャッチボール