黐木舎


平成21年






平成21年12月16日(水)
久しぶりに黐木舎(ちぼくしゃ)なる独り言のページを読み直していました。
ホント色んな事を書いている。
今も自転車で色々な所には行くが、今ではお酒を飲んでは自転車はならない。
しかし、平成12年12月17日には堂々と酒を飲むから自転車でと書いている。
これは良くないね。
皆様、自転車も車両であり酒を飲んで自転車に乗る行為は飲酒運転になります。
ご注意!ご注意!

平成21年12月13日(日)
以前書いていた私の独り言を復活させることにしました。
「あの独り言のページはどのようになった」と何度か尋ねられることがある。
その都度「復活させようかな」なんて思っていたのだが何となく怠け癖が付いてしまったのか、復活できないままに今日に至ったのである。
しかし、この度復活させたのにはどうしても書いておきたいことがあったからである。

布忍神社で年間50余りの地鎮祭がある。
先日の事であるが、若いご夫婦が地鎮祭をしていただきたいのでと来られた。
話を聞くと神社の正門から50メートル西に大鳥居がある。
その手前の空き地を買って居宅を建てることになった。
施工者はテレビのコマーシャルでもお馴染みのTホームだと言う。
そのTホームの言うのには「地鎮祭をされる場合はパックになっていまして、当社の指定神社にしていただきます」とのこと。
その指定神社は広島県にあり大阪に出張場が有りそこから来るという。
私としてはこの度建てる場所は、神社の参道にあり氏神さまに地鎮祭をしていただきたいと思い今日やって来ましたとのことである。
「本当ですね、地鎮祭とは土地の神様である産土(うぶすな)神を祀る神様で目の前に神社があるのに広島の神社とはおかしいですね」と答えた。
「それでは竹と縄と砂は施工者さんに揃えていただいておりますので、施工者にその様におっしゃってください。足下も悪いので整地もお願いします」
その旨を今すぐにと、施主は携帯電話でTホームに電話をすると、帰ってきた返事は
「当会社の指定神社以外の神社で地鎮祭をする場合は竹、砂、縄を揃えると別料金です。整地も別料金です」と返事が返ってきた。
当社指定神社でしたら総てさせていただきます。とのこと、なんと言うことと私は電話を替わっていただき、Tホームの方と話すが何かおかしい。
業者の言い分
・当会社は地鎮祭は設営、神職はパックになっています。
・地鎮祭を祭行する神社は広島県のO神社だという。
このO神社の支社がありそこから派遣されるという。
変な話である。
布忍神社は大阪府神社庁の包括神社であり、単立神社もよく知っているがその様な神社の支社があるというのを聞いたことがない。
施主は布忍神社の参道にある土地に家を建てるにあたり、布忍神社の神主様に地鎮祭をして欲しいし、これがあたい前の行為だと思うとのこと。
こう言っていただけると、私も神職として嬉しいの限りである。
T建設会社には「神社が総て用意します」と言い、隣人のお手伝いで四方の竹や縄張り斎砂の用意を前日に設置し地鎮祭当日を迎えた。
地鎮祭の祭礼をすませその後施工者の人と話す。
現場の人達は会社の意向に基づかなければならないだろうが、この地鎮祭の神職の件でもし架空の神社、ないし新職歴もない人が地鎮祭を広島県のO神社と言い地鎮祭をしていたならばそれは経歴偽証になるのではないかと話した。
本当にT施工者の言うようにO神社が実在しているとするなら、宗教者として神社人としてあるまじき行為だと思う。
施工者は建設予定の地域の神社を第一に考え、施主の関係する神社はないか施主の意向も十分に聞き及んだ上で、施工者の氏名神社を紹介するならばいいが、初めから施工者の氏名神社でないと駄目のようなことは良くないように思うのは私だけだろうか。
最近、各ハウスメーカーによるこの様な行為が横行しているように見受けられる。
このことを話した大先輩が「神社人も義理も人情もなくなって来たのかも知れないね」と一言述べられた。