黐木舎


平成12年(2000年)
2月






2月29日(火)00:01より書き始める
私の家では今のところ何もなかった。
コンピューターの時計が約5分近く進んでいたので訂正をした。
静かな2000年2月29日である。
世の中何かが起こりそうで起こらない。
大変なことは、分からないところで進行しているものだ。
気を付けて見なければならない。


2月28日(月)23:55
29日も大変な日らしい。
滅多にない閏年の29日らしい。
後5分で何かが起こるのか。
待つことにしよう。


2月27日(日)晴れ時々曇り
布忍神社の夏祭り・秋祭りには、沢山な人が集まる。
露天店の数も松原で一番多く、人出も松原市随一かも知れません。
この人での大半はお宮参拝と云うよりは、露天お店詣りと云っても過言ではないでしょう。
何故かというと、人出は10年から比べると倍になっていると思われるのですが、この期間の社頭収入は賽銭が若干増えただけです。
正月は露天は一切出ていません。
以前から露天商が来て店の出店の要請はあるのですが、神社側はこれを一切認めていません。
正月ぐらい、ゴミのない綺麗なお宮で居たいからです。
又、1度認めると後は断ることが出来なくなることと、警備の件で大変な事にあるからです。
店はなくても正月の三ヶ日はやはり大変な賑わいになります。しかし、一時のお参りではなく雑踏警備の必要性がありません。
しかし、夏・秋の祭りはそう云う訳にはいきません。
神社周辺の道路の使用許可、道路の車の通行禁止許可は警察に申請して許可されるわけです。
雑踏警備、交差点における交通整理、子供達の自転車の整理、境内の管理はあくまで自主警備とされています。
これは地区防犯委員会の皆様の力によってやって下さっています。
本当にありがたいことです。

警察が祭りの自主警備を言い出したのは、テレビでガードマンが放映され、警備会社があちらこちらで出来はじめたときです。
それまでは警察も防犯委員会の皆さんと一緒に警備、交通整理をしてくれていました。
まさに市民の為の警察官という感がありました。
あれから30年余り、市民から懸け離れたところに、警察官は行ってしまったのでしょうか。
私は、大きくなったら警察官に成りたいと思ったことがあります。
男の子なら一度は思ったのではないでしょうか。
おごりがそうさせるのでしょう。


2月25日(金)曇り
月も終わりに近づくと、後何日かと思ってしまう。
朔日の月並み祭の用意をしなければならないからである。
ところが2月だけは、よく間違ってしまうのです。
特に今年は閏年である。
今年の2月は29日迄ある。
例年よりは1日多いのだが、何か損しているように思えるのは何故だろうか。
旧暦では、大の月は30日小の月は29日である
大の月は2月・5月・7月・9月・10月・12月
小の月は1月・3月・4月・6月・8月・11月
このようになる。
30x6=180  29x6=174    180+174=354  365−354=11
1年に11日少ないわけですから何年に一度、閏月(小) 29日を入れて1年13ヶ月としたわけです。
その時を閏年と言ったわけです。平成10年には旧暦では閏5月が有りました。
そうして月の最後の日を晦と云い、今では12月31日を大晦だと思っているのですが、大の月の最後の日を大晦と言ったわけです。
変わるものですね。120年前まで陰暦を使っていたのですが、今ではすっかり忘れ去られ、よその国の暦のようになってしまっています。
西洋に追いつけとばかりに、又明治政府の財政を立ち直らせるためにやった改革によって、私たちは自分たちの良さも無くしたのかも知れません。
正月だけは隣国と同じように、旧暦で祝い続けてほしかったと思います。
そうすれば今より少しは、隣の国の人の気持ちを、知っていたのではないかと思いますし、1ヶ月も早く新春をお喜び申し上げますとは云わなかったでしょう。
今年の4月7日が旧の雛祭りです。
桃の花も咲き、蛤も美味しいときです。


2月22日(火)晴れ
今日は2の続く日です。
実は2時に初宮参りがあります。
これは意図してそのようにしているのでしょうか。
初宮参り来ましたら、聞くことにします。
私の知り合いからの女性から誘いがあって、昨日私は大阪に出て飲みに行っていました。
3人の美女と知人のIさんと初めてのFさんとで呑みました。

実は2日間飲み会が続いています。
神社関係者は今が一番呑む機会が多いときです。
お正月の支度のため、12月の忘年会月は余り飲み機会は少ないのです。
1月は忙しく、2月の節分が終わるまでは外へ出て呑むことは余りありません。
今日も某神社の宮司さん達と呑みます。
明日は上京、又呑みます。

近所に神社関係者が居ましたら、今飲み会に誘ってあげてください。
そうして今後の神社のあり方を神主を交えて厚く語って下さい。


2月5日(土)晴れ

新春お喜び申し上げます。
平成12年庚辰閏年元旦(旧歴にて)

まさしく元旦。
甦る太陽。
すばらしい元旦でした。
今日から春です。
平成12年庚辰閏年元旦
神社より仰ぎ参る平成12年庚辰閏年元旦
 

平成12年庚辰閏年元旦
元旦に向かい詣でる老女


2月4日(金)晴れ
火の祭りをしろと昔云われ、行ったのが万灯ろうなのです。
あれから早いもので、8年近い年月が過ぎました。
私たちは今、火の暖かみをどれだけ知っているでしょうか。
つい数10年前までは、火を熾(おこ)す事がどれほど大変なことだったかしれません。
その火も、篝火としての火、生産のための火、加工の火、工業の火等々。
これらの火には神々が宿るのです。
私たちは1本のローソクを人の一生に例えます。
火の燃え尽きるとき人生を終えるかのように。
火に思いを託します。
願いを託して天上の神々に届けようとします。
電気の火ではなく、暖かみのある火を見て下さい。


2月1日(火)
1月も終わった。
神様は時間を差別なく総ての物に分け与えています。
2月も忙しい。
第1に、節分祭(2月3日)。万灯ろう(2月3日4日両日午後5時点火予定)。
第2に、厄よけのご祈祷に今年厄年の方々が来ます。
最近ご祈祷の方を権禰宜に委ねています。
私がサボっている訳ではありません。
成るだけ氏子の方々と権禰宜が接してもらう為であります。
権禰宜は私の娘です。
27才、独身、そうして女性。
ご祈祷に来る人で権禰宜が出ると、不満そうな顔をする人が居る。
宮司と権禰宜では効用が違うように思っているようだ。
元々神職の位の違いで祈祷の上下などないのです。
それは神の上下を作るようなものです。
見方によっては、権禰宜の方が手抜きせずに本心で祈っているように思えます。
私のように30年近くもやっていると手抜きしているかも知れませんよ。
日本の神には女性が高地位を占めているのです。
男性より女性の方が、神に近付くことが出来るのです。
その権禰宜と2人で、2月5日(土)旧暦正月の歳旦祭をささやかに執り行おうかと思います。