黐木舎


平成11年
12月






12月2日(木)雨のち曇り晴
先日、警察の警備の人がやってきた。
神社で2000年問題に対して、どの様に対処しているか調査をしているらしい。
2000年1月1日午前0時、一斉に電気が停電した時の対処の方法を考えているかとのことである。
正直、考えていなかったのですが、とっさに懐中電気を20余り買っておきますと答えた。本当に懐中電気20個電気屋に注文した。
そうして、私は、今、正直停電になればいいのにと思い始めている。
こんな事云えば、不謹慎なと思われるかも知れないが、10分程度なら良いのではと思っている。
元旦の日は旧暦で言えば11月25日である。
月は4分の1程かげっているはず。午前0時ではまだ月は出ていないだろう。
総ての電気が消えれば、真っ暗闇。
境内には篝火があるのみである。
天気が良ければ、空には満天の星。
こんな夜を私達は、この日本の都会で見たことがあるだろうか。
そうして迎える新年には、今忘れ去った沢山の神々が蘇ることだろうと思う。
ふとこんな事を考えてしまう私は、不謹慎だろうか。