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丹生都比売神社

(にゅうつひめじんじゃ)

鎮座地 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230


丹生都比売神社
丹生都比売神社

丹生官省符神社にお参りを終えて、私は丹生酒殿神社に向かった。ところが何処をどのように間違ったのか、かつらぎ町の三谷地区からどんどん離れて行くではないか。
仕方がない丹生酒殿神社は次回にして丹生都比売神社に急ぐことにする。
何分にも初めて走る道、カーナビを頼りに走っているのだが不安はつのるばかり、以前のようにバイクで気楽に走っていたときが懐かしい。(以前カーナビを信じて車の通れない道に遭遇した苦い経験を持つ私はカーナビを基本的に信じていない)
対向車一台来ない細い道に入ってきた。しかし、景色は絶景である。(後で知ったのであるが、九度山町の慈尊院から高野山に至る高野山町石道に沿った間道であったらしい)
 和泉葛城山系

和泉葛城山系の山々(中央の山は和泉葛城山 858m)
小一時間余りは走ったであろうか、天野の丹生都比売神社地に着いた。
初めに目に入ってきたのは朱色にに輝く反り橋(太鼓橋)である。
これとよく似た反り橋は住吉大社にある。よく似ているわけだ、後で神職の方に聞くところに寄ると住吉大社と同じく淀君寄進と伝えられているとか。
丹生都比売神社の反り橋   丹生都比売神社の旧参道  丹生都比売神社

反り橋の前にひっそりと旧参道があった。
小川に架かる一枚岩の橋は見事で沢山の人々がこの橋を渡ったのであろうか、橋の真ん中が少しすり減っていた。
このような山間にこのような立派な神社がある。
ないかホッとする雰囲気である。
旧官弊社国弊社の例外に漏れず明治以前の面影は残っていないが高野という土地柄であろうか、何処かで以前と同じように仏教と共存しているように見えた。
本殿は四殿鎮座していた。
第1殿 丹生都比売大神(にゅうつひめのおおかみ)《丹生明神》
第2殿 高野御子大神(たかのみこのおおかみ)《狩場明神》
第3殿 大食都比売大神(おおげつひめのおおかみ)《気比明神》
第4殿 市杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ)《厳島明神》
(丹生都比売神社の略記より抜粋)

 丹生都比売神社本殿  丹生都比売神社本殿
この四殿の本社は春日造りとしては一番大きな建造物だそうです。
荘厳で素晴らしい本殿です。丹生官省符神社はこの本殿を小さくした本殿ですが三殿しかかりません。
丹生都比売大神と高野御子大神を第1本殿に一緒に祀ってあります。
本殿左にの方に来ますと卒塔婆が四基と地蔵、祠がありました。
修験や仏教の遺構が見ることが出来ました。(明治以降に現在の地に移されたとのこと)
 卒塔婆4基  
   


帰り際に、神職の方から話を聞く機会に恵まれました。
此の丹生都比売神社の本殿は何故北向いているのかという疑問を聞きましたが、神職の方も分からないとのことでした。
素晴らしい神職の方でした。
このような静かな神社におられると身も清らかになるのでしょうか。
次回はゆっくりと話を聞きたいものです。
この神々の見据える北には何があるのだろうかと思い返りの途につきました。

 丹生都比売神社の北の風景

丹生都比売神社の公式ホームページ




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