ここでは光りものを観る事にしましょう。
表面が滑らかで、光を全反射する素材で出来ているもの達、
まわりの風景が写りこんだり、輝いている部分と暗い部分など、複雑な見え方をして
ひるんでしまう事もありますが、何よりまず心で観ることから始めましょう。
意外に見た目より単純なことがわかります。

lesson2
第14週



第一回目は、単純な形を観ましょう。素材はどこにでもあるガムテープを使います。
「観る」という言葉は、ただ単に目で見るということではありません。
ここでは、「心で観る」ということが重要なキーワードとなります。
まずはlesson1の扉をあけてください。「心で観る」という意味を体感しましょう。

lesson1
第13週

lesson4
第16週

lesson3
第15週


lesson6
第18週


lesson5
第17週


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前回は金属的な素材を観ましたので、今回は軟らかく、生命感のあるものを選びましょう。
果物にスポットを当てます。
果物は、食べるという体験で、私達とつながってきます。
当然「観る」ということの中には、そんな自分の体験が現れてくるのです。
ではlesson3の扉を開けてください。

ここでは光の祭典ともいうべき、ガラスの世界を観ます。
素材はどこにでもあるガラスコップを使います。ガラスを通してやってくる光、その光を反射する滑らかな表面。
複雑なレンズ効果による光の舞踊、テーブルに映る透過光の縞模様。
周辺を映す反射光の妙。
様々な光の織り成す風景を観てゆきます。
そのガラスコップに液体が注がれると、その世界は一変します。 

ここでは、マフラーを観ます。毛糸のもつしなやかさと、温かさ。ほつれ毛と全体の形。
デッサンとは、一つ一つを忠実に描写するのではなく、そのものから受ける心の変化を描く
ことだということを再確認します。
これを理解するために、一例として物語を加えて見ました。
心を描くとはどういうことか、それが上手く伝われば成功です。
まずはlessonの扉を開けて下さい。

最後に、庭に咲いていた桜草の花をガラス瓶に入れてみました。
終りかけの花ですが、その華やかさだけに目を奪われずに、全体を見通す力を養ってください。
美しいものを見ると、ついその部分だけに目を向けてしまいがちですが、それでは見ていても観るとはいえません。
美しいものも、その周辺にある何気ないものたちの助けを借りて初めてこの世に存在するのですから。
全ての物事を全体として観る事、これが最後のテーマです。