鉛筆の持ち方

鉛筆の持ち方には、基本的に次の3つの形があります。

「受け手」「順手」「筆記形」と名付けます。

それぞれに特徴があり、その場に応じて使い分けるといいでしょう。

これらは描く動きに対応した、最も自然な手の形を示しています。

特にこだわる必要はありませんが、覚えておいて損はありません。

受け手

鉛筆を人差し指の上に載せて、親指で支えます。
最微弱な線をひくのに適している。

例えば親指を鉛筆に添えるだけで、そのまま線をひけば、鉛筆の重さだけで線がひけます。

鉛筆を前後にずらせば、芯にかかる鉛筆の重さを自由に変えることができるため、微弱な筆圧を簡単に調節する事ができます。

さらに、(写真にポインターを持っていくと絵が変わる)写真のように、親指の位置をずらす事で、鉛筆の芯を持ち上げる事ができるため、微妙な筆圧の調整ができます。
順手 順手

鉛筆を三本の指でつまむように持ちます。デッサンの最も基本的な持ち方です。

手首を動かさず、腕の動きで線をひけば、最も長い線をのびのびとひく事が出来ます。

又、ひじを固定し手首の動きを利用してハッチングするのに適しています。
筆記型 筆記形

大きな画面に形をとるには適しませんが、逆に小さ画面での描画に役立ちます。

筆記形の特徴は、最も強い筆圧で描けることです。

また、注意を要する点は、感覚よりも頭脳に左右されやすいという事です。

このため、注意深く細密画を描いたり、強い線をひくには適しますが、この形を多用すれば単に頭だけで絵を描いてしまう恐れがあります。

このため、筆記形を用いるのは、部分を強めたり、細かい形をとるときに限定する方がよいかも知れません。


それぞれの形を実際に体験しましょう。

強い線、弱い線。
十円玉のような小さな円、画面いっぱいの大きな円。
波線、破線、渦巻き線、ハッチング(素早く線を並行にひく)

色々な線をひくのに、それぞれ最も適した手の形があることに気付いてください。

鉛筆が手になじみ、無意識に描きやすい形に持ち替えて描けるようになったらこのレッスンは終了です。


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lesson 1

写真にポインターをあてて見てください